人を触れずに崩すのが信じられないという人のための解説

インターネットの世界では古くから人を触れずに崩したりする動画が話題になり、だいたいバカにされる傾向がある。
たしかに触れずに人を崩すというのは胡散臭いことこの上ないので、笑いものになるのも仕方ないとは思う。

特にコンタクトの激しい格闘技やスポーツをやっている人ほど懐疑的になるようで、それもよくわかる。
触れずに崩すにはそういった世界にはないルールや前提があるからだ。

というワケで、そこらへんを理解しやすいように解説してみよう。


「触れずに崩す」はよくある現象

まず格闘技やコンタクト系のスポーツをやってる人が触れずに崩すなんてあり得ないと思うのはわかる。そういう世界ではあまり起こらないからだ。

一方でバスケやサッカーといった球技ではこういう事はわりとよくある。
なぜ起こるのかというと、そもそも相手の身体に触れることが反則になったりするからだ。

つまり制限があるからこうした現象は起こる。触れることに反則がないスポーツほど、逆にこうしたことは起こりにくい。

触れてはいけないもの

要するにコンタクト系のスポーツに抜けている発想は、触れてはいけないものがあるという点だ。
金的とか、あるにはあるだろうけどね。

逆に触れずに相手を崩すという世界では、前提として剣などの危険な武器があったりする。
相手の攻撃には武器やナイフ、あるいは暗器のような隠し武器があるかも知れないという前提があって、とにかく致命的な攻撃が来ているという前提条件でやっていることが多い。

つまり触れずに崩す稽古をしている人たちは、その攻撃がどんなにヘロヘロで当たっても痛くも痒くもないようなカスみたいな攻撃であったとしても、まるでウンコが塗ってあるかのように頑張って避ける必要があるのだ。

見た目のジレンマ

結局のところ、触れずに崩すみたいなことがバカにされがちなのはこの見た目にあると思う。
誰だって貧弱な紙でできたナイフに本気でビビッて転んでる人をみたら、何かのギャグのように見える。

そこで実際にナイフとか刀とかを使って、触れずに倒すというのをやれば非常にわかりやすいのだけれど、逆にやりたいと思う人も少なくなるだろう。
そういう当たり前のことはある意味では簡単なのだ。

より難しいことを目指して、素手でも武器があるかのように振舞う必要が出てくるわけだけれども、それがうまくなると再び八百長のような見た目になってきてしまう。

触れずに崩せるとどうなのるのか?

注意して欲しいのは確かに正しいタイミングで動けば触れずに崩せるけれども、別にヤラセでも同じことはできるということだ。

海外ではそういうのをBUSHIDO武士道にかこつけてBULLSHITDOデタラメ道とか呼んだりしている。
ただど全部がBULLSHITデタラメなわけではない。ホントに崩してる人もいる。ただ、それはほとんどの人にはわからないし伝わらない。
たぶんほとんどの人が想像しているものとは理屈から違う。

どうせこんなイメージじゃん?

とにかく触れずに崩すと言うのはそういうモンだ。
本当に理にかなった動きができてるか、めちゃくちゃヤラセでやってるのか、どっちかなんだろうな~と思っておけばいい。

どっちをやってるにせよ、変なことをやってることには違いないし。

まとめ

・触れずに人を崩すということは起こる。

・だけど、たぶん思ってるのと違うことが起きてるよ。

・変なやつがいるな~と思っておこう。


マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?