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取り止めのない話

じっとしていると暗い目の奥から遠くに行ってしまいそうになる
…眠い
重い物…少しだけ持ったけど、それだけ


元々寝るのが好きな子で
夏休みは西日の部屋で汗をかきながらも夕方まで眠ったものだった
当然宿題の山を最終日に必死で片付けることが慣習になっていた

またどこでも眠れる
電車に乗れば頭を窓ガラスに打ち付ける
他人様との旅行でもあっさり眠れたので人付き合いの悪い奴だと思われていただろう

眠るのが好きと言えば聞こえがいいが、眠り過ぎている気がする
生まれてこの方、ずっと

…いや、赤ん坊の頃は寝なかったらしい
すぐ泣いていたらしくとにかく寝なかったと、母はよくぼやいていた

なのだけれども、自分としては眠りが足りない、もっと眠りたい

理由は熟睡してないから
毎晩夢を見て覚えているから

起きて
眠って
起きて
眠って

繰り返す時の中でかろうじて生きている

夢を見ることは好きなのだけれど
頑張り過ぎてる、夢の中で
起きている時より頭を回転させて実行して振り返り確認、より良くなる様にして次を試す
いや〜、頑張り過ぎてる

嫌いじゃない夢だけど…
ぼく、とても眠いんだ、パトラッシュ
…ネロの気持ちがよくわかる
(わからない人は『フランダースの犬』を
  読むべし)

このまま目覚めないくらい眠りたいよ
いや、まだ生きたいよ
このループも定番で結局生きてる

まだまだまだ
安寧は受けられないのだろう
業なのかも知れない
呪縛かも知れない

誰も助けてはくれないさ
誰か助けてよ
助けてよ

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