新しい行動原理と友達になること。それが必要なことだったんだ。

挑戦し続ける行動は、どこから生み出されるのでしょうか。

僕は間違いなく、数年前迄、自分の中に欠けているモノを埋めるために、新しいことに挑戦していました。承認欲求や自我が強かったし、このままの自分では何者にもなれないという強迫観念に押し潰れそうになっていました。結果、確かに新しい行動に繋がりました。しかし、この「欠けているモノを埋める」行動は、排他性・攻撃性を孕んでいました。結果、僕の周りにいた人たちは辛そうで、ひとり、またひとりと体調を崩していきました。

このままでは誰も幸せにならない、何かが間違っている、根本的に何かを変えなければいけないと気づいたのが2013年。その後、自分の心を健全な状態に保つ努力をしてきました。実際、久しく風邪もひいていないし、身体の調子は非常にいいです。また、ネガティブな感情に振り回され、衝動的に攻撃的な言葉を投げかけてしまったり、焦った決断をして、翌日深く後悔するといったことも少なくなりました。

仮に何らかの「怒り」の感情が湧いてきても、なぜ僕はそう感じているんだ?と自分自身に問うことで、外部に対する怒りは和らぎ、自分の内面と向き合うことになります。結果、怒りの感情は長続きしません。従って、人にも優しくなれている気がしますし(多分)、久々にお会いする方からは、「いい顔するようになりましたね」言われることが多く、プライベートも趣味も充実しており、いわゆる「幸せな状態」にあります。

しかし、現状への不満が少ないからか、変化を求める強烈なエネルギーが自分の内側から湧き出してくることがなくなってきてしまいました。こんな状態になるのは大学入学以来、ここ10年間で3度目です。1度目は、大学1年生の時にトロントに短期留学に行き、その後日本に戻ってきたら、ありとあらゆることがつまらなく見えて、(今思えば)プチ鬱っぽい状態になった時です。2度目は、震災後3年が経過し、やればやるほど周りが不幸になる悪循環の中で何をすればいいか分からなくなった時。そして今回が3度目です。

実際、付き合いの長い人から見ると、今の僕には言いたいことがあるようです。ここ半年でそれぞれ別の人から、下記のようなフィードバックを受けました。

・色んなことにチャレンジしているように見えるけど、僕からはできることしかやっていないようにみえる。早く起業しなさい。
・問題意識が感じられない。このままだと将来後悔するよ。
・早くまたリーダーになってくださいね、それが一番松島さんらしいです(言い換えると、今は僕らしくない。)

そんなこんなで、もやもやしていたここ半年。望んで手に入れた幸せな状態。けれど、本当にいいのかな、と悩んでしまっていました。幸せな状態ってある意味、現状に満足しているということであり、言い換えると目標が低いということでもあります。

行動を変えようと思って色々トライしても続かない。深いところから湧き上がってくる感じがしない。どうしたらいいんだ、ずーっとそう思っていました。

しかし、僕の何が問題で、僕が何を変えなければいけないか、やっと、やっと分かりました。僕は自分の行動原理を変えなければいけないんです。欠乏感をなくそうとするのではなく、今の自分を認めたうえで自分の中から湧き出てくるものを大切にして行動すること。この転換が今の僕には求められていたのだと気付きました。

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