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愛しの樹木の赤ちゃん

樹木の赤ちゃんを育てることになった。

何で急にそんな流れになったのか不思議なのだが、せっかく貴重な機会に恵まれたので色々経験していきたいと思っている。

先日、松の種子を畑に蒔いた。
大きめのゴマほどの種。
こんなに小さい子が松の木になるなんて…感動で鼻息が荒くなって種を吹き飛ばしてしまいそうになる。
いかん、いかん。

種まきから一年後の苗を見せてもらった。やっとタンポポくらいの大きさ。でもよく見ると松の片鱗があるじゃないの。

樹木の赤ちゃん…
なんとかわいい…

苗木は鼻息荒くても吹き飛ぶ心配がないので、フーガフーガ鼻を鳴らしながら愛でる。あのゴマちゃんがこんなに大きくなってからに…愛しすぎて母性が勝手に湧き上がる。

畑仕事の後は、森を散策した。
その日は風が強くて、枝葉がユサユサ音を立て大きく揺れているのだけど、木々の間の小径は何かに守られているようにとても穏やか。

大きな松の木を見上げる。
あのゴマちゃんが…こんな立派に…
母さん、感無量です。

樹木の赤ちゃんを森に返すまで
母さん長生きして見届けるからね、
と心に誓う。
(母性暴走中)

松ぼっくりもかわいい。
松の木が育てた実。
もう孫に見えてきた。
孫ぼっくり…なんて
(祖母性も暴走中)

松ぼっくりって愛らしい形してるけど、「フィボナッチ数列」という規則性のある数字からなる螺旋構造で構成されてるんだよね。

1 1 2 3 5 8 13 21 34 、、、

最初の2項が1、3項以降が直前の2項の和


イタリアのフィボナッチという数学者(1170〜1259頃)が発見した数列。

知ったかぶってますが、我が子が小さかった頃、図書館からたまたま借りてきた絵本で学びました。笑

規則的な螺旋構造 
画像引用https://hibiyastudy.hatenablog.com/entry/math/fibonacci/
多くの樹木の枝や葉序もこの数列
画像引用http://suurakuraku.jp/rest-2.html


他にも
ひまわりの種の部分
薔薇の花びら

人体の気管支の枝分かれ
肝臓の血管の枝分かれ

台風の構造
人間のDNAの螺旋構造
銀河の渦巻き などなど

全部フィボナッチ数列。
神秘すぎるー。

植物の螺旋構造は強度を保つために最も有効な形なんだって。これは風に吹かれても折れずにシナって揺らめいたり、葉に陽の光を満遍なく浴びるための角度調整らしい。
強度と適度。
何というカッコよさ。

人間も植物と同じ自然の摂理で生きているのだから、みんな強度と適度を携えているはず。
ちょうどいいようになってるのだ。

ちなみに、フィボナッチとは名前ではなくて「ボナッチ氏の息子」という愛称なんだって。
こんなに素晴らしい数列を発見したのにねぇ…
◯◯さんとこの坊ちゃんみたいな七光的な呼び名ってねぇ…

本名は「レオナルド・ダ・ピサ」とのこと。マジで違うやん。

今だけこっそり「レオナルド数列」と呼んであげよかな。母性モリモリだから、そんなことを思う。

樹木の赤ちゃん、自然の摂理のなかで、お日様をいっぱい浴びて、どんどん大きくなってね。

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