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グロービスに通ってみた感想

2020年4月〜6月の3ヶ月間、グロービスのクリティカル・シンキングの授業を受けてみましたので、その時に感じたことをまとめます。
※「学んだこと」についてはまた別途まとめるつもりです。

ポイントは以下3点。

1. 社会人になってからの貴重な学ぶ機会
2. 読書では得られない知識修得体験
3. 志を同じくする仲間との出会い(は得られなかった)

と、その前に。グロービスのクラスの仕組みについて説明しておきます。

グロービスのクラス(単科生の場合)

グロービスのクラスは、各クォーターごと、3ヶ月の中で計6回(2週間に1回のペース)のクラスを受講します。
各クラスには「予習」「復習」が含まれており、クラス毎に振り返りも実施します。受講する内容によって、途中に「レポート」と呼ばれる、最も評価点が高くなる宿題もあります(クリティカル・シンキングにはこのレポートも含まれます)。
クラス以外にも、生徒たちが自主的に集まって行う「勉強会」を実施できます。ただし、こちらの開催は任意で、参加者も自発的に手をあげたメンバーに限られます。

クラスは「オンライン」か「教室での受講」を選択できます。が、私が受講した際はCOVID-19の影響で、全てオンラインのクラスとなっていました。

単科生は期限1年間で、試しに受けたクラスの単位を、入学した(本科生になった)際にそのまま持っていける制度になります。

1. 社会人になってからの貴重な学ぶ機会

まず、みなさん社会人になってから、仕事以外で学ぶ機会はありますか?

恥ずかしながら、自分は社会人になってから、こんなに本気で学んだことはなかったように思います。

一応、本職はエンジニアである為、技術的な勉強をしたり、ここ数年は読書の楽しさに目覚めて日常的に書籍を読むようにはなりました。

しかし、グロービスの授業では、「一生懸命頭を捻って事前の課題をやって授業に臨み、授業の中で喧々諤々議論を交わす」という場が強制的に用意されます。そんな経験をしたことがなかったので、まずそういう場がとても新鮮に感じられました。

脳味噌を使って今自分の能力を磨いているという感覚を強く感じる。
脳味噌に汗をかくという感覚をリアルに感じられる。

これを毎回のクラスの度に感じるのです。

グロービスでは、クラスの前に「予習アサインメント」という形で課題が与えられるのですが、その課題をやり切るために休日に数時間を使います。特にレポート課題を実施した際には「休日に10時間以上も机に向かう」という経験をしました。
このような経験は受験生以来で、とても貴重な経験でした。
(これを毎日やっていた受験生時代って、ホントすごいな・・・)

子どもに向かって「勉強しろ」って言っている親に対して
「で、あなたは勉強しているんですか?」と(自分含め)本気で問い質したくなるほど、勉強の大変さを再認識した時間でした。

2. 読書では得られない知識修得体験

読書では「知識を得て終わり」となることが多いと思います。
即ち、「知識を得た上で行動する障壁が高い」というか、行動にまで繋げられる人はごく一部、という感覚。

ですがグロービスのクラスでは、知識を得ることはスタートでしかありません。

グロービスのクラスの目標は、「得た知識を実際のビジネスの場で活用する」というところにあります。
クラスを通して「わかる」を「できる」にするための仕組みがきちんと構築されていて、何度も何度も演習を繰り返し、適宜「自分のビジネスでどんなことに利用しましたか?」と強制的にアウトプットする場が用意されます。

「嫌でも言葉にして、アウトプットせざるを得ない」

この追い込まれる環境が「脳に汗をかく」という、学びにとってとても良い環境を作り出しているのだと思います。

3. 志を同じくする仲間との出会い

「志」という言葉がグロービスではたくさん出てきます。
そして、それを持った他業種の仲間とも出会えます、とも。

正直一つのクラスを受講しただけでは、それぞれの目標などについて共有するほど自己開示はできませんでした。

毎回オンラインだったので、雑談の機会が少なかったこともあるかも知れませんが、なかなか6回のクラスだけではそこまで仲良くはなれないな、というのが正直な感想です。

勉強会など積極的に実施していればもっと接触回数を増やせたかも知れませんが、私が参加したクラスはそこまで積極的に勉強会をやるクラスではありませんでした。この辺りは、一緒にクラスを受けるメンバーの方々との距離感もあり、運もあるのかも知れません。

とは言え、何人かの方とはFacebookで友だちになれました。社会人になって、全然別業界・別業種の方と知り合う機会は貴重なので、そういう意味では間口を広げる貴重な出会いの場になったのは間違いありません。

もしかしたら、今後この出会いが私のキャリアを開くきっかけになる、かも知れません。

まとめ

3ヶ月のまとめとしてはいささかあっさりしすぎていたかも知れませんが、まとめます。
グロービスは、学びの場としては大変優れていると率直に感じました。
それは、クラスの内容が学びを最大限に高める為に洗練されている、と感じたからです。
ただし、他の経営大学院と比較したわけではないので、グロービスが一番良い選択肢かどうかは判断できません。

加えて入学前に十分に検討すべきなのは、キャリアパスと照らし合わせて本当に役立つのか?という点は考慮すべきだと思います。

現時点では、私は以下の観点から「本科生にはならない」と考えています。

・【時間面】予習・復習・レポートにかなりの時間をかけなければならない
→自分のやりたいことはほぼできなくなる
・【費用対効果】1クラスだと10万円程度だが、卒業する為には200万円以上かかる。本当にその価値があるか?は自分のキャリアと照らし合わせて要検討
・【ビジョン】志を持つことを強く強調されるが、「グロービスを卒業してこんなことを成し遂げたい」というそこまでの強い想いが私にはまだない
・【効果の実感】企画や事業戦略立案などに携わっている方は基礎知識として持っていないと仕事にならない事だと思うし、仕事の中で得た知識を使うシーンも多いだろうなと感じた一方、自分の業務の中で、日常的に得た知識を使うシーンはそこまで多くないかな、と感じた。ここで学んだことが、どこまで将来のキャリアに影響を与えるか、正直想像できなかった

あくまで現時点での考えなので、今後考えが変わる可能性も十分にあることを明記したうえで、ひとまずの今の気持ちの整理とします。

とは言え、やはり学ぶことは多いですし、この流れに必死に食らいついて2年間過ごせば、とてつもなく成長するだろうことも想像に難くありません。
なので、私の感じたことに当てはまらない方は、ぜひ積極的にご検討ください。

そのうえで、何か一つ試しにクラスを受講してみることをお勧めします。
その最初の一歩として、クリティカル・シンキングはお勧めです。
なぜならクリシンの発想は、どんな仕事にも通じる部分があるからです。

以上、「グロービスで学びたいな」と思った方の一助になれば幸いです。

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