マガジン

  • #リーンスタートアップちゃんと実践すれば絶対成功する説

    Running Lean第3版をベースとしながら、新たなtoCサービスの開発に挑みます。

  • 『サービス化するつながり ーデジタル社会による人間性の喪失』

    デジタル化した現代社会におけるつながりの在り方がいかに変容したか、我々はどうすべきかを論じます。

最近の記事

交流イベント活性化サービス「ふかまる」の先行利用者を募集します!!!

交流イベント向けサービス「ふかまる」とは? 「ふかまる」の先行利用者を募集します先行利用の応募方法交流イベントを企画・運営されているみなさま! みなさまと協力しながら「ふかまる」を実践&改善し、もっとワクワクできる交流の場を作りたいと考えています!ぜひご応募ください🙏 or 交流イベントの概要と開催時期を記載のうえ、DMをお願いします! https://twitter.com/kickake5296 交流イベントを企画・運営されて"いない"みなさま! ちょっとで

    • 課題インタビュー教訓メモ(リーンスタートアップ実践記 chap.5)

      課題インタビューで得た教訓覚えているうちに。個人的備忘録として課題インタビューで「やっぱり重要だよね」と感じたことを書き起こしてみる。 事前質問に回答してもらいスクリーニングする 応募要件を細かに記載するだけでなく、必ずスクリーニング質問を用意し、その人へのインタビューを通してインタビューの目的が果たせそうか検討すること。応募要件をよく読まないまま応募される方も結構いらっしゃいますので……. お互い意味のある時間にするためにも、回答内容を踏まえてインタビュー可否を決定

      • サービス化するつながり 5. つながることはコストである

        前回の記事では、つながりのサービス化をもたらす構造を紹介した。この記事では、つながりのサービス化の要因の一つである「つながりの知覚機会費用の上昇」を説明する。 つながりの知覚機会費用機会費用は、人がある選択をしたときに、その選択肢以外を選んでいた場合に得られていたであろう効用のうち最も大きいもののことである*1。経済学における厳密な意味の機会費用と区別したいため、ここではあえて”知覚”機会費用とオリジナルの表現を用いる。 当人が機会費用を感覚として感じていることを明確に示

        • ピッチスライドを作ってみた(リーンスタートアップ実践記 chap.4)

          アイデアはリーンキャンバスでまとめたし大丈夫っしょ!!!と思いきや…完全に迷子になってしまった。言語化難しい。こんなんで1週間使ったらまずいんだけど、なかなか答えが出なかった。 が、そんなこと言っても仕方ないし、今回のテーマは「恥をかいてもいいからさっさとやれ!!!」(そんなテーマいつ決めた?)なので、全部公開します。はい。以上!!! 参考:エレベーターピッチ • 若年・中堅社員が社内の交流イベントに参加する際、将来的に一緒に仕事をしたり相談し合える仲間を作るため、積極

        交流イベント活性化サービス「ふかまる」の先行利用者を募集します!!!

        • 課題インタビュー教訓メモ(リーンスタートアップ実践記 chap.5)

        • サービス化するつながり 5. つながることはコストである

        • ピッチスライドを作ってみた(リーンスタートアップ実践記 chap.4)

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        • #リーンスタートアップちゃんと実践すれば絶対成功する説
          6本
        • 『サービス化するつながり ーデジタル社会による人間性の喪失』
          5本

        記事

          事業性のストレステスト ー死んだアイデアでMVPに進まないために(リーンスタートアップ実践記 chap.3)

          前回の需要性のストレステストが終わり、顧客/ユーザーのジョブ、既存の代替品やその課題は整理することができた。今回は次のステップである「事業性のストレステスト」に移る。 名言。圧倒的名言。 当たり前のことだけど、どれだけの人がゆるふわアイデアのままでMVPに突き進んで爆○してきたのだろうか。机上のうち潰すことができたアイデアを検証に持ち込むのは愚かである。と過去の自分に言ってやりたい。 事業性はフェルミ推定でテストするRunning Lean第3版では、TAM/SAMのn%

          事業性のストレステスト ー死んだアイデアでMVPに進まないために(リーンスタートアップ実践記 chap.3)

          需要性のストレステストとは!?(リーンスタートアップ実践記 chap.2)

          Running Lean第3版では、リーンキャンバスを作成した後すぐにインタビューやMVP構築・検証をするのではなく、需要性・事業性・実現性の三つの観点でストレステストを行うべきであると説いている。 実はこれ、なかなか衝撃的なことだったりする。 というのも、改訂前のRunning Leanではリーンキャンバス作成後、リスクの確認や他者からのフィードバックなどを推奨してはいるものの、数ページ説明した後はすぐに「顧客インタビュー」に移る。 一方で、2023年に改訂されたRun

          需要性のストレステストとは!?(リーンスタートアップ実践記 chap.2)

          サービス化するつながり 4. 何がつながりをサービス化させるのか

          従来の友情がサービス化したつながりに置き換えられている背景には、どのような社会的な要因が存在するだろうか。今回は、つながりのサービス化の要因の全体像を確認する。なお、各要因の詳細については別の記事で個別に説明する。 つながりのサービス化は、「つながりの知覚機会費用の上昇」「つながりの代替可能性の増加」「しがらみの相対的苦行化」「長期的なつながり保持に対するインセンティブ喪失」「不干渉社会化による他者接続意欲の低下」の5つによってもたらされたと考える(図1)。 「つながりの

          サービス化するつながり 4. 何がつながりをサービス化させるのか

          実は奥が深いリーンキャンバス(リーンスタートアップ実践記 chap.1)

          Running Lean(第3版)のプロセスに則ると、最初のプロセスはリーンキャンバスの作成になる。なるほど、これは前版から変わっていないようだ。 前職でも新規事業の研修でリーンキャンバスを書かされたことがある。どの枠から埋めるべきかという順番があるのは知られているが、各項目をどう書くべきかはイマイチつかめていない。 ※ちなみに、Running Leanで紹介されているリーンキャンバスのTemplateはこちら↓ https://runlean.ly/resources

          実は奥が深いリーンキャンバス(リーンスタートアップ実践記 chap.1)

          「リーンスタートアップ、ちゃんと実践すれば絶対成功する説」を検証する

          私がtoCサービス開発に取り組み始めたのは約2年半前のこと。 実は、さらにその1年前、学生時代の友人と偶然集まったときに「何かおもしろいことしようぜ」と声を掛けられたのがきっかけで、ものづくりに取り組んでいた。 最初はDeep Learningで何かやろうぜと謎のAI推しから始まり、気づけばラズパイを買って動かしてみたりと、何とも芯のないムーブをかましていた。 そして気づけば、新たなアイデアに。 今でこそ「つながり」「きっかけ」「信頼」が私の最重要テーマではあるが、当時

          「リーンスタートアップ、ちゃんと実践すれば絶対成功する説」を検証する

          サービス化するつながり 3. 「サービスとしての人」を超えて

          サービス化したつながりと類似した概念として、「サービスとしての人」を議論に導入し、その対比の中で「サービス化したつながり」の問題点を説明する。 ここでの「サービスとしての人」は、マルクスの疎外論で語られたような、資本主義により変容されられた人間の一形態として定義する。フードデリバリーの労働者や、まるで心のこもっていない挨拶を"発音する"店員がわかりやすい例だろう。もちろん人間であることは間違いないものの、サービスとして機能し、サービスとして扱われる。 サービスとしての人は

          サービス化するつながり 3. 「サービスとしての人」を超えて

          サービス化するつながり 2. サービスの手段性と消滅性

          「サービス化するつながり」と題していることからわかる通り、この言葉は、つながりはサービス化されるべきでないという価値規範を含意している。それでは、本来的に望ましい姿である「サービス化していないつながり」とは何か、また、サービス化することの何が問題であるかを考えよう。 サービス化していないつながりは「人間的で豊かな人間関係」くらいのニュアンスで定義する。これは、アリストテレスの考える友情の定義と同義と捉えて問題ない。その要件を簡単に言うと「お互いが相手に対して関心を持つこと」

          サービス化するつながり 2. サービスの手段性と消滅性

          サービス化するつながり 1. はじめに

          これまで人間関係の基礎をなしていた血縁・地縁・社縁が崩壊を始める中、SNSをはじめとしたインターネットを用いたアプリやサービスが関係構築のインフラになりつつある。 現代では、人とのつながりの起点となるのは個人の利害や関心であり、それゆえに流動的、刹那的な性格を帯びる。現代人が嫌うしがらみからも脱し、自らの欲望に即した人間関係は、人々が希求した理想形の一つなのかもしれない。 しかし、そのような関係性はどこか空虚でつかみどころもなく、かえって孤独感を覚えることさえある。つなが

          サービス化するつながり 1. はじめに

          OLD_ピボット前のアイデアに再挑戦(リーンスタートアップ実践記 chap.9)

          前回の記事の通り、このままではサービスの成長は望めないと判断し、何回目かのピボットを決意しました。 ピボット現在のアイデアは、Meetyのような人をつなげるサービスでしたが、ピボット後の新しいアイデアは打って変わって「プロフィールアプリ」です。といっても、実は今のアイデアのピボット前のアイデアで、今回再挑戦することになります。 つなげるのではなく、つながるきっかけを作れないか? 現在のアイデアの反省点は山ほどありますが、そもそもTwitterユーザー同士を"つなげる"(

          OLD_ピボット前のアイデアに再挑戦(リーンスタートアップ実践記 chap.9)

          OLD_気がつけば「誰も欲しがらない」サービスを作っていた件(リーンスタートアップ実践記 chap.8)

          前回:MVPインタビューで撃沈(リーンスタートアップ実践記 chap.7) (気づいたら1か月以上経ってた…) ※開発中のサービスKickake(きっかけ)は、気になるトピックに「いいね」して他のTwitterユーザーとつながるサービスです。 MVPインタビューを終え、ようやくβ版リリース。最初は「小さな市場の独占」を目標に、自分の好きなアーティストのファンアカウント界隈をターゲットととしました。同じ推しを持つユーザー同士でつながる意欲がある程度高いと判断したためです。

          OLD_気がつけば「誰も欲しがらない」サービスを作っていた件(リーンスタートアップ実践記 chap.8)

          OLD_MVPインタビューで撃沈(リーンスタートアップ実践記 chap.7)

          前回:「バージョン1.0のリリース」に向けて(リーンスタートアップ実践記 chap.6) 気づいたら久しぶりの投稿に。 文章自体は7月末に書いたものの、いろいろな言い訳をして今日まで封印してました…。 おさらい: トピックでつながるWebサービス Kickake(きっかけ)を孤独に開発しています。 MVPインタビュー!撃沈! 前回の記事で、アクティベーションまでの流れが重要だよねという話をしました。今回は実際に『実践リーンスタートアップ』の「MVPインタビュー」の章を

          OLD_MVPインタビューで撃沈(リーンスタートアップ実践記 chap.7)

          OLD_「バージョン1.0のリリース」に向けて(リーンスタートアップ実践記 chap.6)

          前回:ソリューションインタビューのゴールはどこか?(リーンスタートアップ実践記 chap.5) (おさらい) 開発中のプロダクト Kickake(きっかけ) こんな感じに仕上がっております。 前回のソリューションインタビューの記事から1か月も経ってしまいました。正直なところ仕事が忙しく、なかなか時間が取れませんでした、ってそんな言い訳したところで始まらんだろゴラアアアア。 結局どこまで進んだのか? まず、ソリューションインタビューは一応完了しました。7名の方にご協力い

          OLD_「バージョン1.0のリリース」に向けて(リーンスタートアップ実践記 chap.6)