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旅のこぼれ話

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べつだんドラマチックなエピソードでもないけれど、旅してきた中でなぜか印象に残った些細なできごとを日記とエッセイのあいのこ状態で書き連ねていきます。
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【旅行記】シーギリヤ・ロックとマイナス金利(スリランカ)

■ はじめに2016年のクリスマスのころ、私は土管に寝泊まりしていた。 別にホームレス中学生…

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【旅行記】エジプトでバスに置き去りにされた話

※本作は岸田奈美様主催「キナリ杯」参加作品です。 مطار もう何回目になるか、私はこの…

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【旅行記】京都随一の「縁切り」スポットで祈ってみた

■ 導入結局のところ、人の縁は神頼みなのだ。何か人間には与り知らぬものが差配しているのだ…

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【旅行記】アンコールワットと5円玉

5年前から、私は財布にいつも5円玉を入れておくようにしている。 然程深い意味があるわけでは…

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【旅行記】岩手の谷村新司と巨乳になった友人

■ はじめに私は日本酒があまり得意ではない。 味は好きな方なのだが、妙な恐ろしさを覚える…

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【旅行記】アユタヤの哲人

■ はじめに初対面の人に話せる、余所ゆきの趣味として旅行を挙げるようになって、どれだけ経つだろう。 ロックバンド、"くるり"に「ハイウェイ」という曲がある。映画「ジョゼと虎と魚たち」という映画の主題歌になった曲で、くるりの曲では2番目に好きな曲だ(1番は「京都の大学生」)。 この曲は、 「僕が旅に出る理由はだいたい百個くらいあって」 と始まるのに、 「僕には旅に出る理由なんて何ひとつない」 と〆てしまう。 どっちなんだよと思うが、翻って考えると、なぜ自分が旅に出