[読書] Joel on software 33
第42章 MSはいかにしてAPI戦争に負けたのか? 343/389=88.1%
作者の思いが詰まってるのかページ厚めで正直言って読むのがだるい章だった. WinAPIがweb API(html,js)に負けたのはなぜかという歴史的背景と社内事象を解説してくれる章だった.
知って入るが、改めていくつか学びはあった。一度インストールしたユーザにアップグレードモチベーションを求めるのは結構難しいこと. 飽和市場でユーザメリットのない開発者ツールを作っても、それがどんなにいいものであれ、使ってはくれないということ. 結局数に基づく市場原理が開発する際にも考慮しなくちゃならないってことだった.
ユーザ、市場の合理性を開発者視点で意識するっていうのはなかなかエンジニアリングだけやっていると難しんじゃないかと思った. 普通の開発者はWindowsの仕組みは古くて糞だとしか思わないし、新しい技術がそれなりの大きな権力をもつtechcompanyがリリースしたら盲信して利用するし、それが普通なんだけどそれじゃ会社の舵取りはできないってことなんだろう.
それにしてもSimCityのためにメモリ解放の挙動を例外処理したレイモンドチェン陣営の人すごすぎる... 多分同じ立場に立ってしまったら発狂してさじをなげたくなることうけあいだなって思った.
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