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論理配列「mato式」のご紹介(のやり直し)

はじめに

この記事は以前に投稿した記事3件分のやり直しになります。
以前の記事で使用した名称と同じ名前を付けていたりするので、以前の記事のことは一旦忘れてください。


キーマップ

デフォルトレイヤー
左手が子音、右手が母音+α
レイヤー1
左手側のみシフト。右手の母音はそのまま。
レイヤー2
数字+記号。日本語キーボードとして使用しています。
レイヤー3
ショートカットキーと矢印キー(Z)はCtrl+Zの意味。
キーが余っているので、必要な人はその他の機能キー(Homeとか)入れることも可能。
レイヤー4
ファンクションキー。個人的に使用頻度ほぼないためそのうち削るかも。
コンボキー
Shiftのみ押したまま連続して文字を打つ可能性があるため、小指に割り当て

mato式の特徴

日本語ローマ字入力向けに制作した論理配列です。
左手側に子音、右手側に母音を配置した2段で構成される配列で、いわゆる行段分離型の配列になります。
使用するキー数は24キーです。
文字だけでなく、その他のキーの定義も含めています。

こんな人におすすめ

QWERTY配列のタッチタイピングができない人

この記事はキーマップを自由に組める人(=自作キーボードを作れる人)を対象としているところがあるので、この条件に該当する人ってやっぱり居なさそうだけど一応。
新配列の中でも覚えやすさはかなりのものだと勝手に思っているので、お試しだけでもどうぞ。

30~40%キーボードを組んだもののキーマップの関係で挫折した人

mato式は親指担当のキーが左右2キーずつの4キーが必要になりますが、それさえ満たせるのであれば既存のほとんどのキーボードでキーマップを組むことが可能です。
30%キーボードを作ってみたけれどQWERTY配列のキーマップがうまく組めなかった人にはお勧めできそうです。
ただしその場合は使用しないキーがかなり出てくるため、使わないキーを外すことをお勧めするのでホットスワップ可能なキーボードのほうがいいですね。
あと後述しますが、私が使用しているキーマップだと各修飾キーを縦2キーのコンボに割り当てているため、そのまま使うのであればロウスタッガードなキーボードだと合わないです。

指移動による負担を減らしたい人

キー数が少ないことの利点として、各指が担当するキー数が少ないため指の移動距離が相対的に少なくなります。
最近普通のキーボードをほとんど使用していないのでよく分からなくなっていますが多分楽なんだと思います。

ミニマルなものが好きな人

使用するキーが24キーとぎりぎり20%と言い張れるくらいのサイズのものなので、小さなキーボードが作れます。
ヘッダの写真のキーボードは25キーで中央のキーは不使用ですが、ラズピコでダイレクトピン(=ダイオード不使用)仕様です。
この記事を書いている現在、新たに分割キーボードの基板を発注したところです。まだ届いてもいなければ分割キーボード用のファームウェアの書き方もよくわかっていませんが、RP2040zero互換基板でダイレクトピンなものになる予定です。

撥音拡張について

レイヤー1を下図のように変更することで撥音拡張を容易に実装できます。

右手側の母音+Yの6キーを変更

メリットはローマ字日本語入力特有のNを何回押すか問題が解決することと、単純に打鍵数が減ることによる入力の高速化です。
デメリットはデフォルトレイヤー⇔レイヤー1の切替を厳密にする必要があることです。
デメリットについてもう少し詳しく説明すると、撥音拡張をしない場合、濁音+母音が連続する場合、レイヤー1のまま入力ができます。
(例:「大丈夫」と入力する場合、「daijoubu」は右手親指のMO(1)を押しっぱなしのまま入力可能です。)
個人的にはメリットよりデメリットのほうが大きいので使用していませんが、人によっては合うかもしれません。

最後に

私はこの配列を半年くらい使用していて、QWERTYとほぼ同じくらいの速度で入力できるようになっています。
とは言ってももともとそこまでタイピングが早いほうではないので、タイピングゲームでだいたいkpm300~350の間くらいです。
そのうち打鍵動画を撮ってみたいなとは思っているのですが、録画環境をどうしていいのかよく分からず…
もし興味をもってくださった方がいらっしゃったらぜひ試してみてください。
その他なにかありましたら、私のtwitter(@mato_kb)までお声掛けください。

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