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「OVER THE SUN」だけが“ひとりじゃない”と思わせてくれる

Spotify
といえば…音楽を聴けるサービスというイメージだったが、
三四郎・相田氏とアルコ&ピース・酒井氏のラジオ番組のおかげで、だいぶラジオ番組漁りをするようになった。
「おもしろい番組はこんなところに眠っていたのか!」って感じ。

最近は、ジェーン・スーさんとフリーナレウンサー(ナレーター&アナウンサー)である堀井美香さんがパーソナリティーを務めるPodcast番組、『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』に夢中だ。

私は、お笑い芸人さんのラジオばかり聴いていた。
「芸人さんが特に能力を発揮する、オチのある秀逸な話が好き!」という狭い視野のもと、他のラジオ番組は“聴かず嫌い”をしていた。

でも、お笑い芸人さんの番組でも「くだらない」ことが何より平和で、笑えて、私の心を穏やかに満たしてくれる、、、
なんなら、その「くらだらなさ」にこそ趣があるんじゃないか?と気づいた。

そういう心の変化があるなか、YouTubeで
声優・花澤香菜さんが「OVER THE SUN」がおもしろい、と話している
のを見た。
普段から、私の好きな芸人さんのラジオ番組について
おもしろさをアツく語っていた花澤香菜さんには、
勝手に親近感を覚えていた。

ということで花澤香菜さんの影響を受けまくり、
試しに聴いてみることにした。

すると、「くらだらなさ」全開じゃないか。

私はジェーン・スーさんが好きだ。エッセイに書かれている
自分や周りへの違和感、自己受容とのたたかい、自意識の変化、加齢のリアルさ・・・
みたいなものに共感しまくっていた。

そのエッセンスは感じつつも、お二人のやりとりによって
全体が「くだらない」というか、「くだらなくて笑える」心地のよい空間が広がっている。

ジェーン・スーさんの本だと、“スーさんと私の世界”という感じで(勝手に解釈し、)
閉鎖空間に引きこもって「だよね、うんうん」とひっそり噛み締めているイメージ。

ラジオだと、ジェーン・スーさんと堀井美香さんの掛け合わせ、そしてリスナーさんとの絡みも含めて
他者との結びつきがより強く感じられる。

なんていうか、
公民館の座敷でやってる宴会に「おいでよ」って言われているような感じ。

バンバン迎え入れてくれるし、
自分が選択した未来、自分の安心を手に入れるために起こした行動に拍手を送ってくれる。
それが、周りから見たらすごく小さな変化に思えるものでも、だ。

そのおかげで
「あ、私は私でよかったのかも」と思わせてくれる。

「OVER THE SUN」を聴いていると
お二人のように、くだらない話をできる大人でありたいとも思う。
今も、これからも。

ただ楽しいだけじゃないラジオというか、
自分や他者との折り合いをつけながら生きるリアルさもみんなで共有できるから
無理せず「OVER THE SUN」の世界に踏み込めるんだろうな。

私も「今日なんの話したっけ?」っていうくらい、中身がない話が永遠にできる
数少ない友達を大事にしていこう。

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