見出し画像

人と人との、心の触れ合い

こんにちは。ヤマトです。
海士町での日々を綴る、あまちょうだよりWeek1です。
自己紹介はこちら↓

福岡の小学校で3年間勤めた後、青年海外協力隊2024年2次隊候補生になる。派遣国はソロモン、職種は小学校教育。海外協力隊派遣を前に、島根県隠岐島の海士町にて、グローカルプログラムに参加中。人生の目標は「いいパパになること」。

Instagram

Week1と言っても、まだ海士町には降り立っておらず。主に広島のJICA中国にて、オリエンテーションを受けておりました。

JICA中国(ひろしま国際プラザ)。

オリエンテーションでは以下について、学び、考えました。

・JICA海外協力隊とは何か?その活動目的は?
・グローカルプログラムで期待されることは何か?
・なぜ協力隊およびグローカルプログラムを志望したか
・持続可能な社会、地域づくりとは?
・「地域に入る」とは?
・どのように活動計画を策定していくか?

このあたりでしょうか。講義やグループ討議を通して、じっくりたっぷり学ぶことができました。少し、学んだことを記してみます。

JICA海外協力隊とは何か?その活動目的は?

オリエンテーションの中で何度も、「協力隊の活動目的とは何か?」と何回も確認がされました。大切にされている原点であり、活動中のどんな時でも、この目的に立ち返る必要があることを学びました。その目的とは3つです。

JICA海外協力隊ホームページより。

この目的に関連して、グローカルプログラムの活動目的にも触れました。要約すると、
①地方創生・地域活動の現場に入る活動を通して、国内の課題解決に関わる知識や経験を習得する。
②計画策定から実施、モニタリング、評価のPDCAサイクルやプロジェクトサイクルマネジメントを行う経験を積む。
③地域の人とのコミュニケーションや信頼関係の構築を行い、地域との接点を作る。

自分なりにはこのように捉えています。
海外協力隊の活動を見据えた、実践的な訓練プログラムの印象です。

オリエンテーションの中では、協力隊のカラーについて話がありました。一つは「民衆志向」。もう一つは「自助努力支援」。JICAから派遣されて、今回の海士町やソロモンへ2年間行くわけですが、共に生活し、共に働きながら活動をすることが基本であり、課題解決に向けて協力しながら活動を進めていくことが大切である。と、何度も確認されました。

経済水準等で考えるのではなく、人間と人間で関わろうとするものであり、現地の目線で現状を捉えることを、何度も意識して行なっていく必要があると考えています。「信頼関係がなければ、何も伝わらない」とも言われましたが、本当にその通りだと、3年間の小学校担任経験から思います。実に良いことを話しても、信頼されていなければ響かないんだと。信頼を得るためには、さまざまなアプローチがあるかとは思いますが、まずは自分の利益を顧みずに行動を起こせるようにしていきます。

ヤマトはなぜ、志望したのか?

前回の記事でも少し書きましたが、改めてなぜ海外協力隊を志望したのか。そしてグローカルプログラムに応募したのかを言語化してみました。

海外協力隊は大きく2つ。

①海外教育の現場を経験したい
アジア旅で、各国の学校や教育機関を視察、実習したことがきっかけで、海外で先生のキャリアを積むことに興味を持ちました。いずれ自分が考える理想の教育・教員を考えていく上で、世界の教育システムや教育環境を知ることが、後々の自分にとって必要であると感じました。その直感が、協力隊への応募に大きくつながっています。

②マイノリティの立場を経験したい
小学校で働く中で、実に多種多様な子ども達がいることを知りました。なかなかこちらの子ども理解が進まない時があったり、課題解決に向けて有効な一手をなかなか打てなかったり。人種も宗教も言語も文化も教育も、全く異なる環境に身を置くことで、自分自身の受け皿を広げることができるのではないかと考えました。マイノリティの立場になることで、苦しんでいる子や辛い思いをしている子の手助けとなるを経験が積めたら良いなと思います。

グローカルプログラムも理由は大きく2つ。

①島環境、そして海士町の教育実践や教育環境を学びたい
派遣予定のソロモン諸島はその名の通り、海が広がりジャングルが島の8割を占める島国です。自分はこれまで何度か日本の離島に旅してきましたが、その度に島独特の雰囲気を味わってきました。その雰囲気が自分は大好きなのですが、同じ島環境である海士町の教育実践や教育環境を見て、2年間の活動のヒントを得られたらと思っています。地方創生、教育魅力化の先頭を走る海士町で活動できることが本当に嬉しいです。

②別れを惜しめる関係性作りに挑戦したい
地域の人とコミュニケーションをとり、信頼を得て関係を築くこと。これが何よりも、地域活動の第一歩であると、何度も話がありました。自分自身もこれが大切であると常々思っていて、協力隊活動の前に実践的な関係構築を行えるチャンスが今回のプログラムだと、応募時点で考えました。3年過ごした田川のように、最後の日にお別れが言えたら良いなと思っています。

まだまだ書きたいことは山積みだけど。。

その他、地域活動に関する講義があったのですが、非常に学びの多い時間でした。「地域活動をするとはどういうことなのか?」「サステナブルである社会とはどんな社会なのか?」などなど。書きたい気持ちもありつつ、今後活動記録を綴っていく中で、思い起こしながら振り返ることも大切かなと思ったので、また次回以降に書きます。

ヒロシマのこと

最後に、研修地でもあった広島にて学んだ平和についてを綴って今週は締めくくります。3日目のオリエンテーションでは、JICA中国センターの職員さんから、「JICAがどのような組織であるのか」や、「国内ではどんな場所でどんな活動をしているのか」等、お話してくださいました。赴任国に派遣されている時も、ゆくゆく日本に帰ってきた時も、国内のJICAセンターやJICAデスクと連携した国際協力活動ができそうだなと、見通しを立てることができた時間になりました。

その後に広島市の平和記念公園まで移動し、原爆を実際に体験した証言者の方から、1時間ほど、体験談と想いを聞くことができました。初めて知ったこと、生々しい体験談を聞く中で、「平和とは」についても触れていました。その方は、

「平和の原点とは、人間と人間の心の触れ合いである。」

と語りました。

「人と人の心の触れ合い」は、海外協力隊創設期にも明文化されていたことであります。改めて、協力隊活動は平和活動につながることを再認識し、地道な草の根活動を通して、人と人の心の触れ合いを目指していく。そんな想いを抱きました。この連鎖が世界平和につながるようになっていけたら、活動後に振り返った時に、「素晴らしい2年間だった」と言えるのかなとも思いました。

誰が過ちを繰り返さないのか?
そんな問いを突きつけられました。

さあいよいよ明日、海士町へ行きます。どんな人と出会えるのか、どんな経験を積めるのか。楽しみでしかありません。同期メンバーにもたくさん力を借りて、頑張ります。

ここまで。お読みいただきありがとうございます。

読んでいただきありがとうございました!