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4月から教員になる方へ〜残り2ヶ月でやった方がいいこととやらなくていいこと〜

はじめに

こんにちは、元小学校教員のまつこです。まずは簡単に自己紹介を。
私は新卒から8年間小学校で教員として働きました。
退職後は紆余曲折ありましたが、福祉系のベンチャー企業で保育士として働いています。現在は育休中で、育児の傍ら、ブログやInstagramにて小学校の先生向けにあれこれ書いています。


さて、今年も早いもので2月になり、2024年度の始まりまであと2ヶ月を切りました。

このnoteでは
4月から新しく教員になる方に向けて、「今やった方がいいこととやらなくていいこと」をまとめています。

新年度から教員になる方にぜひ読んでいただけたら嬉しいです。




教員採用試験に見事合格し、4月から教員になる皆さんへ

私はこれから「矛盾していること」を4つお伝えします。

この文章を読んで
「なるほどそうだよなぁ」となんとなく思ってくれたら嬉しいです。
また一つでも行動に移してくれたら、さらに嬉しいです。


4月から教員になる人が残り2ヶ月でやった方がいいこととやらなくていいこと

【ひとつ目の矛盾】

たくさん遊べ!勉強はいらない!
でも、本は読もう!

先生になるまでの2ヶ月間は、勉強しすぎることはありません。

美味しいものを食べたり、行ったことのない場所に行ったり、映画を観たりと、
とにかくたくさん遊んでください。

「かけがえのない仲間とのさまざまな経験」は、先生になってからも活かせますし、なによりもあなたのパワーになります。


新年度が始まると4月から夏休みまではノンストップ!
遊ぶ間も休む間もほとんどありません。

大学が休みになって仕事が始まるまでの「今」しかできないことをたくさんしてほしいです。

勉強はしなくても良いです。大学や教育実習で今までたくさん勉強をしてきたはず。2ヶ月くらいサボっても大丈夫です。


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ただ、できれば1日の中で少しでもいいので時間を作って、本を読んでほしいです。
教員になったら本をゆっくり読む暇もなくなってしまいます。

読む本はなんでも良いですが、いわゆる「教育書」「教育本」などを読んでおくと教員になってから役に立つかもしれません。

私のおすすめの本はこちらに貼っておきます。
諸先輩先生方、他に良い本があれば私にも教えてください。


【ふたつ目の矛盾】

情報収集はほどほどに!
でも、学級経営に関しては情報を得てイメージをもっておこう!

情報収集はほどほどにしておきましょう。

Xやインスタには、教員や学校についてたくさん情報が出ています。
教員不足、時間外労働、モンスターペアレンツ、いじめ、未履修問題など、教員の世界はなかなかに闇が深いので、気になることも多いかもしれません。
また、時短術や活動実践などの情報も多く世に出ていますね。

教員になる前にこれらを参考にするのはとても良いことですが、そのすべてが真実だとは限りません。

ネットの情報を鵜呑みにせず、4月に学校現場に入ってから、きちんと自分の目で見て確かめてほしいです。

ここから矛盾▼

一方で、主に学級経営に関するさまざまな実践は知っておいて損はありません。

「このやり方いいなあ」
「やってみたいなあ」


そうやって、さまざまな人のやり方をストックしておくと良いでしょう。

新学期初日から子どもたちとの駆け引きは始まっています。

書籍や、インターネット上で広がっている意見等も参考にしながら、「学級経営」についてイメージをもっておいてほしいです。

3月には事前の校長面接がある学校が多いですので、その際に自分の担任する学年を聞いておくと良いですよ。学年がわかるだけでも、ある程度の心づもりができます。

学年がわかったら、「みんなの教育技術」というサイトで学年別の情報を手に入れるのもおすすめです。(昔は冊子があったのですが、今は学年別の冊子は販売されていないみたいです。)


【3つ目の矛盾】

ネットでの教員仲間を見つけるもよし!
でも、頼りすぎるな!

ネット上に教員をしている方々はたくさんいます。その中に先輩先生のメンター(指導者、助言者)をもつことは大切です。

また、春から同じ新任教員になる仲間同士で、お互いに励まし合うこともあるでしょう。

ここから矛盾▼

ネット上にメンターを見つけても、その人を頼りすぎてはいけません。
住む場所や地域が違うと学校の雰囲気も全く違うからです。

4月から学校で働き始めたら、学年主任の先生など、きっと近くに素晴らしいメンターがいることでしょう。
周りの先生方の動きをよくみて、
この先生みたいになりたい!
そう思った先生の真似をするところから始めてみましょう。



【4つ目の矛盾】

理想をもちすぎるな!
でも、ある程度のイメージはしておこう!

子どもたちから慕われる先生になりたい。
毎日わかりやすい授業がしたい。
学習にグループでの話し合いをたくさん取り入れたい。

先生になるにあたって、さまざまな「理想」があるでしょう。理想をもつことはモチベーションを高めるのにとても大切なことです。

その一方で、あまりにも理想高く1年間をスタートさせてしまうと、現実とのギャップに耐えられないかもしれません。

はじめは理想をもちすぎず、

「1年間大きな事故なく終えられたらOK!」

くらいの軽い気持ちでいきましょう。


ここから矛盾▼

理想は高すぎない方がよいですが、

こんなクラスにしたいなあ〜

と想像を膨らませてイメージトレーニングしておくことはとても素敵なことです。

明るいクラス、みんながニコニコしているクラス、友達に優しくできるクラス、メリハリのあるクラスなど、自分が大切にしたいことを決めて、「信念」をもって教壇に立つことができると良いかと思います。


最後に...


ここまで読んでくださってありがとうございます。

ただただ嬉しいです。

最後に、私が教員になった初年度に当時の教頭先生から言われた言葉を皆様に送ります。
受け売り万歳。

「できなくてあたりまえ」

教員1年目のある日、隣のベテランA先生(当時30代後半くらい)のクラスの授業をみる機会があって、何の気無しにみに行ったらそれがもうとにかく凄かったんです。

どうして自分はうまく授業ができないんだろう…と
自分のできなさに悲しくなりました。

そんなとき、凹んでいた私に気づいて、教頭先生が言ってくれた言葉です。(そもそも私の変化に気づいてくれたことが凄い。)

「まだ1年目なんだからできなくてあたりまえ。
まつこさんが将来A先生と同じ年齢になったときに、
A先生のようになっていればいいんじゃない?

生まれて初めて目から鱗が落ちました。


(以下、私の心の中)

わー!そっかー!
や、たしかに!
1年目の私がA先生みたいにできてたら逆に凄くね?
そっかー!3◯歳になったときにA先生みたいになってたらそれで良いのか!

教頭先生に言われたことで、気持ち的に非常にスッキリとし、そこからはその先生の授業を何度もみせてもらいにいきました。

私の教員としてのモチベーション維持&授業力の爆上がり(自画自賛)は当時の教頭先生のおかげ、といっても過言ではありません。

1年目はできなくてあたりまえ。先輩先生の実践を見て凹むな。

自分が憧れの人と同じ立場になったときに
当時のその人と同じようにできるようになっていたらいいんです。

私は教員を退職してしまいましたが、今の仕事においてもこの考え方は常に頭の中に入れています。



【おまけ】

ここまで読んでくださった先生方に。
もし、新年度について心配なことがあれば、noteのコメントやInstagramのDM、ブログなどに連絡をください。
育休から仕事に復帰するまで(4月末くらいまで)は時間にゆとりがありますので、私でよければ相談にのります。

もちろん、くだらない雑談でもOKです!


教員という仕事は、大変なこともありますがとても楽しい仕事です。
そして何よりもスペシャルなのは、子どもたちの成長を一番近くで見ることができることです。

わからなかったことがわかった!!
できなかったことができるようになった!!

そんな瞬間の子どもたちの笑顔は最高です。
新年度を楽しみに、残り2ヶ月間の学生生活を思う存分エンジョイしてください。



新任の先生方の新たなスタートを応援しています。

皆様が晴れ晴れとした気持ちで新年度を迎えられますように...。




最後まで読んでいただきありがとうございました。

まつこ


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