12日、横浜

 詩集『おじさん詩人が窓辺でつづった作品集』の発売を記念した朗読会が、いよいよ今度の12日(日)、横浜で開催されます。
 当日は、著者である「おじさん詩人」こと竹原康彦が、楽しいおしゃべりも交えながら、自作の詩を朗読します。
 入場は無料で、事前申し込み等も必要ありません。
 ぜひ、ご来場ください。

日 時 11月12日(日) 
    13:00開場 13:30開演 14:30終演予定
会 場 横浜市スポーツ医科学センター 中研修室
    日産スタジアムの中にあります。最寄り駅は新横浜駅です。

 次のような詩を朗読します。

  花の絵

 あの人は 毎日家で
 花の絵を 何枚も描く
 あたたかな 春の野にさく
 ひなぎくや 山里にさく
 すみれなど 色さまざまな
 花の絵を 手があくたびに
 あの人は はがきに描いて
 順番に 友達へ出す

「桜井さん 毎日私の
 心では あたらしい花が
 次々と さいてひらいて
 とまりません ほうっておくと
 この心 花であふれて
 こまります だからこうして
 つみとって はがきに託して
 おくります ご迷惑かも
 知れません でも もらってくれれば
 たすかります」

 そうしたことばを 余白にそえて

  せっけんの歌

 お風呂場にいる せっけんも
 洗面台の せっけんも
 もとはといえば つきたての
 おもちのように つやもよく
 ふっくら太って いるけれど
 使われるたび やせほそり
 あぶくとなって 消えて行く
 はかない定め それなのに
 かなしい様子は まるでなく
 なんだかいつも たのしそう
 なんだかとても うれしそう

 人に使われてる時も
 なんだか笑顔で 歌ってる
 白いあぶくが 歌ってる
 ラララララ ラララララ
 ほら聞こえませんか せっけんの
 しあわせそうな 歌声が

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