見出し画像

暮れなずむ夏

オープンキャンパスでやるワークショップの準備だとか学祭の展示の準備とか教職も履修してるしで夏休みだというのに学校に行くことが多い。楽しいからいいし、やることがあるのは健康的にも良い。
教職の授業で久しぶりに絵を本格的に描く授業を受けた。高校の頃にデッサンするときに使っていた鉛筆を使う。あの頃に削ったまま一度も削られることなく形がそのままに残った鉛筆でまだ書いてる。あの頃の余韻で走っている。その調子でなんか懐かしい気持ちになって高校の頃に書いた大学の志望動機の文章をメモ帳から探して読んだ。グラフィックデザイナーになって映画のポスターを作るという夢を語っていた。いろいろあって今は映像制作をしている。映画はずっと好きやったみたい。好きなものはあまり変わらないのかもなと思った。
好きなもの、好きなことは変わらない。これは本当にそうな気がする。部屋の掃除してて小学生の頃の通知表見てたら、小説とか詩や短歌を作るのがお上手です、と書かれてた。記憶から抜け落ちてたから母に当時のこと聞いてみた。すごい良かったで、と言われてなんか嬉しかった。
セリフがある映像作品を今度撮る予定があって、自分が作劇することに対して不安しか感じてなかったけど自信を多少持つことが出来た。実際に自分が考えていることをありのままに赤裸々に描くくらいでないと面白くない気がしてそういうものしか作れていないから、単純なエンタメ作品を作るのは初めてだし少し照れ臭い。でも、今回の撮影では本当に照れないようにしたい。演者の方がもっと恥ずかしいだろうし、人の黒歴史にしないように頑張りたい。

別れの挨拶が「お疲れ様です」になることが最近多い。前述した大学の中学生向けのオープンキャンパスでワークショップを行った際も、参加した中学生との別れの挨拶で「お疲れ様です」と言っていた。先生が「中学生相手に大人の挨拶で対応してるやん」と言っていて笑った。グループ単位での作業をすることが大学に入ってから増えた。共同で作業していくと知り合いというには関わりすぎてるし友達というにはプライベートを知らなさ過ぎるから「お疲れさまです」という知り合いと友達の狭間にある内の挨拶には丁度良いのだろうなと思うと無敵の挨拶に思えて来た。「お疲れ様です」を授けてくれてありがとう。

今の中学生とかとオープンキャンパスで話してみると通って来てるサブカルチャーが全然違うくて驚いてしまった。例えとかの共通してる言語がめちゃくちゃ若い。こりゃテレビ出てるおじさんの例えとか伝わんないこと多いだろうなと少し思った。
大学の附属の幼稚園にもお邪魔する機会があった。椅子もトイレも蛇口もスケール感が小さいのだけれど、子供が座っているところを見ると椅子がめちゃデカく見える。15年くらい前はこのサイズ感だったなんて言われると本当にびっくりするよね。このイベントに関しては飛び入りで参加することになったから、ほんとに初対面の先輩方とワークショップを行った。色々と気にかけて話しかけてくださってこんな風に気配り出来る先輩になりたいと思った。めちゃくちゃ楽しかった。初対面の人だし緊張するだろうしで当日の朝に不安すぎて死にかけてたけど満喫出来た。ワークショップ系の活動は本当に楽しい。いろんな現場に行ってみるものだなと思いました。

七月に制作した作品のお陰で普段にどういう作品を作っているかを先輩とか先生にしっかりと答えれるようになったがジャンルを聞かれた時に、恋愛系ですと答えるのが少し恥ずかしい。恋愛系を観るのは恥ずかしくないと思いますけど、撮ってる側なのは少し恥ずかしい。恥ずかしさを吹き飛ばすほどの強い作品を作りたい。頑張ります。

youtubeです。お暇でしたら是非。