リモートワークを成功させるコツを紹介します
リモートワークしたことありますか?
日本の会社でリモートワークがどのくらい一般的なのかわからないのですが、アメリカのハイテク産業においては、もうごく普通の働き方です。フリーランスなら当然自宅がオフィスですし、企業に勤めていても、週に何度かしか出勤しない人がたくさんいます。
このリモートワークという働き方、まだダイアルアップでネットに繋いでいた頃から行われていました。僕がアップル・ジャパンに就職したのはもう26年前の1993年ですが、米国本社ではこの頃にもう、テレ・カンファレンスに自宅から参加する人がいたのです。ただ、当時は回線のスピードがあまりに遅かったので、家からやれることは限られていました。なので、みんな基本的には毎日と会社に出社して働いていました。
それから数年して90年代の終わりになる頃には、支社のアップルジャパンでもリモートワークが始まりました。ただ当時は、「明日は家でこれとこれをやります」とその都度申請する形態だったので、なんとなく面倒臭くて積極的に活用する人はあまりいませんでした。僕も数回利用しただけに留まりました。
しかしそこから20年の時がすぎて、今では自宅でも会社でもやれることに差がなくなってきました。僕自身、リモートで会社を経営するようになってもう5年になりますが、特に大きな支障を感じていません。テキストチャットにビデオ・カンファレンスと道具立ては揃っており、正直いってリモートワークをできない理由が思いつかないくらいです。
受け入れられない人も多い
ただ、そうは言っても、世の中にはこの新しい業態を受け入れられない人もたくさんいます。例えばこちらは日経XTECHの「職場のトラブル相談室」に寄せられていた質問です。
「IT企業に勤務する管理職です。当社ではテレワーク制度を導入しており、社員は自宅で勤務できます。ところが最近、業務上必要がないのに頻繁にテレワークをする部下が出て悩んでいます。指導しても会社に認められた権利だと反論するばかりで会社に来ません。」
この方の気持ちもわからなくもないのですが、社長である自分自身がリモートワークしている僕から見ると「いやいや、それはやり方次第です」と言いたくなります。
おそらく、この管理職の方も、その方が勤務している経営陣の方々も思い切った意識改革が必要なのです。会社というものは毎日来るのが当たり前で、リモートワークは例外だという考え方から思い切って脱却し、リモートワークが普通で、出勤が非日常だと考える必要があります。違和感を感じる人も多いでしょうが、今後VRなどがさらに洗練されていけば、出勤の必然は確実に減っていきます。
しかもよく考えてみると、昭和の頃から多くの職業がリモートワークだったのです。ただ、そういう呼び方がなかっただけです。例えばタクシーの運転手さんだってリモートワークですし、営業で外回りしている方だってリモートワークです。クライアント先に出張して物品の納入や修理などをしている人たちだって、要するにリモートワークです。
ただそうは言っても、いざ実際にリモートワークをやってみると、それなりに問題点も出てきます。そこでこの記事では、一体どうするとリモートワークを普通の業務形態として実施できるのか、僕のこれまでの経験を共有したいと思います。
※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月25本くらい読めるので1本40円です。
ここから先は
¥ 100
もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!