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よりどりインドネシア第164号(2024年4月23日発行)

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いんどねしあ風土記(ジョグジャカルタ哲学軸)/ウォノソボライフ(著名人:シンタ・バヒル)/映画往復書簡(こんなオトナの恋愛映画を待っていた)
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[2024/04/23] いんどねしあ風土記(53)世界遺産「ジョグジャカルタ哲学軸」が示すもの~ジョグジャカルタ特別州~(横山裕一)

~『よりどりインドネシア』第164号(2024年4月23日発行)所収~ 2023年9月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)はジョグジャカルタ特別州の都市空間を「宇宙論的枢軸とその歴史的建造物群」として世界遺産に認定した。一般的には「ジョグジャカルタ哲学軸」(Yogyakarta Philosophy Axis / Sumbu Filosofi Yogyakarta)と呼ばれ、インドネシアでは10件目の世界遺産登録である。この報はインドネシアでも大きく取り上げられたが、「ジョグ

[2024/04/23] ウォノソボライフ(73)ウォノソボ出身の著名人たち(2)~女優シンタ・バヒル~(神道有子)

~『よりどりインドネシア』第164号(2024年4月23日発行)所収~ インドネシアで最も盛大な祝祭、断食明け大祭レバランが先週終わりました。今は浮き足だった非日常の空気も薄れ、田舎に里帰りしていた人々も皆またそれぞれの生活圏へと帰っていったところです。帰省時期特有の渋滞が解消された一方で、断食月中は姿を消していた飲食販売の移動屋台や行商人も再び通常営業を始め、街はいつも通りの様相を取り戻しています。高騰していた食材の価格も落ち着いてくることでしょう。 帰省シーズンは、普

[2024/04/23] 往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第79信:こういうオトナの恋愛映画を待っていた!~倦怠期にある夫婦の危機を描く『結婚生活の赤い点』~(轟英明)

~『よりどりインドネシア』第164号(2024年4月23日発行)所収~ 横山裕一様 3月末から4月初めにかけて肌寒い日が続き、全国的に桜の開花が昨年より遅れましたが、ちょうど新学期の入学式に合わせて満開となった地域が東京首都圏近辺では多かったようです。残念なことに私の長男の中学校入学式の日は強風を伴う雨だったため、桜の樹の下で記念写真を撮ることができなかったのですが、週末に家族で連れ立って近所の桜の街路樹の下でアイスクリームを食べながら花見ができました。この原稿を書いてい

[2024/04/23] 続・インドネシア政経ウォッチ再掲(第61~65回)(松井和久)

~『よりどりインドネシア』第164号(2024年4月23日発行)所収~ 筆者(松井和久)は、2021年6月より、NNA ASIAのインドネシア版に月2回(第1・3火曜日)に『続・インドネシア政経ウォッチ』を連載中です。800字程度の短い読み物として執筆しています。NNAとの契約では、掲載後1ヵ月以降に転載可能となっています。すでに読まれた方もいらっしゃるかと思いますが、過去記事のインデックスとしても使えると思いますので、ご活用ください。 今回は、大統領選挙の投票日(202