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対義語とは、何だろう…。

授業では、生徒に「伝える」という行為を伴う場面が多い。
このとき、できるだけその内容がイメージし易いように、図示するなどの”言葉”だけではない方法も用いて、私が「伝えたい内容」を捉えてほしいと考えている。
しかし、言葉の関係性を”伝える”のは本当に難しい。
特に、倫理を学ぶとき、その内容の理解を助けてくれるキーワードには、「対義語」が多い。

普遍 と 特殊
抽象 と 具体
客体 と 主体
客観 と 主観
絶対 と 相対
秩序 と 混沌
理性 と 感性
必然 と 偶然
などなど…

これらを伝えることが難しい。

そもそも”対義語”とは…
意味が反対の単語や表現を指す言葉である。
例えば、「明るい」と「暗い」、「上」と「下」、「前」と「後」などが対義語の関係にある。対義語は、言葉の意味を理解し、表現の幅を広げる上で役立つ。 対義語は、言葉の対立関係を明確に示すため、比較や対比を表現する際にも活用される。例えば、「成功と失敗」、「喜びと悲しみ」など、対義語を用いることで、その対比が強調され、理解が深まる。また、対義語は、文章のリズムや調和を生み出す効果もある。

Weblio辞書(実用日本語表現辞典)

意味が反対である?

「意味が反対である」という意味は分かる。
「反対の意味を示している」と理解もできる。
しかし、”抽象=あいまいなもの”のように、捉え違えが生じることもよくある。
だから、伝えるのは難しい。

そこで、図示することを考えてみる。

意味が反対であるということは、次のように記すことができることになる。
普遍とは、「特殊ではない」もの。
特殊とは、「普遍ではない」もの。

それでは、これを図示するとどうなるのだろうか?

特殊とは普遍ではないもの…

これでよいのだろうか?
しかし、図示すると、特殊の中に普遍があるように見える。

さらに疑問がある。

普遍と特殊をわけるココの線は?

普遍と特殊をわける”ココの線”は、いったい何を分けているだろうか?

「〜ではない。」の線?

それで、”線”は何を分けたのか?という話につながっていく…。

もしかして図示してはならないのだろうか…。
そもそも図示するようなものではないとか?

うーん、難しい。

そもそも、自分でよく分かっていないものを伝えるのは実に困難を極める。
国語の先生って本当にすごいと思う。

今日も新しい気づきをありがとうございました。




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