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クラシックコンデジ LUMIX DMC-FT2の写りは「エモい」らしい


LUMIX DMC-FT2でとりあえず撮ってみた

Panasonic LUMIX DMC-FT2でどんな写真が撮れるのか?とりあえず家の中で撮ってみました。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

昔懐かしいパナ色!このコントラストが薄い感じの色が2000年代のPanasonicっぽい。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

また、このシャープさを欠いた質感もPanasonicっぽい。この質感を見るたびにLEICAレンズ搭載とは何なのか?と考えていたのを憶えています。

今のPanasonic LUMIX、特にG系ではシャープさも色乗りも全て改善されているので、このパナ色はもうありません。

パナ色の最後はGX7だったかな?と思います。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

しかし、このPanasonicぽさを見ると、クラシックコンデジが今流行しているのがよくわかります。
今のクラシックコンデジの流行は富士フイルム「写ルンです」の再評価から始まっています。あの写ルンですを「エモい」と感じたZ世代が、もっと手軽に写ルンですのエモさを手に入れたいと考えていきついたのがクラシックコンデジのCCDセンサーだったのだろうと思いました。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

Panasonic LUMIX DMC-FT2は最短撮影距離が全焦点距離で30cmなので、とりあえず時計も撮れますが、EOS R7と比べるとシャープ感の無さが目立ちます。しかしそれがまた良い、となるのは筆者だけでしょうか?

操作性は最悪

画質が現代のカメラに比べるとショボいと言いながらもなんとなくほめている筆者ですが、操作性については泣きそうな印象です。

Panasonic LUMIX DMC-FT2の背面液晶

フレーミングをするための唯一の手段である背面液晶が、劣化のためか白っぽくなってしまい、特にフレームのセンターが見えづらいのです。これを使ってもなんとかフレーミングできますが、これ、ポートレートなどで瞬きの予測とかはほぼできない感じでしょうね。フォーカスがあっているかどうかはフォーカスの枠と音で教えてくれるので何とかなりますが、タイミングは難しそうです。

それとシャッターレスポンスが無茶苦茶悪い。シャッターを押してから切れるまで0.5秒くらいかかります。ストロボを使おうものなら1秒以上のディレイを覚悟しなくてはいけません。

そういうものだとわかって撮影しないと、本当に泣きそうになります。

このショボさが、むしろアーティスティック

液晶が劣化していて、シャッターレスポンスが悪いPanasonic LUMIX DMC-FT2。いまのスーパーレスポンスで、シャープさがあって色再現が忠実なCMOSセンサーのデジタルカメラに比べると、1400万画素もあるのになんとなく荒い粒状性や色収差、偽色バシバシの色再現は、今見るとむしろアートを感じます。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

タイトル画像のPanasonic LUMIX DMC-FT2の外観はOPPO Reno 5 Aで撮影していますが、シャープすぎてむしろ無味乾燥な感じがします。
上の写真、東京ビッグサイトのバス停の写真はシャープさが少なく、コントラストもあまりありませんが、適度な湿度を持った写真に見えてきます。

Panasonic LUMIX DMC-FT2で実写

こういった湿度や上の方で掲載した台所でのバナナや調味料の写真を見ると、纏わりつくような生活感というか「なま感」を感じさせてくれるような気がします。

本来は気軽にバシャバシャとシャッターを押すはずではないかと思えるコンデジですが、ここに「クラシック」という言葉をつけると、ゆっくりと構えて作品を撮るカメラ、という感じがするのが面白いところですね。

週末にはポートレートの仕事が入っているので、Panasonic LUMIX DMC-FT2を持って行ってちょっとだけ撮ってみようと思います。

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