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20240417 大学の昼休みの時間と学食利用

 前期の水曜日は1~3限まで連続で授業があるので疲労困憊…。いつもはお昼ご飯は自宅から持ってきた簡易弁当の様なものを食べるのですが今日はなかったので学食でご飯を食べようかと思ったのですが昼休みが短すぎて無理でした。
 勤務先は昼休みが45分しかなく,2限の授業も3限の授業も研究室から5分くらいかかる場所にあります。その往復とか教材の準備などを考えたら20分程度は時間がかかるので,25分で学食に行って食べて戻ってくるのは完全に不可能です。
 それは学生も同じようで,定食が出る学食は昼休みでもあまり混雑しておらず,焼き立てパンを買って食べるカフェ的なところと,家から持ってきた弁当などを食べるスペースが混雑しているので,現在の勤務先の学食の経営は成り立つのかと心配になるレベルです。
 そこでふと思い出したのが前の勤務校のお昼休みの件。前の勤務校は90分授業から100分授業に授業時間を変更したのですが,どのような時制にするかを検討する際に「昼休みを50分から60分に長くするのはマストの決定事項で変更できない」とされていました。
 その理由を聞くと「昼休みが50分だと学生が学食を利用しづらく,そのため学食の売り上げが減ってしまうので,昼休みを長くすることで学食の利用率を増やす」ということでした。それと同時に「各校時の休み時間を10分から15分にする」というのも決まってしまい,そのため5限終了時の帰宅時間が1時間くらい遅くなったので「休み時間は10分でいいし昼休みも50分のままでいいのに!」と当時は反発していましたが,昼休みが45分の勤務先に来て「やはり昼休みは長い方が良い」と実感するようになりました。
 このあたり何かでデータとか研究とかあるのかな?と思ってしらべてみると以下の資料がみつかりました。
 
【書誌情報】
桜田東樹 2020 持続可能な学食運営への問題と解決策 : 味覚化から視覚化へ. 大学時報, 69(390), 34 – 41.

 上の書誌情報のリンクから本文は読めませんが以下のリンクからPDFが入手できます。
 

https://daigakujihou.shidairen.or.jp/download/?issue=390&section=2

 法政大学の学食について書かれた文章で,コピーできないので引用できませんでしたがp.38におおよそ以下のような記述がなされていました。
 
・90分から100分化に伴い昼休みが50分から40分へ
・昼休みの混雑に拍車がかかるのは想定されていた
・昼休み前後の利用が減って売り上げ減
 
 この理由として,「空きゴマを無くすような履修を選ぶようになったのではないか」と筆者の方は考察されていますが,私からすると40分しかないと学食を利用する意欲が出ないよなあという理由もあるのだろうなあと。
 あと,筆者の方は「解決法は昼休みを無くして利用を平準化,分散化する」ことをあげられていて,確かにお昼前後に100分の空き時間があれば学食利用も増えそうですが,都会の場合だと学外のお店に食べに行かれる可能性も高そうだなあとも。
 まあでも,自分の学生時代を思い出すと授業で受けた内容なんて全然忘れてしまっていますが,学食で食べた名物メニューなどは今でも思い出せるので,そんな良い思い出を今の学生も学食で体験してもらえるといいなあと。

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