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【HUNTER×HUNTER】念能力の未来、ゴンがこれからどうすればいいかを合気道で解釈してみる

仕事をしないことで定評があった冨樫先生が、ぼろぼろの身体を引きずりながらも連載再開してくれたおかげでHUNTER×HUNTERが盛り上がりをみせている。

というわけでそれに便乗して念能力について語るフリをして合気道のことを語ろうと思います。

ちょうど主人公のゴンくんは能力を失ったような状態になっており、主人公でありながら一切ストーリーに絡まないという前代未聞の展開になっているので、合気道的ゴン復活の方法を考えてみる。

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』より

念能力とは?

作中に出てくる超能力みたいなものが「念能力」だ。

能力バトルや魔法なんてのはマンガではありきたりだけれど、HUNTER×HUNTERの特筆すべき点は「あらゆるマンガの超能力をシンプルに分類した」という所にある。

超人、超能力者、魔法使い、忍者などのバトル系マンガにおける能力の分類がこの図だと言えよう。

「六性図」

簡単に説明するとHUNTER×HUNTERでは人には六種類のタイプがあって、その人の性格や人生が反映された性質を持っているとされている。

オーラで肉体を強化する「強化系」
自分のオーラを糸やガム、電気などに変化させる「変化系」
オーラを分身や召喚のように使う「具現化系」
かめはめ波みたいにオーラを飛ばす「放出系」
オーラで相手を操る「操作系」
上記のどれにも属さない未来予知などの特殊能力がある「特質系」

これらは仮に自分が「強化系」だったとしても、他の系統を鍛えることができる。しかし、才能の問題で自分のタイプから遠いものほど鍛えてもレベルが低くなってしまうという法則がある。

合気道で考える六性図

合気道的にはこの6つの特性というのはそれぞれが陰陽の関係にあると言えるだろう。それぞれが反対の性質だから相性が悪いのだ。

これは合気道でいうところの「八力」もそれに近い。

八力とは「動・静」「分・合」「引・弛」「凝・解」というこの世を産み出した四つの相反する力だとされている。

これも六性図のようにある種の陰陽、相対的な関係にあることが分かってもらえるだろう。

そして合気道においてはこうした相反する力があるからこそ、その「中心」に立つことができるとされている。

合気道的ゴン復活法

HUNTER×HUNTERの作者、冨樫義博先生の設定によれば念能力というのは一つの系統を愚直に突き進み鍛錬を怠らなかったものだけが極めることができるとされているらしい。

主人公であるゴンは宿敵を倒すために何もかもを犠牲にして一度はその境地に到達した。

だからこそ、もう一度そうなる必要はないし、もしそんな事になれば展開的にはつまらないのだ。

冨樫義博『HUNTER×HUNTER』より
この後、廃人になります

しかも現在のストーリーは念能力の達人ですら敵わなかったキメラアントさえも凌駕する化け物がいる世界へと向かっている。

現状ではマジでゴンの出番はない。

そこで合気道の出番だ!

もし合気道を究めるために六性図のどれを習得したり鍛えたりしたいかと言われると、個人的にはどれも当てはまらない。

八力のように合気道では「中心」に立つことが重要だからだ。

念の境地というのは強制的に成長したゴンのように、ひとつの属性をブチ抜くほど鍛えた状態ということになる。

こんな感じ

確かに一つの属性を極めたと言えるけれども、それは同時に極めたからこそ極端に偏ってしまった状態になっている。

これから突き抜けた人間たちの頂上決戦に参加するのは厳しい、そこで生まれる選択肢こそが「6つの系統のどれも極めない」ということだ。

というわけでゴンも合気道の八力のように、この六性図の中心に立つことこそが、復活のための起点といっていいのではないだろうか?

頂点に立つ代わりにその中心に立つことで、どれであってもバランスよく対処することができる。そんな境地だってあるさ。

六性図の中心たる「発」に境地へと至ってもらいたい。というわけで、ゴンにもぜひ合気道をやって頂きたいネ。

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この予想が当たっているかどうかは、きみの目で確かめ……られるかどうかは冨樫先生次第だ。

当たろうが外れようが、HUNTER×HUNTERがちゃんと続いて完結することを祈っている……。




マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?