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【旅行記】時代の変わり目をウズベキスタンで迎えてみた(その2)

2019年のゴールデンウィーク、平成と令和の変わり目に最近注目のシルクロードの国、ウズベキスタンを訪ねた旅行記です。
ウズベキスタンに行こうとしたら、韓国で最大のピンチを迎えた話。

■ いざ出国(成田~釜山)

前回のおさらいだが、今回の旅行で我々が選んだ行きのルートはこちら。

成田→釜山(韓国)→北京(中国)→アルマトイ(カザフスタン)→タシケント(ウズベキスタン)

改めて書くと、本当に頭のおかしいルートだ。日本→韓国→中国って刻み方で移動することある?

日本を発ったのは、ゴールデンウィークの10連休が始まる前夜だった。
成田空港は日本を出国する人たちで溢れており、みな楽しそうな顔をしていたが、我々の顔だけ引きつっていたと思う

いざ出国の段になっていかに上の旅程が愚かであった気づき、周囲の能天気な雰囲気に打ちのめされたからであった。ついでに、私は当時多忙なプロジェクトを抱えており、直前の上司との電話で、旅行中でも仕事をすることが確定したので、より憂鬱だった。

とはいえ昨年12月以来、半年ぶりの海外旅行ということでやはりテンションが上がる。機内で社用携帯の電源を切り、(気休めではあるが)仕事からも解放されてまずは韓国、釜山へ向かう。

今回安さにステータスを全振りするという、完全に育成失敗のパターンであったため、韓国の経由地は仁川ですらなくどちらかといえばマイナーな釜山。

これまで20か国ほどに行ってきたが、韓国に行ったことはなかった。とはいえ入国することもなく、2時間程度の乗継時間を潰す、本当に通り過ぎるだけの場所。


…になるはずだった。

■ 韓国大ピンチの巻

夜9時半ごろ、釜山の金海(キメ)国際空港に到着した。到着してすぐのフロアで必要書類を記入し、トランジット窓口を通って出発ロビーに向かう。

ところが3人のうち1人がなかなか審査場を出てこない。先に出た私ともう1人はその様子を眺めながら、「国際指名手配でもされてたのかw」などと
しょうもない冗談をのんきに交わし合っていた。

意外と空港職員は英語が通じなかったため、ちょっとした申請内容が引っかかったのだろうと高をくくっていたのだが、5分ほど経っても審査場を通ってくる気配がない。

さすがにまずいかと思っていると、その友人が我々を手招きしている。
近寄ってみると曰く、
・私たちが通った窓口は韓国への入国窓口
・かつ同日内の出国が不可能
だと、近くに並んでいた旅行ガイドに言われたのだという。
どうやら別の階にあるトランジット窓口を見逃して、入国してしまったことになるのだ。

…は?

いやいや、まずくないか?

乗継時間は2時間なので、同日内の出国に当たってしまう。ただでさえ今回乗継ばかりの旅程で、時間に余裕がない。次の北京行きの便を調べるも、ダイヤ上接続が不可能だ。

まさか、このまま目的地に辿り着けず韓国旅行に変更か?

ともかく、当たって砕けろの精神で出国してみようと思い、半ば頭真っ白になりながら出国審査場に向かう。

審査場の兄ちゃんはいかにも不真面目そうな感じで、普通に携帯で誰かと雑談しながら仕事をしていた。ふだんならちょっとムカつくところだが、今回ばかりは好都合

祈るような気分で茶髪の兄ちゃんにパスポートを提出する。

極力パスポートを確認しないで出国スタンプ押してくれ!
そのまま友達だか彼女だかと長電話して注意散漫な状態でいてくれ!

はたして…?

行けたー!!(写真は帰りの仁川国際空港)

結局ツアーガイドが適当を言っただけだったのか、何らかの奇跡が起こったのか、特に何も言われることなく出国に成功。
※一応調べてみたが、同日内の出国ができないという話は見当たらなかった。

韓国滞在時間、約5分。
この時間、マジでなんだったんだ。

まあ厄落としということで切り替えて、我々は一路北京へ向かった。結論から言うと、この「韓国出られないかも問題」が今回の旅行における最大の事件だった。

教訓。トランジットの窓口は見逃さないようにしよう!

いい加減ウズベキスタンに到着しろと言われそうですが、アニメ「宇宙よりも遠い場所」でも、最終目的地の南極に着くのはクールの後半だったし、まあご愛敬。

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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