[読書] Joel on software 31

41章 オープンソースの経済学. 315/389=80.9%

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この章はめちゃめちゃ面白かった.
OSSと補完財の関係から、世界企業がなぜOSSに多額の出資をしてるのか?また具体的に過去に補完財をコモディティ化する戦略をとってきて成功した例と失敗した例がのっているのもわかりやすい.

補完財っていう言葉を初めて知った、シンプルだけどこんなにおもしろい現象があるなんて. 今まで投資関係の動画や書籍でさらっとマクロ経済を学ぶことはあったけど、ミクロのほうが実践的でノウハウに満ちている感じがする. 

補完財をコモディティ化する戦略で思いついたのは、UnityEngineとゲームクリエイターの関係. Unityはゲームクリエイターの裾野を広げて、小学生から老人までゲーム制作をできるようにしたことで、ゲームクリエイターという存在を補完財にしてしまった. それによってエンジン利用需要自体が爆発的に増加したという関係を考えみた。あとは集英社ゲームクリエイターキャンプなんかでゲームクリエイターに出資しているのもOSSとの関係になぞらえて考えると面白い. 自身のプロダクトの補完財を考えるのも面白いし、コモディティ化するような分野に関わると利益は減るというのも面白い. 逆から考えて戦略的にコモディティ化されていて補完財にできるプロダクトを考えるのも面白い. この考え方はいろいろ応用が効く、現実世界を見る新しいメガネを手に入れた感じがする.

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