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10月の樹氷が美しすぎる〜紅葉の赤城山〜

赤城山には6月下旬にのぼった。
そのときは完全に霧の山でとても幻想的だったが、てっぺんからの絶景をのぞむことは叶わなかった。

10月中旬、タイミングよく天気のいい週末に予定があいていた。
今回は家族と一緒だったので、のぼりやすかった群馬県の赤城山を選んだ。
今度こそてっぺんから絶景を愉しむぞ!と意気揚々と向かった。

アクセスやルートについては6月の記事に詳しく記載してあるので、以下のリンクをご覧ください。

今回も前回と同様、黒檜山をまずのぼり稜線を歩いて駒ヶ岳を経由し下山するルートを選択した。

紅葉が終わりかけとはいえ、まだまだ愉しめるこの時期は当然人も多い。つまり、駐車場が心配である。
家族と一緒の場合、いつものように異常なまでの早朝出発は難しい。
それでも8時にはつきたいと6時前に家を出発した。

いつもは真っ暗でガラガラの高速道路も6時をすぎるとパラパラ車が走っていた。
8:20ごろ、おのこ駐車場に到着。すでに車がたくさん駐まっていた。
「遅かったかあ」と思いながら駐車場の中をまわると、ひとつ空きを発見!
最後の1台だったとは!ツイテル!

車から降りると予想はしていたがとっても寒かった。
でも赤岳で寒さには懲りたので、防寒はバッチリ。
大沼を横目に登山口へと向かった。

大沼をみながら登山口へ向かう

黒檜山ははじめから急登だが、決してのぼりにくい道ではない。
登山教室だろうか、ご年配のグループの方が多くなんとなく混じりながらゆっくりのぼる。

のぼりはじめて15分ほどで大沼をのぞめるスポットがある。
紅葉の終わりかけとはいえ、橙色の山は初夏とは違う美しさを放っていた。

のぼりはじめて15分ほどからみえる大沼

のぼり続けると上から何か降ってくる。
雨?晴れ予報だったのに、また?いや、これは雨ではない。

上から何かが降ってくる

太陽の方に向かっていくと、木々の間から真っ白にお化粧された黒檜山のてっぺんがみえた。
雪?
いや、雪ではない。樹氷だった。

てっぺんが樹氷で白くなった黒檜山
足元には紅葉

標高1600mくらいだろうか。
徐々にあたりの様子が変わってきた。
木々がアイスキャンディのように氷を纏っている。

雫のような形でピッタリと木にくっついている氷
みあげれば木は真っ白になっている
地面も葉っぱより氷の方が多くなっていた

のぼるほどに変わっていくさまは、これまで山でみたことのない光景だった。

紅葉と樹氷が入り混じる

風がふくごとに木から落ちた氷が雹のように痛いくらい降り注いでくる。

降り注ぐ樹氷

ふり返ると別世界が広がっていた。

木も空も真っ白だった
樹氷を纏った木

てっぺんに近づけば近づくほど、いちめん真っ白になり、降ってくる氷も容赦ない。
ここは雪国?とみまがうほどだった。
想像をしていなかった光景に感動が湧きおこる。

まるで雪国

登山口から1時間20分ほどで黒檜山のてっぺんに到着。
このところハードな山行をこなしていたので、体力はあり余っていた。

黒檜山のてっぺんは眺望がなく、そこから2分ほど先へ進むと絶景ポイントがある。
真っ白のてっぺん。
もしかして6月より眺望ないかも。。。そう思いながらも、せっかくきたのだからと絶景ポイントまで進む。

てっぺん近くの絶景ポイント

やはりガスが勝っているかなあ。

てっぺんは寒かったので、ひとまず持ってきたコーヒーで温まることにした。
10分ほど休んだだろうか。
「待って」
ふとみあげると真っ白だった空は一転、真っ青になっているではないか。
「いつの間に!!」
樹氷と紅葉と青空のコラボレーション。

黒檜山てっぺんからの景色。樹氷と紅葉と青空!

やはりツイテル!

紅葉と青空は想像できたが、ここに樹氷が加わるとは!!
感動的な光景に大興奮だった。

樹氷と紅葉をセットでみられるとは!

これは期待できる!
と、駒ヶ岳に向け意気揚々と稜線歩きを開始した。

小沼がみえた

稜線ではもう樹氷はなかった。
先ほどまで真っ白だった山はもうそこにはない。
本当に朝しかみることのできない光景だったのか。

ふり返ってみた黒檜山のてっぺんにはもう樹氷がなかった
太陽がまぶしい稜線

30分ほどいくと駒ヶ岳のてっぺんに到着。
6月にきたときは黒檜山以上に真っ白で何もみえなかった駒ヶ岳のてっぺんから、今度はくっきりはっきりと景色を一望できた。

大沼がくっきりとみえた
遠くの方まで見渡せる
まだ色づいている山々

あ〜、こんなにも美しい風景が広がっていたのかあ。
やっとみれた感動に包まれた。

下山はしばらく風景を眺めながらの道がつづき樹林帯へと入っていく。

下山も心地よい
階段と石の道が多いが険しくはない
駒ヶ岳の登山口では紅葉がお出迎え

駒ヶ岳からは40分ほどで下山。
3時間の山のぼりとは思えないほどの充実感だった。

12時前だったので、おなかはぺこぺこ。
今回も迷わず前回と同様Trekker’s cafe(トレッカーズカフェ)に向かった。
寒いせいかテラスはなく、室内でいただいた。ストーブが暖かかった。

落ち着く店内

安定のマルゲリータのピザとミートボールのトマトソースパスタ。
ミートボールがなんだか懐かしくやさしい味でほっこりした。

ミートボールのパスタ

一緒にのぼった家族も、ちょうどいいコースだったと満足気だった。
そうでしょうそうでしょう。

こうして山のぼりに興味を持ってくれるのは私としても嬉しい。
だからこそちゃんと知識をつけて安全を忘れずにいなくては!

冬から春は低山がメインになるので、のぼるだけではなくいろいろな山の愉しみ方をみつけていきたいなと思う。
もちろん、鍛えることも忘れずに!!

大沼にはたくさんの観光客の方がいらした。きれいで静かな大沼。

距離:4.7km
累積標高(のぼり/くだり):561m/552m
タイム:3時間28分(休憩28分含む)



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