見出し画像

「東京観光日誌」#9|お台場(後編)|日本科学未来館、船の科学館、ダイバーシティ東京

前回からのつづき。
11:10「日本科学未来館」(写真下)に入館。まだ早い時間なのか人があまり来ていない。チケットは前もって取っておいたが、エントランスでは係の人がチケットの有る無しを尋ねるだけですぐに通された。

・ 日本科学未来館の「9次元からきた男」

画像1

ここが「日本科学未来館」のエントランス(写真下)。
入る時に大型ディスプレイに自分の姿が映し出され瞬時に体温センサーが感知する。感染防止対策も科学的に万全だ。ここが「日本科学未来館」のエントランス(写真下)。

画像2

実はここも一時よく訪れたことがあり、一度あるイベントで初代館長の毛利まもるさんと隣り合わせになったことがあった。会話することはなかったが非常に温厚そうな方に伺えた。ご存知だと思うが、毛利さんは日本人によるスペースシャトルミッションの最初の搭乗者であり宇宙飛行士だった方だ(正確には搭乗科学技術者である)。1990年TBS記者の秋山豊寛氏がソビエト連邦のソユーズTM-11の搭乗で初の日本人宇宙飛行士となったが、その後1992年に二人目の日本人宇宙飛行士として宇宙に行かれた。
「地球は青かった」というあの有名なセリフはソビエト連邦の人類初の有人宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリン氏の言葉だが、宇宙から地球を眺めるとどんな気持ちになるのか興味がある。最近ではアマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏も宇宙体験をしたというニュースが流れた。私も体験してみたいが・・高所恐怖症の私では無理な話か。
そんなことを考えながら6階のドームシアター入り口前に到着。写真は7階から見たドームシアター(写真下)。

画像3

画像4

本日は「9次元からきた男」(写真上)を鑑賞する。
おっと11:20、開場の時間になった。ここでメールで送られたチケットのQRコードをチェックされる。そして3Dメガネを渡されて指定席へ。

画像5

上部180度見渡せる大スクリーンである会場(写真上)。しばらくすると上映が開始された。

「9次元からきた男」は30分程度なのであっと言う間だったが思ったより面白かった。解説はこの通り。

科学者たちは、ある男を追っている。男の名はT.o.E.(トーエ)。つかまえれば、あらゆる謎が解けるという。科学者たちはついにT.o.E.の居場所を突き止め、捕らえようとするのだが、その瞬間、男がおもむろに姿を変えてしまう。「ようこそ、私の世界へ??」、そして男は私たちを不可思議な旅へといざなう。
とてつもなく小さなミクロの空間からマクロのスケール、さらに現在からはるか昔、宇宙誕生の瞬間まで、変幻自在に時空を移動していく男。導かれたその先には、私たちの常識を覆すような情景が……。
T.o.E.とはいったい何者なのか? 科学者たちは、T.o.E.をつかまえることができるのか?
次元を超えた旅が今、始まる。
(上映時間: 約30分)        *「日本科学未来館」ホームページより

1次元から3次元までは点、面、立体で分かるけど、4次元以降はちょっと理解できない。4次元までは言葉として知っていたけど、9次元までになるとさらによくわからない。それをビジュアル化すると何だかグニャグニャしていた・・宇宙のビックバンから素粒子までいろいろ出てきて雲をつかむような話だが、科学の視点でとらえるとリアルな内容なのだと思う。日常から外れれば本当はすごい世界が広がっているんだろうなあ。こういうことを考えていると、普段悩んでいることがたいした問題ではないと思えてくる。

しかしそれでも・・お腹は空く。
この後「船の科学館」に行く予定だが12:40か・・ちょっと我慢して久し振りに常設展の方も観て行こう。

・ 日本科学未来館の常設展「未来をつくる」

3階の「未来をつくる」に入ってみる(写真下)。ここも入る時QRコードをチェックされる。

画像6

画像7

入るとすぐに「ノーベル章受賞者たちからの問い」という展示があった(写真上)。「ここに展示しているのは、未来館を訪れたノーベル受賞者からいただいたメッセージです。『いつまでも考え続けてほしい“問い”をひとつ、来館者に向けて投げかけてください』。そんな未来館からの依頼に対して、一人ひとりが“問い”を書きとめ、提出してくださいました。」とあった。タイムリーな展示である。
その前方には「計算機と自然 計算機の自然」という展示スペース(写真下)が目立った。

画像8

展示概要は「現実世界と計算機の中の世界を区別することがなくなる未来、
私たちはどんな自然観や世界観を抱き、どんな「問い」を見出すのでしょうか。」とあった。
その横には本当だったら未来館のコアな展示物「ジオ・コスモス」という色が変化する大きな地球儀を見上げることができるのだが、どうやらここは工事中のようだ。併せてその周りを回ることができる橋「オーバルブリッジ」も工事中で通行できないようになっていた(写真下)。これがないのはちょっと寂しいな。

画像9

しかし、様々なところで工事中によく出くわす。やはりこのコロナを機にやっておこうと!という主催者側の意図だろうね。

他にもいろいろな展示や体験スペースが設けられていたが、チームラボを観てきたばかりなので全体的に少々地味に感じた。家族連れで子どもたちも割と来ていたが、何となく学習的なアプローチをしていて「未来館」というより「現在館」に近くなっているような気がした。
「日本科学未来館」の常設展のチケットは大人630円、子ども210円、未就学児無料。常設展+ドームシアターのチケットは大人940円、子ども310円、未就学児100円。

・ 「絶品」「奇跡」「極上」のお弁当

時計を見ると13:50。
朝食は5時半頃だったから8時間は経っている。何だか「孤独のグルメ」の井之頭五郎さんのように慌てて食べる所を探さないといけない気持ちになった。よし!・・と。しかし「日本科学未来館」から「船の科学館」までは目と鼻の先だ。あればコンビニでもいいか。

画像11

隣は「東京国際交流館」(写真上)でこの建物を左折してまっすぐ進んで行くと「船の科学館」に着く。・・と思っていたらキッチンカー(写真下)が目に入った。

画像12

おお、ステーキ系の弁当を販売しているようだ。少し高めだがキッチンカーで買って食べる機会は滅多にない。「絶品赤ワインソースで頂く『奇跡の火入れ極上ビーフハラミステーキ』」1,100円(写真下)を注文することにした。
夫婦で始めたのかな・・奥さんらしき人が出てきてお弁当の説明をし注文を取ってくれた。待つこと5分程度、無料のビニール袋に入れてもらい底が温かいお弁当を受け取った。簡易テーブルと椅子が近くにあったので、そこで早速いただくことにした。

画像13

お弁当を開けると・・しっとりとしたレアなハラミステーキが赤ワインソースにまとって横たわっていた。高まる気持ちを抑えて、食べやすく分けられたステーキを一片箸でつまんで口に入れる。
「!!・・ちょっと待てよ。これ、本格的ではないか!」
と心で叫ぶ。良い肉を使っているせいかお肉に塩を少しつけて食べても実に旨い。このお弁当に「絶品」とか「奇跡」とか「極上」という言葉を入れたネーミングにしたのも大袈裟なことではないようだ。量もしっかりある。箸が止まらず、あっという間に平らげてしまった。
このところお弁当を買って食べる機会が多くなってきたが、お弁当に向き合う姿勢が大きく変わったような気がする。
ありがとう、ごちそうさまでした。

キッチンカーにはこのお店の名前が見当たらなかったので、後になって調べてみたら「空の下鉄板フレンチ」という名前がわかった。
https://twitter.com/soranosita_t_f

・ 海について学ぶ「船の科学館」

身体も回復した。少し歩いて「船の科学館」(写真下)に到着。中に入るのは初めてである。

画像14

画像15

と、思いきや・・ええ~!? 本館は休止中とあった。ここもですか・・やれやれだ。それでも別館展示場(写真下)は開いているということなので行ってみることにした。

画像16

画像17

無料で見学できる展示場内(写真上)は、日本の船や海上に係る様々な視点の展示物が見やすく設置されていた。海で仕事をしたい人はまずここで一般的知識を学ぶと良いと思った。
「日本の領土は約38万キロk㎡で、世界第61位に過ぎませんが、領海と排他的経済水域をあわせた面積では世界第6位、体積では世界第4位です。この広大な海には豊かな水産資源、鉱物資源が存在しています。」と展示物に書かれてあり“日本は小さな島国”という表現は適切ではないことを改めて理解した。(写真下:日本の領海を示す展示物)

画像18

将来、水産資源が国をうるお してくれることを願いたい。

・ 最終目的地「ダイバーシティ東京」

さて、次は「ダイバーシティ東京」へ向かおう。サクッとGoogle Mapで位置を確かめ最短距離で行くことにした。・・・が、途中で気が付いた。シンボルプロムナード公園は工事中で入れなかったのだ。いったん戻ってゆりかもめを見上げながら歩く道で迂回しないといけなかった。ちょうど日差しも強くなっている時間帯で暑い。歩行者もほとんど見かけない。だんだん足が重くなってきた。
ふと、駐車している車に目を向けると・・
「!?」
・・見てはいけないものを見てしまったのか。
素知らぬ顔で通り過ぎたが、今のは車の中で若い男女がkissしているところだったよな。こういう生々しいのを久しぶりに見て驚いた。

画像19

これは「自由の炎象」(写真上)というらしい。台座を含めて高さは27mぐらいあるようだ。フランスの彫刻家マルク・クチェリエ氏の作品で2000年にフランスから寄贈されたという。
最後の目的地「ダイバーシティ東京」(写真下)にやっと着いた。

画像20

そして人の流れに沿って歩いて行くとあった!
ここにあったんだ。想像以上に大きい「実物大ユニコーン ガンダム立像」(写真下)。

画像21

ベストスポットを探しながら写真を撮っていると、10台後半の男の子二人と隣り合わせになってその一人と目が合った。するとその男の子が・・
「良いアングルを見付けるの、難しいですよね」と屈託なく語りかけてきた。
「そうだね」とだけ言葉を返したが、いかにもガンダム好きの男の子らしいセリフに微笑ましく感じてしまった。二人はこれを見に来るためにここまで来たのかな。
建物の中に入ると、グループで来ている男の子や女の子それにカップルが多くいて若者で満ち溢れていた。(写真下:2Fフードコート内)

画像22

さて、そろそろ帰ろうか。ここからだとゆりかもめ「台場」駅が近い。そうだ、最後に「フジテレビ」を撮っておこう。良いアングルを探して歩いていると・・小さな「自由の女神」を発見(写真下)した。

画像23

ここに「自由の女神」があることを何となく知っていたが、こう見ると・・何だか節操ないなと思った。まあ“それもまた一興”というところか。何でもありだもんな・・東京は。
そこから海が見える。「お台場海浜公園」も近いし足を運んでみよう。向こうに見えるのが「レインボーブリッジ」(写真下)である。

画像24

画像24

結局フジテレビは社屋の前に来て撮影(写真下)。
もうヘトヘトだ。歩数計は・・1万8千を超えていた。
一日歩くと様々なことに出会い、知り得ることもたくさんある。
今晩はよく寝られそうだ・・ガンダムが東京ビッグサイトに腰かける夢なんて・・見ないだろうな。

日本科学未来館
住所:東京都江東区青海2-3-6
電話:03-3570-9151(代表)
公式ページ:
https://www.miraikan.jst.go.jp/

船の科学館

住所:東京都品川区東八潮3-1
電話:03-5500-1111
[開館時間]10:30~16:00(「宗谷」乗船は15:45迄)
[休館日]毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
公式ページ:https://funenokagakukan.or.jp/

ダイバーシティ東京プラザ
住所:東京都江東区青海1-1-10
電話:03-6380-7800(10:00-18:00)
[開館時間]11:00~21:00(物販店舗は20:00迄)
公式ページ:
https://mitsui-shopping-park.com/divercity-tokyo/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?