Shoji Matsuura

大学卒業後は日本で10年ほど国内証券会社で営業、外資系でオペレーションを経験、その後豪…

Shoji Matsuura

大学卒業後は日本で10年ほど国内証券会社で営業、外資系でオペレーションを経験、その後豪州移住、現地校で日本語教員。趣味はピアノ、鑑賞演奏両方、外国語の勉強。今年からは再度スペイン語に回帰し大学の通信講座開始。趣味や仕事のことについてポジティブな内容を残していきたいな、と。

最近の記事

ポリーニ逝く

「虫が知らせる」なんてあるのかな、と思っていたが、あったのだからびっくりである。 昨晩、アイロンをかけ始める際に「さて、今日は何を聴きながら。。。」と思案するうち、なぜか無性にポリーニのブラームスピアノ協奏曲第二番が聴きたくなった。何十年ぶりであったろうか、彼のブラームスの協奏曲第2番。 Youtubeで検索すると1987年のアバド指揮のものがヒットした。 やはりすごいなー、と何度もアイロンの手を止めつつ普段よりも長い時間をかけてアイロンを終えた。 Youtubeには関

    • 反田恭平ピアノリサイタル・イン・シドニー

      はい、行ってまいりました、反田君のシドニーデビュー公演。 思えば2020年のショパコン、そのチケットを買いにその1年前2019年の10月にワルシャワまで行き、しかし、結局はコロナで泣く泣くそのチケットは払い戻し。コンクールはインターネットで観戦。 オンラインを通してでも反田君の演奏が、ノクターンホ長調の出だしを聞いただけで、他者のものとは別次元だと言うことがよくわかった。 日本では一番チケットが取りにくいアーチストの一人とされているその彼もシドニーでは難なくチケット予約

      • 角野隼人ピアノリサイタル in シドニー

        さて、前回のショパンコンクールに出場したYouTuber、角野君のシドニーデビュー公演。 会場であるシドニータウンホール入り口前には開演前からわんさの入場待ちの行列、全く列が動かず。 開始時間が30分も遅れ、やっと入場できた、と思いきや、1曲目のショパンのスケルツォ第一番はすでに緩徐部の次の再現部…「ええ〜!?」の展開であった。演奏がすでに始まっている状況で、やっと入場できたおおぜいの人々が暗い会場内ゾロゾロと自分の席を探しているというありえない状況。20年以上住んでいる

        • 豪州在住20年 英語の語彙力

          2002年2月に豪州に移住してはや21年目。移住前は「豪州に移住すれば英語なんてすぐにペラペラに」などと勝手な夢見る夢男くんだった。 しかし、20年以上こちらに住んでいるにもかかわらず、相変わらず下手くそな英語である。 こちらでの仕事が現地のセカンダリースクール(日本で言うところの中・高一貫校)の教員、ということで、連日英語が母語または第1言語の生徒たちや職員たちと英語で会話をしているものの、なかなかこれが上達しない。 とりわけ語彙力、これがなかなか広がらないのである。

        ポリーニ逝く

          チャイコフスキーコンクール2023終了

          昨日で今回のチャイコンも終了。 今回はピアノ部門とバイオリン部門、どちらも最終ラウンドだけしか観戦しなかったのではあるが、全体的な感想としては、例年のようなハイエンドな最終ラウンドにはならなかったように感じた。彼らの今後を見守ってゆきたい。 個人的に注目のピアノ部門奏者: Valentin Malinin Ilya Papoyan 来週7月5日からはこちらも4年に一度開催のシドニー国際ピアノコンクールが始まる。ちょうど仕事の休暇と重なっているので、1次、2次予選はできる

          チャイコフスキーコンクール2023終了

          チャイコフスキー国際コンクール2023年

          本来は2020年10月、それが延期されて翌年となったショパンコンクール、いずれにしても豪州からの渡航は叶わず。 開催1年前の売出し日にワルシャワまで飛んで購入した通し券は泣く泣く返金、あらかじめとっておいた職場の長期休暇も、航空券も、ホテルも、すべて取り消し。 「ならば2023年のチャイコフスキーへ、いざモスクワ!」と気を取直したものの、今度は2022年年初からのロシアによるウクライナ侵攻でこれまた政府からの渡航勧告でロシアへの渡航は禁止。 しかし、便利な世の中になったも

          チャイコフスキー国際コンクール2023年

          百田尚樹著「影法師」

          年初に引越した場所から勤務先までの通勤電車はたっぷりと45分ほどの乗車になるので、引越し当初から毎日行き帰りに大好きなクラシック音楽を聴きながら電車に揺られていた。 ところが、少し前、仲のいい友人に「そのヘッドフォン(実際にはEar Budsで耳の中に入るタイプのものなのだが)、頭の中で電子レンジの電波が暴れまくってるのと一緒やで、聴力なくなるで!」と警告され、「ええ〜、そんなアホなことあるんかいな?」と思ったものの、たしかに携帯からそのデバイスにBluetooth電波が飛

          百田尚樹著「影法師」

          カウアン岡本 ジャニー喜多川

          ここのところこの二人の名前がTwitterやらYoutubeなんかによく上がってきてる。 日本のテレビ局は日本放送も含めてこの件にはあんまり触れたくないようで。 ところで、そのTwitter やらYoutubeの投稿に寄せられるいろんな人たちのコメントをざーっと読むと興味深い。 「カウアンは昔こんなことしてた!」とか、「カウアンは以前こういう発言していました。だから信用できません!」とか。 なんだか小学校の学級会で吊し上げにあってるみたいなコメントがカウアン君に対して

          カウアン岡本 ジャニー喜多川

          シドニー国際ピアノコンクール2023年出場者発表!

          なんだかよくわからない伝染病のせいで世界中がおかしくなってしまった2020年からの数年でしたが、こちらシドニーではすでに昨年から世の中はほぼほぼコロナ前の生活に戻り、職場、学校、交通機関、エンタメ会場、どこも以前と変わらない状態になりました。医療関係機関などではいまだに「マスク着用のこと」という場所もありますが、以前ほどには厳しく言われないようになりました。 さてさて、2023年は4年に一回開催されるシドニー国際ピアノコンクールの年です。今回は7月5日(水)から22日(土)

          シドニー国際ピアノコンクール2023年出場者発表!

          今回は見合わせることにした第18回ショパン国際ピアノコンクール

          以前の投稿ではショパンコンクールのチケットをゲットするために本来の開催予定2020年10月の1年前の入場券発売開始に合わせてワルシャワまで飛び予定通り全セッションのチケットをゲットできた、という件について書いた。 あれから時は過ぎても武漢肺炎のせいで一般人海外旅行往来許可は、豪州国境に関しては、相変わらずストップのまま2021年も年央を迎えている。 本来ならば「今年の9、10月は職場の長期休暇制度を利用して1年延期となっているショパンコンクール観戦へ!」と言う予定であった

          今回は見合わせることにした第18回ショパン国際ピアノコンクール

          ピアノのコンサート アンコールと花束

          ピアノのコンサートのアンコールの演奏動画を見ていてふと考えたことを。 アンコール演奏中、本来ピアノの譜面台がある場所、もちろんコンサートなので譜面台は外してあったが、その場所、ピアノ線が巻いてあるいわゆるピン・ブロックのある辺りへ2、3把の豪華な花束が載せてあった。ピアノを使うクラシック・コンサートのアンコールでは少なくない光景である。 それらの花束、もちろん、束ねられた茎の下方は花がすぐに萎れないように保水できる紙やらスポンジなどで覆われているでだろう。 そして、まわ

          ピアノのコンサート アンコールと花束

          Aimez-vous Brahms? (ブラームスはお好き?)

          フランソワーズ・サガンの小説のタイトルである。映画化もされているものすごく有名な作品であるが、実は、まだ読んだことがない。 さて、今日は小説談義をするつもりではなく、もっぱらブラームスの音楽について書いてみようかと。 ピアノ少年だった私は若い頃にブラームスのハンガリー舞曲集やワルツ集から数曲が好きだった以外、ブラームスにはあまりピンと来なかった。 中学生の頃、ピアノの先生に「発表会でブラームスのヘ短調のソナタはどう?かっこいいで!」、といわれたのだが、楽譜を借りて1週間

          Aimez-vous Brahms? (ブラームスはお好き?)

          武漢肺炎のおかげ(?)と言えるようなこともあった2020年

          今年は世界中が武漢肺炎蔓延。私の住む豪州も日本同様死者の数は少ないもののいまだに国境封鎖が続き、政府の許可がなければ出国も帰国もできない状況である。もう12月、まるまるコロナ年となっている。 コロナのせいで色々な人が様々な影響を受けているわけであるが、その一方でこのコロナのおかげ(?)ともいえる良いことも。 まず、わたしはこの一年(ってあとまだひと月弱ほど残しているが)まったく風邪をひかなかったのである。 毎年注意はしていても1、2回は必ず体調を崩してしまうのであるが今

          武漢肺炎のおかげ(?)と言えるようなこともあった2020年

          「週末、どうするの?」と「週末どうだった?」

          2002年2月にシドニーに移住してそろそろ18年目が終わろうとしている。大方20年近く住んでいるというのにいまだにこちらで面倒だなと感じるやりとりが同僚が訊いてくる週末や休暇の過ごし方。 金曜日の午後ともなれば「週末は何をするの?」。月曜の朝に出社すれば開口一番「週末はどうだった?」 ほっとけ、っちゅうねん! 基本的によっぽど親しくない限りは他人のプライベートなことにはふれないのが欧米諸国の習慣ではあるが、こと週末に関してはお約束の金曜と月曜のこの会話である。 シドニ

          「週末、どうするの?」と「週末どうだった?」

          美女と野獣

          ディズニーのアニメ映画「美女と野獣」を観たのはまだ日本にいた頃。物語の面白さもさることながらガストン役の歌声に惹きつけられた。 ガストンの役柄は「自分の邪魔になるものは始末してしまえ!」という考えの持ち主でとんでもないならず者なのではあるが、その歌声だけがただただ素晴らしかったと記憶している。 そんな美女と野獣が現在勤務している学校のスクールミュージカルの演し物となった。 残念ながら武漢肺炎の影響で本来今年の10月公演だったものが来年の3月に延期となっているが、生徒たち

          美女と野獣

          脚が付いた!  消音対策もついでに。

          脚が修理、及びチェックに出されていたスタインウェイのB君、最初に搬入されてから10日ほどで3本の脚もめでたく揃い、本日無事、部屋の予定の位置にピアノが鎮座と相成った。 アパート住まい(日本でいうところの『マンション』?)ゆえ、「階下への振動を防ぐ」という、脚のキャスターにはめるお皿のようなものもこの際ということで追加してもらい、写真のようにセットされた。ブラスの色も美しく、ニューヨーク・スタインウェイのグランドピアノのペダル周りのメタル板ともよくマッチしているな、としばし悦

          脚が付いた!  消音対策もついでに。