制作の備忘録

学期末に近づく。美術大学の方に通わせて頂いているので今は制作に追われている。前期の課題をやっていく中での備忘録的なメモが少し溜まってきたので載せます。自己啓発的なメモ過ぎて笑っちゃうかも。

7月5日
自分の書いた文章を製本して売った。売上としてはギリギリ黒字で印刷代をかろうじて取り返せたが現実は甘くない。在庫が少し残ってしまったことも心残りだ。関係性の無い人が実際に見本を読んで買って下さった時の嬉しさは言葉では言い表せない。感想フォームの方を作っていたので、そちらに回答してくださった方もいて一人で読んで口角が上がった。教室に人がいたので喜んでいる所を見られるのが凄く恥ずかしかったから教室を出て廊下で喜びを噛み締めた。嬉しい。物を作って物を売ること、自分の書いたものに受け手が確実にいたということ。それが嬉しかった。

紙媒体はテンションが上がる

7月5日
映像の撮影が始まる。演者として参加してくださる方が二人いて、学期末の忙しい時期に快諾してくださって本当にありがたい。
嫌というほどに目に焼き付いており、瞼の裏で見え隠れする場所、あの通りを歩くといつも胸の奥底を突かれる感覚に苛まれること、何の変哲のない場所に宿る人との思い出をずっと懐かしんでしまう、という過去に対して焦がれる様を映像で表現しよう、という目的で作っている。
一定の距離感の線を超えた男女二人の描写を撮ることを決めたけど、その関係性を二人の一挙手一投足から間接的に描くのが中々難しい。直球でものを頼めなかった。二人は元々付き合っている設定で〜とかも言うのが少し恥ずかしかった。自分の考えたものだし自信を持てよと思う。手を繋いだりとかの頼み辛い要求を演出の意図を汲んで自然な流れでタイミングで二人の方から提案して実行してくれたのが凄く助かった。本当にこの二人に頼んでよかったなと思った。人に助けられすぎている。大学で頼れる人がいないとかもう言わないと決めた。
雨天時の決行となり事前に描いていたものとは違うものを撮った。天候に合わせて柔軟に撮影出来るようにパターンをもっと頭に入れて置かないと駄目だなと思う。

7月12日
撮影前から雨が降り、止み、晴れ、また雨が降り止み晴れるを繰り返す。嫌な天候であったが無事に撮影を終える。
ピントを合わせたりボカしたりすることが上手くいかなかった(フォーカスリングを回すだけの作業だが、カメラが一緒に揺れてしまった)。自分の技量が足りなさを痛感した。この繰り返しで上手くなるのかなと思う。このカットを撮るためにはカメラをどう設置するか、カット一つ一つの意図を演者にニュアンスでなく的確に伝える術を持てるようにならないと本当に駄目だ。やってみることで改善点が見え出す。その経験をもっと持たないといけない、その挑戦的な意識を忘れないようにする。
ずっと楽しみにしてた『一秒先の彼』を撮影終わりに観に行く。面白かった。夏って感じが良い、一日中撮影した日に見たから画面の色合いとか見入ってしまった。レイカちゃんがカメラを構えながら大学内を歩いてる様子を逆光で撮ってるカットがいいなと思った。
顔の良い面倒臭い性格の男を演じる時の岡田将生が好きなので最高だった。大豆田とわ子を少し思い出した。
山下監督の『天然コケッコー』を観たことがないから見てみたいな。『ゆとりですがなにか』の映画も楽しみ。太賀さんが演じる山岸がどんなキャラに進化してるか楽しみだ。

初めてのレイトショー

7月17日
 最近になってカメラの用語の意味が分かるようになった。絞りとかf値の変える意味もやっと身を持って学んで定着しつつある。去年は高い学費払って写真を学んでいる自分なんかよりもそこらへんのJKの方が一眼の扱いが上手いのではないか、という猜疑心に駆られ自暴自棄になった事もあった。今は何となく分かるようになってきた。一年経てば、なるようになるもんだなと思う。
編集作業に一部入り出す。接合性の無いカットが出てきたが上手いこと編集して事なきを得る。付けてる服飾品を途中で外したりと、あまり撮影中に無闇に変更点を作るのは良くないなと思った。絵コンテの通りに撮るなら撮るで念密に練っておかないとダメだなと思う。撮影を繰り返す内に撮影においての勘が研ぎ澄まされていくのかも知れない。それが自分にはまだ無さすぎるなと感じた。学内の映像サークルの部長にもなってしまったのでより身を引き締めて頑張っていかないといけない。まだまだここからだ。

夏は映像をもっと撮ってyoutubeの投稿頻度を少しでも上げたい。結局、撮った映像を完成させること、実験的に行ったことを記録として残す場所としてyoutubeが最適だと思うので、モチベーションの維持のためにも登録者が一桁の状態から抜け出す、というのが今夏の目標だ。頑張る。とりあえず、前期の課題を終わらせて映画を見たい。見たい映画リストが溜まっている。
・リバー流れないでよ
・君たちはどう生きるか
・PLASTIC
PLASTICが今のところ一番楽しみである。名古屋のミニシアターで予告を見てから待ち侘びた作品なのでとても楽しみだ。それを糧に課題を頑張るぞ。