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初心を書きとめる。

こんにちは。ヤマトです。
今年度の青年海外協力隊、2次隊候補生になりました。
派遣国はソロモン、職種は小学校教育です。

あまちょうだよりWeek0です。

今回、派遣前訓練の前に行われるグローカルプログラムに参加を申し込み、島根県隠岐島・海士町にて、2ヶ月半にわたる地域活動を行っていくこととなりました。このnoteシリーズでは、海士町で過ごす日々の学びや考えたことを、ヤマトなりの視点で綴っていこうとするものです。途中でやめちゃうかもしれないし、最後まで継続できるかもしれません。そこは不明ですが、「とりあえずやってみよう〜」の気持ちで始めました。

ひとまず、海士町を知らない人のために(と言いつつ、自分のために)データをざっくり集めてみました。

面積:33.5 km²
人口:2237人
人口割合:15歳未満 11.2%
     15-64歳  48.8%   
     65歳以上 40.0%
島のPR言葉:「ないものはない」

出典:海士町版RESAS

最新の総務省の人口推計によれば、日本全体の人口割合が
15歳未満 11.3%
15-64歳  59.5%
65歳以上 29.2%
となっているようで、海士町は特に高齢化が進んでいる地域だと言えます。特に生産人口年齢である15-64歳の割合が、低くなっていることは顕著です。

また海士町は、10年ちょっと前から、島を表すキーワードとして「ないものはない」を掲げました。これには、
①ないものは、なくてもよい
②大事なことはすべてここにある
の2つの意味があるそうです。

海士らしさを表し、海士の魅力を伝える言葉になっています。

これまでの島根との関わり

実は学生時代に一度だけ、島根県を訪れたことがあります。海士町には行きませんでしたが、雲南地域や津和野地域を訪れ、教育魅力化の取り組みについて見学させていただいたり、魅力化コーディネーターの方からお話を聞かせていただきました。その際、海士町の教育魅力化プロジェクトについても知ることとなり、一度は訪れたいと思っていた場所でした。

教育魅力化プロジェクトのホームページには、こう書かれています。

10年前、島前地域では、この地域唯一である隠岐島前高校が、生徒数の減少により廃校の危機を迎えていました。高校が廃校になると、高校生が地域からいなくなるだけでなく、働き盛りの親たちが家族ごと島を出る…。

人口減少に歯止めがきかず、地域の少子高齢化は加速、伝統行事や一次産業は担い手不足で衰退し、地域の活気は失われ、やがて島に住む人がいなくなる…。そんななりゆきの未来が予想されました。

そんな暗い未来が見える中、島前3町村が協議し、活路を見出したのは生徒が行きたくなる、保護者が行かせたくなる、地域が活かしたくなる、そんな「魅力的な学校をつくる」ことでした。

様々な立場や意見の違いはありましたが、お互いの地域への想いや子どもたちへの想いを共有し、互いに折り合いながら、少しずつ連携を進めてきました。その結果うまれたのが「島前高校魅力化プロジェクト」です。

隠岐島前教育魅力化プロジェクトHP
島前高校への入学者数の推移
断ち切るべき負の連鎖
島前高校魅力化プロジェクトとは

教育を通して、ヒト・コト・モノを活性化させ、地域全体にプラスの働きかけをしていく。教育を出発点として、地域活性を目指す取り組みを視察するだけではなく、実際に関われることを嬉しく思います。

これから島に入る”よそ者”として

僕はこれまでのキャリアの中で、地方創生や地域活性の活動をしてきたわけではありません。小学校で、教員として働いていました。 なので、地方創生の「ち」の字もわかりませんし、地域活性や町おこしと意味合いが違うのかどうかもわかっていません。

地域の人がどれだけその活動を求めているのかや、必要としているのかについて、詳しく考えたこともありません。地方創生の取り組みを進めていこうと決めた国と、その対象となった地域の人たちの想いがマッチしていることもあるだろうし、反対のベクトルが向いちゃうことだってあるだろうし、様々なはずです。

これは青年海外協力隊の活動でも同じだと考えていて、現地の住民が求めているものと、その国が求めているものが違う場合ってふつうにあると思っています。国としては「算数の指導能力技術を高めてほしい!」と考えていても、現場の先生としては「別に今のままでいい・・」と考えているとか。

僕個人としての地域活動への想いは、現時点で正直そんなになくて、地域住民が求めているものや願っているものに一緒に取り組むことができたら十分かなと考えています。人が違えば想いが違うのは当たり前で、まずは学校の子ども達と同じように、海士町の地域住民の人がどんな想いを抱いているのかを知って受け止めることから、活動をスタートしていけたらいいかなって感じです。これでいいのかどうなのか・・。

「ヤマトが来てくれてよかった!」と、地域住民に思ってもらうことが今の目標です。何かを達成しようとか吸収しようとかを目指すのではなくて、泥臭く、何事にも一生懸命取り組んでみる。自分の知識技術を生かそうとするのではなくて、地域住民の人の想いを一緒に叶えようとする。そんな時間を過ごせたらいいなと思ってます。果たして、どんな自分になっているか・・。楽しみでもあり、短すぎる時間の中で「やり切った!」と言えるように頑張らなきゃなという気持ちです。

とりあえず、週ごとにnoteを更新していこうと思っていますので、ご興味がある方や時間がたっぷりとある方は、ぜひちらっと見てください。

ここまで。お読みいただきありがとうございます。

読んでいただきありがとうございました!