がんばらない全自動の法則
さて、前回に引き続き、エコビレッジビルダー、山納銀之輔さんについてです。
銀ちゃんはいろんな動画の中で、とにかく「がんばらない」ことが重要だと説いています。
なぜなら「がんばる」とは、「やりたくないことを、それでもしぶしぶ一生懸命やること」だと。
たしかに日本人は幼い頃から「将来幸せになるためには、やりたくないことも我慢して、一生懸命がんばりなさい」と教育されます。
やりたくない学校生活。
やりたくない塾、習い事。
やりたくない部活。
やりたくない先輩後輩関係。
それもみな、「大人になった時、必要だから」。
なぜなら大人になったら、「やりたくない労働、勤務を、上司部下との関係を、我慢して一生懸命続けなければ、社会の落後者になってしまうから――」。
そしてさらに!! それよりもっと、強い理由は。。。
ということなのです。
「みんながイヤな事を我慢して社会を支えているんだから、あなたもイヤな事を我慢して、社会を支える一員になりなさい」
それが、日本社会なのです。
なんだか「銀河鉄道999」劇場版にラストに出て来る、機械化母星「惑星メーテル」を思い出します。
「惑星メーテル」では、「ボルトやネジなどの機械部品に改造された人間」が、その惑星のインフラに使用されているのです。
主人公徹郎とメーテルは、そんな「非人間的な社会秩序」に叛乱を起こすのでした。
とにかく、日本社会はそんなふうに成り立っています。
魂のある人間に、「社会を作るための部品になれ」と言っているのです。
しかし銀ちゃんは、そんなことをする必要はないと言ってくれます。
「イヤな事をはしなくていい。それよりも、夢中になれることを、夢中でしろ」と。
それはキレイごとかもしれません。
「だったら世の中の、誰もしたがらない人がしなくてはならない役割は、どうするの?」
そんな疑問が湧いてきます。
それでも銀ちゃんの作るエコビレッジは、「誰か他人に、誰もやりたがらない仕事をムリヤリやらせる」村ではないのです。
みんなが嬉々として、村の全ての生活を協力して支えていこうとする村なのです。
本当にそんな村が、そして社会が実現すればいいなぁと思います。
まずはその第一歩として、自分の好きなことを夢中でやることから始めてみませんか?
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