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親を許すということ

僕と僕の父は割と仲が良かったのですが、それでも中学の頃にはかなり揉めて、わだかまりが残ってロクに口を聞かなかった時期もありました。でも、親元を長く離れたのがよかったのか、大学卒業後に帰省した頃には、自分が子供のときのように、また父に自然に接せれる関係に戻れたのです。その後は子育てに口出しされて揉めたりした時期もありましたが、距離を置いて暮らすことで、割と平和に過ごしてきました。父が亡くなるときにそばにいてあげられてよかったです。

でも、みんながみんな、うまいこと親とのわだかまりを解消できるわけでもありません。親との関係って、人間関係の中でももっとも難しい部類ではないでしょうか?

死んでも許せない親

僕の叔父は現在95歳で、まだ元気に生きています。曲がったことが大嫌いで、戦争中には上官の理不尽な命令に楯突いてはしばかれて、しょっちゅう営倉に入れられてたという武勇伝も持ち主です。

そんな叔父には、絶対に許せない人が一人だけいます。それはなんと、もう25年も前に亡くなった自分の母親なのです。祖母は確かに強烈な人で、性格もこの叔父にそっくりでした。言葉が鋭く辛辣で、僕も祖母のうちに行く日には憂鬱になったものです。

叔父と祖母は性格が似ているが故に、相性が合わなかったのでしょうね。

この叔父に限らず、自分の親との関係というは難しいものです。親に干渉され続けるのは嫌なものですし、かといって無関心なのも辛いものです。そんなわけで、多くの人が、自分と親との間に、なんらかしらのわだかまりを抱えています。

この親子間のわだかまりについて最近強く考えさせられることを体験したので、今日はこの話を綴ってみたいと思います。

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