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「はたらく、生きるを、HAPPYに」していくために一つ知っておくとよいシンプルな事実

こんにちは!日々向き合う方々の「はたらく、生きる、をHAPPY」に貢献したいと願うキャリアデザイナーのまっさんです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。新年度がスタートして慌ただしかった4月を終え、連休で一息というタイミングかもしれませんね。

休めるときには思いっきり休み、はたらくときには思いっきりはたらく、メリハリが大切だよと言われて久しいですが、個人的には、はたらくことと生きることの境界線が年々融けてきているような感覚に陥っています。はたらく、が楽しいんだからしょうがない。そう、良い意味で境界が融け出して、相互に染み出し合ってきているようです。在宅ワークしていても、子供たちからは「一日中おしゃべりして笑ってるけど仕事しなくていいのー?」なんていわれる始末(苦笑)。こ、これがお仕事なんですが。。

はたらく、とは?

さて、皆さんは「はたらく」ということをどのように捉えているでしょうか?

「はたらく」つまり「労働」とは、勤労もしくは労働の義務として社会主義国だけでなく資本主義国の憲法典にも存在する義務規定であり、生きるうえで果たすべきもの。つまり「はたらく」と「生きる」は前提として不可分な関係にあるものです。

では、「はたらく、とは ”貴方にとって” どのようなものか?」と問うならばどうでしょう。たとえば資本主義社会では、労働者の生存を維持するためにやむをえなく行われる苦痛を併せ持ったものと認識され、たとえばヨーロッパに属する諸国では、16世紀における宗教改革の影響もあり「労働とは神聖なもの」「働くことは神の意志」と認識されます。ここだけみてもおかれた状況によって労働に対する認識に大きな違いがあることがみてとれます。また1800年には29歳であった人類の平均寿命は現在70歳まで延びていますが、この視点でみると、人類はいつまで生きるかといった命の長さへの欲求から、いかに生きるかという命の質へと欲求の向き先を変化させてきているなど、時代とともに人生の大半の時間を使う労働への意味、意義、認識が変わってきていることもまた事実です。

つまり、「はたらく、とは?」という「労働観」については、唯一絶対の答えがあるものではなく、そのバックグラウンドや時代背景も含めて個々の認識に違いがあるというのが実態ということになります。

労働観はそれぞれにおいて、みんな違って然るべきということですね。遊んでるように見えるパパもこれはこれでしっかりはたらいているんだよ、と子供たちに伝えたいなと。眉間に皺寄せて頑張ることも勿論尊い。ですが、それだけがはたらくってことでもないということですね。

では、このみんな違って然るべきという前提に立ったとき、「はたらく」ことを含んだ人生を幸福に過ごすために大切なこととは何なのでしょうか。この要諦を抑えるには深い考察が必要になってきますが、今回はそのあくまでその入り口として「はたらく、生きるを、HAPPYに」していくために一つ知っておくとよいシンプルな事実をお伝えします。

シンプルすぎて、拍子抜けするかもしれませんがその場合もノークレームでお願いします。物事の本質はいつもシンプルが故に見失われがちなものということで少しだけお付き合いください。


では、最初に一つ問いを。


「貴方のはたらく、生きるをHAPPYに保つもっとも大事な要素は何でしょうか?」


いかがでしょう?

人生観、仕事観が人それぞれであるように具体で挙げるとおそらくとても多様な答えが出てきそうですが、一方である程度抽象化していくと似通ったものに収斂されていきそうな感じがします。

✓ 家族と日々笑顔で過ごせている
✓ 一定の稼ぎを得てゆとりある生活が出来ている
✓ 信頼しあえる良い仲間に囲まれている
✓ 社会に貢献している実感を得られている
✓ 仕事がおもしろい

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少し想像してみただけでも上記のような要素を挙げる方は少なくない気がします。


では、もう一つ問いを。


「貴方のはたらく、生きるがHAPPYであることを阻害する最大の要素は何でしょうか?」

こちらはどうでしょう。抽象化すると思いつくだけでも以下のような答えが想像できますが、個別には様々な要素が絡みついてきそうです。

✓ 家族と笑顔で一緒にいられていない
✓ 労働時間が長すぎて辛い、稼ぎも少ない
✓ 派閥争い、足の引っ張り合いがある
✓ 同じことの繰り返しで成長実感がない
✓ 仕事がつまらない
  
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こうした毎日を想像するとたしかに胸が苦しくなります。

自分自身を本当に理解できていますか?

上記二つの問い、いくつか回答例を挙げさせてはいただきましたが、キャリアコンサルティングの現場を長く(約17年、4000人超との面談)経験してきて感じることは、この二つの問いに対して明確な答えを即答できる人は、実は意外に多くないということです。なんとなく回答は出来ても、自分がどういう状態であれば心からHAPPYで、どういう状態だと心からUNHAPPYなのか自覚できていない、そんなこと深く考えたこともない、という方がとても多いということです。自分の人生なのに、です。

たしかに、自分の幸福度をアップさせたりダウンさせる要素はなにか?などは学生時代も含めて考え方すら誰も教えてくれませんので仕方ないともいえます。そして要素がわからないということは、取りも直さず対処の仕方もわからないということになります。アップしたものをダウンさせないためにどういうことに気を付けたら良いか、ダウンしたものをアップさせていくにはなにを意識すると良いか、わからない。わからないままに人生を生きている。

例えるなら、パドルの使い方も知らない人がカヌーで急流にむかっていく、波の乗り方を知らない人がサーフボード抱えて荒波の海に出ていくようなもので、そんなことをしたら心地さとは無縁の状態(もみくちゃですね)が待っていることは容易に想像できます。アウトドアスポーツなら普通はそんな無茶はしません。

でも驚くことに人生において多くの人は、自らの幸福度のアップダウンを人生という流れに身を任せ、たまたま結果的にHAPPYになったり、UNHAPPYになったり・・・という日々を過ごしてしまっています。そう、たまたまに、です。

知らないなら、知ろう

こちら晒すのが少々恥ずかしいですが、僕自身の幸福度のアップダウンについて変遷を示したライフラインチャートになります。包み隠さず描いたライフラインチャートは自分の人生についてとても多くのことを示唆してくれます。

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アップダウン激しい僕のライフラインチャート


自分の人生の幸福度が高いとき、低いときに共通することはなんだったのか?また、高い状態から下がるとき、逆に低い状態から上がるとき、こうした変化はどういったことが原因で起きるのか?ここには往々にして何らかの自分固有の共通点が浮かび上がってきます。

こうして過去の事実と自分の感情をあらためて丁寧に見つめなおすことで自分自身の幸福度をアップダウンさせる重要な要素(価値観ともいえます)を高い精度で知ることが出来ます。そして自分自身をしっかりと知ることが出来れば、心構えのみならず対処の方法についても事前にある程度の準備が可能になります。くるとわかっていれば怖くない、備えあれば憂いなしというやつですね。

ライフラインチャートを描いたことがない方は、是非一度じっくりと取り組んでみることをオススメします。

人生は波乗りのようなもの

さてライフラインチャートの効能について話が及びましたが、最後にようやく今回一番お伝えしたかった「はたらく、生きるを、HAPPYに」するためにまず一つだけ知っておくとよいシンプルな事実を書き記しておきたいと思います。

このライフラインチャートはあたかも指紋のように、誰一人として全く同じ波形にならない固有のもので、幸福度のアップダウンが何をもって起きるのかも人それぞれということを示してくれるものです。しかし、この固有の世界において皆に共通することがたった一つだけあります。

それは・・・、

上がったものは下がり、下がったものは上がる

というシンプルな事実です。当たり前といってしまえば当たり前なのですが、人生とはこのアップダウンをあたかも波のように繰り返していくものだということを常に意識出来ている人は実はあまり多くありません。

人は絶頂な状態になると浮足だって有頂天になります。まるですべてが自分を中心に回っているかのような錯覚にさえ陥ります。一方、どん底の状態になるとこの世の終わりが永遠に続くかのような錯覚にも陥ってしまいます。自分もかつてそうでした。しかし、ライフラインチャートが示すとおり、それは錯覚でしかありません。幸福な状態は永遠には続かず、永遠に続きそうなどん底の状態も永遠ではありません。例外はなく、誰の人生においてもそういうものなのです。

「上がったものはいつか下がるし、下がったものはいつか上がる。大丈夫、人生ってそういうものだよね」

と、ある意味一段上の視点から自分の状態を捉え、波の頂点では有頂天になることなくしなやかに構え、いつか来るであろう終わりに備えながらその瞬間を味わい続ける。波が終わればどん底と思わずにただ次の波へ向かって漕いでいく。そう、人生とは波乗りのようなもの。不思議なものでそう認識するだけで随分と見える景色は変わってきます。

また、そうして描かれていくアップもダウンもあるライフラインチャート=人生曲線は、他の誰でもない世界で唯一貴方だけのものです。過去があるから今がある。今があるから未来がある。すべては繋がっている。そう思えば自分の人生に愛らしささえ感じることが出来るでしょう。誰と比較するものでもありません。

また、幸せなことに人は体験と評価を切り分けられる生き物でもあります。たとえネガティブな体験をしたとしても、このどん底がつぎの幸福につながっていたと後々評価できるならばそれはポジティブな体験として書き換えられていきます。

「はたらく、生きるを、HAPPYに」するためにまず一つだけ知っておくとよいシンプルな事実。それは、人生はすべて繋がっている、ということに他なりません。

貴方だけの人生の波をアップもダウンもしなやかに、そして軽やかに楽しんでいける。そんな人が一人でも増えていくことを願いながら今回は筆をおきたいと思います。ご一読ありがとうございました。


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