見出し画像

読書タイム~マチルダは小さな大天才

今日も長女に勧められた本を読んでみました!




あらすじ

マチルダは天才少女。三歳になる前に字が読めるようになり、四歳で、有名な文学作品も読みこなす。
ところが両親ときたら、そんな娘を「かさぶた」あつかい。
「物知らず」だの「ばか」だのと、どなりちらしてばかり。
学校にあがると、そこには巨大な女校長がいて、生徒をぎゅうぎゅう痛めつけている。
横暴で高圧的な大人たちに頭脳で立ち向かうマチルダの、痛快仕返し物語。

マチルダは小さな大天才より

不思議な設定

子供の世話もろくにせず、夜ご飯もTVディナー(冷凍インスタント食品)、褒めずに叱ってばかりの親からなぜ大天才のマチルダが産まれ育ったのか謎です。でもそこがこの本の面白いポイントになっていき、面白い結末に繋がっていくのかなと読み終えたあともう一度読み返してみて思いました。こんな親なら普通だらしない子供になり、そのうちにグレて問題児になってもおかしくありません。でもマチルダは真面目で、親がしない行動(図書館へ行き、本を読み、教養をつけていく)をとります。

仕返しの場面が面白い!

親に見覚えの無いことで怒られたり、大好きな読書を否定されてもだまっていないところも面白いです。ちゃんと自分がやったとバレない仕返しをします。その仕返しの内容は現実離れしていて、やりすぎでは?(笑)と思うレベルで思わず笑ってしまいます。マチルダは言われっぱなし、やられっぱなしではいられない、小さいけど頭のいい強気な女の子だという事がわかります。さらに小さい女の子が大人に仕返しをする、というのがさらに爽快感を感じさせてくれました。

最後の結末が心にグッときます

マチルダは最終的に横暴な女校長への仕返しを成功させますが、その後の展開が心にグッとくるものがありました。マチルダと同じような幼少期だったミス・ハニーとのやりとりも2人の間にはいつも清らかな時間が流れているように感じます。最後の展開がこれまでの話の流れよりもテンポよくスピーディーに進みますが、話の内容とこのテンポがピッタリで、最後まで読み終えた後は「あ、あっという間に読み終えてしまった!」という感じです。マチルダ自信も最後の展開後には(あっというまに問題が片付いたんだわ)と思ったのだと思います。

この本の作者、ロアルド・ダールの本は沢山あり、「チョコレート工場の秘密」含めおもしろそうなタイトルが沢山あります。「マチルダ」はAmazonで2年ほど前に購入しましたが、長女が面白いとのことで他の作品は図書館で借りて読んでいました。もちろん2週間後には返してしまって手元にはないのですが、今回私が読んでみて、こんなに面白い本だったの?!というのが素直な感想です。ロアルド・ダールコレクションを揃えてもいいかも?!と思いました。
また面白い本を読んだら感想文にしていきます。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?