見出し画像

脱皮できない蛇は死にます

自分が属している環境で行き詰まってしまったことはありませんか?

僕はかつて勤めていた日系企業を3年足らずで辞めてしまったことがあります。別にそこまで仕事がキツかったわけではないのですが、「魂が腐っていく」としか言いようがないほどしんどい3年間でした。要するに自分に合わない環境だったんでしょうね。

辞めようかどうしようか、当時ずいぶん迷った記憶があります。就職が決まった時に躍り上がって喜んでいた親の姿が脳裏から離れませんでしたし、バブルも弾けて不況まっしぐらの時期でしたから、辞めれば露頭に迷うのはほぼ確実でした。

自分は社会不適応者なのではないかとずいぶん悩んだものです。それでも結局は、そのまま会社に居続けることがどうしても想像できなかったので辞めてしまいました。多分あのまま居続けたら、間違いなく心を病んだだろうと思います。

その後も何度かこうしたことはありました。90年代の終わりには当時勤めて居たアップルジャパンを辞めようかどうかずいぶん迷いましたが、この時は社内異動で落ち着きました。その数年後にはまた行き詰って、その時は米国本社に転籍しました。

今になって考えてみると、「あれは蛇の脱皮みたいなものだったのかな?」と思ったりします。ある時期の自分にとっては成長の糧となった環境でも、やがて脱皮する時がくるのだと思います。

Known devil is better than unknown angel
そうは言っても、慣れ親しんだ環境を捨てるのって怖いものです。英語にも、”Known devil is better than unknown angel”「見知らぬ天使より、知っている悪魔の方がいい」という諺があるくらいですから、古今東西をと問わず、人間は未知のものを怖れるようできているのだと思います。

しかしそうは言っても、明らかに逃げ出した方がいい環境にいる人もたくさんいます。あれは一体、どういう心理状態なのか考えてみました。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。

ここから先は

2,249字

¥ 100

もしこの記事を気に入っていただけましたら、サポートしていただけると嬉しいです!