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暇空茜さんの攻撃方法について合気道で分析してみるよ:愛と入身転換

最近ネット界を騒がせている暇空茜さんの戦いについて分析するフリをして合気道の話をする。

暇空茜さんと言えばもともとは「暇な空白」として『伝説のネトゲプレーヤー』かつ『最高裁で6億勝ち取った人』のアカウントで、暇つぶしに有名アカウントに絡んでいるという感じだった。

フェミ騎士の倒し方

暇な人のアカウントだったのが、空気が変わってきたのが男性フェミニストフェミ騎士として名高いアカウントだったシュナムルさんを本格的に標的にしはじめたあたりからだろう。

2020年の段階で「この人、妻も娘もいないんじゃね?」というシュナルムさんにとってはバレるとかなり致命的になるような指摘をはじめた。

その後、何千件ものTwitterの投稿から筆跡のみを集めたりして、娘が作ったとされる「洗濯物たたみマシーン」が自作のものだと看破したり、

アップされている絵を比較検証して他人(弟)が描いた絵が混ざっていると分析したりする様は面白くもありつつ絶対にマネしたくない脱帽レベルの丁寧な作業だった。

写真の画素数から自分が写したものか、他人からLINEなどで送られたものかどうかを解析したりもしていたのでマジで引いた。あまりにも妥協のない攻めっぷり。

至高の入身イリミとは何か?

合気道には攻めにあたる入身イリミとそれを止めようとする相手の力を利用する転換テンカンというふたつの技法がある。

刀を折れないように使うにはこのふたつの技法が必要になる。これで受けテンカン攻めイリミを一体にする矛盾を成立されるわけだ。

FLIPFLOPs『ダーウィンズゲーム』より
合気道は剣(つるぎ)の行いとも言われる

合気道における入身イリミとは本来ならそれだけで敵を滅却する攻撃であり、暇空さんの攻撃もそれに当たる。

こちらから攻めるということは「せんを取る」ということであり、相手に対応を迫る以外の選択肢をなくす攻撃だ。

攻めの圧力

話題のColabo関連への攻撃であれば最初の入身となったのは助成金などの疑惑とその追求のための公文書開示請求と住民監査請求だろう。

対応しなければ致命傷になりかねない攻撃イリミを仕掛けられた時に取れる手法は受けるか避けるかしかない。

Colaboは弁護団結成、議員会館での会見、訴訟といった受けをみせたわけだが、結局それは暇空さんが待ち望んでいた攻撃だったわけで、まんまと転換テンカンされてしまった。

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』より

転換テンカンとは相手の力を自分のものとする受けだ。相手の攻撃がそのまま自分の攻撃力にもなるという矛盾を成り立たせるためには攻めの圧力で相手を動かすことが必要になる。

その圧力から逃げたり、迎え撃ったり、反応しなかったり、擁護しようとしたり、といった動きを見ることで次の攻撃をどこにするかの狙いも定まっていく。

暇空さんはColaboまわりの不正受給や違法性のある案件を探ると共に、都庁へは監査請求、さらにColaboと関係があるとみられる4団体などにも切り込み、年明けには赤い羽根共同募金の癒着を指摘したりと相手の嫌がる場所に的確に攻撃している。

こうしたことが可能になるのもひとつは攻めの圧力が効いているからだ。

その攻めに愛はあるか?

合気道とは愛であるとは創始者の言葉だ。相手の戦う心をなくし、敵そのものをなくすのだという。

Twitterにしろ何にしろ「敵」と目した相手のことをきちんと知ろうと思える人が果たしてどれくらいいるだろうか?

暇空さんはシュナムルさんのTweetをほとんどすべて読んでいただろうし、共産党と強い繋がりがあるColabo代表仁藤夢乃さんの著書はすべて読み、どこに何が書かれているか暗記していた。

そうした相手に対する理解があるからこそ、致命的な攻めイリミが可能になるわけだし、入身が的確であればあるほどその対処のための相手の力を利用した受けテンカンも簡単になる。

単純にどちらの攻めに愛があるかと言えば、おれは暇空さんの攻めの方に愛があると思う。

勝負は戦う前から……

合気道は「戦う前から勝っている」武道だと言われている。

いわゆる「左」とか「アカい」とか言われる人たちはこれまで批判者や批判者の身内、組織などを攻撃することで勝っており、多くの戦いをほとんど戦うことなく勝ってきたはずだ。

そういう意味ではその圧力や入身は強かったのだが、組織に属さない暇人がニューチャレンジャーとして現れるとは夢にも思わなかっただろう。

カワバタヨシヒロ・上遠野浩平『夜明けのブギーポップ』より
何故、猟奇殺人事件を調べるのかと問われて答える炎の魔女

まさか守るべき愛する人アスナもいないなんて……。

一見すると完璧に見えたり、ほぼ無敵だったりしても、時代の流れによって風穴が空いてしまうのかも知れないというのは面白い事実だ。

追加の分析:当てない推理

暇空さんが調査する対象に行っている認知プロファイリングや推理についてちょっと思ったことを書いとく。

基本的に彼は相手のことを甘く見ない。

仮に偶然であっても実は裏で色んな仕掛けがされているんじゃないかと疑うのはかなりの用心深さだ。

そういった推理を公開することは実は失敗ではない。

ちょっとした文章の誤字に対しても考察を入れる。

これは相手からしてみると非常にやりづらいだろう。

さらに怖いのはドンピシャで当たっていた場合だ。

こういう推理は当たらなくてもいい

仮に当たらなかったとしても相手に対するプレッシャーとして十分機能する。

どちらにせよ真偽を確かめられないという点では予言みたいなものに近いのだけれど、これを連発してどれかが当たるとちゃんとダメージが入るのが面白いところだ。

雑感

合気道化師としては日本という「物理的な戦いがほとんど禁止された国」で新たな戦いの型みたいなものができてきてて興味深い。

ちなみに攻めが「強い」ことと攻めが「致命的」であることはまた違う。

暇空さんはネットゲームにおける戦争屋として、死が存在しない世界での戦いは相手の心を折る戦いになる的な発言をしていた。

心をどうするか?というのはこういう時代ならではのテーマになってくるのかも知れない。

また、戦いをエンタメにして見せるというのは新しい形のプロセスエコノミーでもある。

戦争がこうなったら恐ろしいけれど、個人で組織と戦う時にはこういう戦い方は正解なのだろう。

ある意味では昨今の「暴露系」と呼ばれる系列に近いのだけれど、一歩先を行って自分で開拓して広めていくのは新しい。

どうなるにせよ個人的にも暇空さんの「ネトゲ戦記」のファンなので、今後もこの戦いには注目している。

昨今の日本では右も左もボロボロになってきているし、そういった二元論的な精神はいっそ焼け野原にでもなって、新たなものでも生まれてきたら合気道的には面白い。

世間ではいわゆる「無敵の人」が無差別に暴れたり、首相を暗殺したりする一方で、また別のタイプの無敵の人としてこうした戦いが出てきたりする。

合気道もまた「絶対無敵」を目指す武道だったはずなので、合気道としての「無敵」を見つけていきたいっすね。


おわり


マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?