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9月10日、11日に愛知県国際展示場にて日向坂46の全国ツアー「Happy Smile Tour 2022」が行われた。幸運なことに私は2日とも会場内で観ることができたので、その感想を綴る。


以下、ネタバレを含むので、気になる方はご遠慮いただきたい。




昨年のツアーは、Overtureの前にNO WAR in the future 2020を披露するという、滅多に見ない構成のライブであった。その他にも、先日のW-KEYAKI FES 2022でも、Overtureの前に欅&けやき坂組の楽曲「太陽は見上げる人を選ばない」を披露した。そこで今回も意外な演出に期待したが、私の想像とは別の意味で驚く演出から始まった。



少し話を逸らす。今回はOvertureから始まったわけであるが、そこの映像でも3期生がどんどんと目立っていて、嬉しさを覚えた。今作フロントに立つ上村の登場が遅いことももちろんだが、後半で山口が投球していたのが印象的だった。思わず声が漏れたのは、私だけではないはずだ。ケヤフェスでは影山がサッカーボールを蹴っていたが、今後もメンバーの特技等を活かした映像、あわよくば3期生の起用に期待したい。また、センター、センター横の特権であるカウントダウンでも、3期生を見られる日を心待ちにしている。



閑話休題。日向坂といえば、“ハッピーオーラ”というキーワードを想起する人は多いだろう。しかし、今回、開幕の演出のキーワードを挙げるとなった時、“ハッピーオーラ”というワードを挙げる人は0に近いだろう。

Overtureの後、重低音響くBGMとともに登場したメンバーは、全員フードを深くかぶっており、モニター越しであっても顔を判別することが困難だった。演出も相まって、欅坂46の「避雷針」を思い出した人は少なくないだろう。欅坂46は、「笑わないアイドル」としてアイドルファン以外にも知られていた。その表現の是非についてはここでは論じないが、真剣な表情で一糸乱れぬパフォーマンスを繰り広げるその姿に笑顔はなく、日向坂の新たな一面が見られた。

その後披露されたMy fansでも、赤く染まった会場で凛々しく踊るメンバーから感じられる覇気に圧倒された。東京ドーム公演を経てもなお、彼女たちはまた新しい姿を探し求めている。


新たな姿について語る上で、定番曲「誰よりも高く跳べ!2020」が1日目は序盤に披露され、2日目に至っては披露されていないということに触れないわけにはいかない。この曲は終盤スパートに披露されることが大半であり、この曲の盛り上がりそのままにJOYFUL LOVEで本編を終える、というのは日向坂のライブの鉄板の1つである。その形を今回用いなかったのは、やはり新たな姿を求めているというのが理由の一つであろう。前述のMy fansと合わせて盛り上げる曲を序盤に続けて披露しても、後半すぼまなかったのは彼女たちの努力と実績が最大の要因であり、また日向坂は新たな扉を開いたのかもしれない。


誰跳べに変わって2日目に披露されたNO WAR in the future2020では、齊藤と並んでダブルセンターを務める渡邉美穂が、先日卒業した。ケヤフェスに続き単独で齊藤が単独でセンターを努めたわけだが、ラストの二人で「きょんこハート」を作るところで、渡邉を象徴する“がおーポーズ”を作った。この斎藤のはからいに会場からは拍手が起こった。休業しているメンバーだけでなく卒業したメンバーに対しても、「居場所はあるよ」と言っているような気がして、OPの演出で新たな姿を見せられながらも、今までの日向坂も感じられてとても感動した。



誰跳べ、NWそれぞれに続いて披露されたのがキツネだ。この曲について書くとなれば、坂道研修生を経て日向坂に加入した3期生の山口陽世について私は書きたい。

坂道研修生は2019年秋に東名阪ツアーを行い、そこでは15人がそれぞれ1曲ずつセンターを務めた。そこでキツネのセンターを担当したのが山口である。私は残念なことに研修生ツアーは観ることができずにいるのだが、そこでの彼女の輝きを見てそこから応援している人もいらっしゃる。


そして、この曲で、卒業した渡邉のポジションに入っているのが山口である。渡邉のこの曲でのポジションは2列目の上手端。初日の席が上手側だった私は、この曲中山口から目を離すことができなかった。実はケヤフェスでも初日が上手側の席で、同じような現象が起こったのだが、見る人を引き込む何かが、キツネを踊る彼女には間違いなくある。キツネに限らず、身体の小ささを感じさせないパフォーマンス力で、私は彼女のパフォーマンスが大好きなのだが、その話は後に回そう。ただ、とりわけこの曲の山口は特に輝いている。キツネはライブの定番で、盛り上がり必至の曲であるが、私にとってはこの曲は感動の曲であり、輝いている彼女を見て目頭が熱くなった。


今後キツネが披露された際は、ぜひ2列目の上手端に目を向けてほしい。そこには、渡邉の代役ではない“アイドル山口陽世”が、大きく存在している。



その後MC、ダンストラックを挟んで期別曲へと展開していく。

初日は金村美玖の誕生日であり、ここで誕生日ケーキが登場した。誕生日ならではの演出で、ろうそくを金村が吹き消すのだが、なかなか吹き消せず、会場とメンバーからは笑いが起こり、ほっこりとした空気になった。


そしてダンストラックの最後、加藤が座りながら涙を拭う仕草を見せた。まさか、と私は思った。その後、聞き馴染みのある、しかしライブでは聞くことができないだろうと思っていたイントロが流れた。会場はどよめき、その後長い前奏が会場を柔らかく包む。そして響く加藤史帆の歌声。私は彼女の歌声が好きだ。飾らない、まっすぐ耳に入ってくる感情のこもった歌声。約4年ぶりの披露であったが、その場に立ち会えて私はとても幸せだった。

この曲は、「キュン」「ドレミソラシド」を始めとする日向坂を代表する多くの曲で振り付けを担当されている、CRE8BOYさんが振り付けを担当してくださっている。私は個人的に、否、多くのおひさまがCRE8BOYさんの振り付けが大好きなので、このダンスを生で見られたことも本当に嬉しかった。もしもう一度見られる機会があれば、フルサイズでの披露を見たいものだ。


そして、興奮冷めやらぬ中、傘をもった丹生、その他の2期生と上村が登場し、「君のためなにができるだろう」を披露した。この曲は渡邉美穂卒業セレモニーのアンコールでサプライズ披露した印象が強い。また傘を持った演出は、2020年7月に行われた配信ライブを思い起こさせた。

個人的にこの配信ライブがリアルタイムで見られた初めてのライブだったこと、渡邉の卒業を間近で見届けられたこと、またこの曲の歌詞が高校時代の自分に重なること、様々な思いが混ざってエモーショナルな感情を抱いた。



そしてピアノが際立つBGMのあと、流れてきたのは7thシングルの表題曲、「僕なんか」。3期生推しの私としては、この曲は上村が初めてフロントに立っためでたい曲だ。彼女が織りなす表情は18歳のものとは思えず、これからの成長がより一層楽しみになる曲であるが、今回私は同じ3期生の山口に注目した。

ツアー直前に潮紗理菜の休養が発表された。宮田も同じくツアーを欠席しているが、潮の休養は決定が直前であり、メンバーにとっては不安の残る部分も少なからずあっただろう。この曲での潮のポジションは、3列目下手端。そして隣にいるのが山口だ。潮の休養に伴い山口がこの曲での実質的な3列目端になったわけであるが、本来このポジションは高身長メンバー、ダンスに定評のあるメンバーが務めることが多い。そして山口はメンバー1の低身長である。

しかし、山口は前述のように、低身長とは思えないダンス力でその存在感を発揮していた。頼りになる先輩が急にいなくなり、不安もあっただろうが、そのようなものは微塵も感じさせなかった。小さな身体で大きなダンスをする。ライブで踊る彼女は大きく見えるし、19人の中でも見つけることができる。否、ひときわ輝いているというべきだろうか。少なくとも私にはそう見えた。この曲だけではない。周囲に空きポジションが多かった、終盤でのダンスナンバー「ってか」披露時も安定のパフォーマンスで、輝きが確かにあった。

もし私が3期生推しでなければ、間違いなく山口は推しの1人になっていただろう。


もう少し山口の話を続ける。今回のライブも、日向坂らしい、花道を多用したものであったが、花道といえばやはりメンバーからのレスだ。各自が、好きなメンバーに向かってタオルや自作のグッズを掲げる。それをメンバーが見つけ、反応を送る。これは間違いなくライブの、特に日向坂のライブの醍醐味の1つだ。メンバーは自分の名前があるものを探すわけであるが、そこでの山口がどうしようもなくアイドルなのだ。手をおでこの位置に当て、まさしく「きょろきょろ」という擬態語が似合う姿。そして自分の名前があるものを見つけると、とびきりの笑顔で指差しをする。幸運なことに、私は2日目、JOYFUL LOVEの披露時に彼女にタオルを見つけてもらったのだが、彼女がタオルを探している間もたまらなく幸せで、改めてステージ上で輝くアイドルのライブを見に来ているのだと、再認識させられた。懸命に自分のグッズを探す彼女を見て、彼女の虜になった人もいるだろう。“アイドル”山口陽世の魅力は、間違いなく多くの人に伝わっている。


低身長でダンスに定評があるメンバーといえば、多くの人は東村の名を挙げるのではないだろうか。今回の僕なんかでは、メンバーが花道でそれぞれ広がってサビを踊っていたが、奇しくも2日目に私の前に来たのが東村だった。

やはり彼女も、大きく見える。いつか、山口と東村でシンメトリーを組んでほしい。私は東村のダンスを見ながら、そう思った。必ず、名コンビになる。



その後、飛行機雲を飛ばす演出があり、「飛行機雲ができる理由」へと曲が移る。ここでは、メンバーがメインステージいっぱいに広がっていた。隣にいるはずの潮がいない中でも山口は輝いていた。それは下手側の話だ。反対側の上手端では、髙橋と森本が戯れている。坂道研修生時代からの相棒として知られる2人だ。昨年の全国ツアー、キュン披露前の2人のパフォーマンスが印象に残っている人は多いのではないだろうか。

歌割りのないフリーダンスで軽く突き合う2人。目を合わせながら歌う2人。メンバーの高身長である髙橋に対して背比べを挑むも軽くあしらわれる森本。この2人の、3期生の楽しそうな姿を見ると、無条件で心が落ち着く。


飛行機雲に限らず、今作の期間中はポジションが隣であるため、MC中も基本的に2人は隣り合っている。MC中の2人の絡みといえば、東京ドームでの「オタク」発言(この期間本来2人の間には高瀬がいるが、ここでは2・3期生でのMCだった)が有名だろう。他にも他の人の話を聞きながらアイコンタクトをとる2人や、片方が話している時でも目で話しかける2人など、普段の仲の良さが垣間見えて幸せを感じることができる。ライブ後に公開された全体アー写によると、今回も2人は隣なので、もうひと期間2人の姿を見られるのは本当に嬉しい。MC中はモニターを見る人が多いと思うが、ぜひ3期生の絡みにも目を向けてほしい。



続いて披露されたのは「君しか勝たん」であるが、私はここでMM姉妹のことについて考えていた。宮田が卒業発表をした翌日の森本のブログでは、「『ってか』で初めて愛萌さんとポジションが離れて。ただそれだけのことで大号泣していた頼りない後輩でした」[i]とある。その言葉の通り、表題では「アザトカワイイ」、「君しか勝たん」で隣、隣でなくなった「ってか」と「僕なんか」でもシンメトリーのポジションである。精神的支柱であり、ポジションもずっと近かった宮田がいないライブは初めてだ。

森本のブログには続きがある。「新しい仲間も来ますし頼れるひとになります!頑張ります!」___今回の森本のパフォーマンスは、その言葉通り、覚悟を感じるものだった。遠くない未来、空くことになる宮田のポジションに、新しい仲間、4期生が入る可能性は高いだろう。その時には、森本が、今度は“お姉さん”として引っ張って行くことになる。私はその未来が楽しみだ。



MCを挟んで、3期生曲が披露された。私はここのMCに3期生がいないことに気づいていたので、次に披露されるのは「ゴーフルと君」、そうでなくとも3期生曲であると予想していたが、曲のイントロが流れた瞬間、客席からは歓声が上がった。

初日の歓声を聞いた私は、少し不思議に思ったが、ライブ後他の人と話したり、よく考えたりすると、確かに推し以外がMCにいなくても気づかない。あの歓声は、3期生の、楽曲の人気に対するものだろう。4人という少人数で会場全体を自分たちのものにする力は、1・2期生の先輩を含む多くの人から評価されている。彼女たちが期別楽曲を披露するたびに、空気を呑み込む力が伸びている、会場が3期生色に染まっていっているのがわかる。特に今年1年の成長は凄まじいが、ここも詳しくは年末にでも記そう。

今回のツアーでは、この曲はほとんどの公演で披露されるのだろう。千秋楽を迎えた時、彼女たちはどのようなパフォーマンスを繰り広げるのだろうか。会場の空気はどうだろうか。今からとても楽しみだ。私は東京公演に参戦できるかわからないが。


肝心のパフォーマンスは、本当にステージで楽しそうに踊り、歌い、その姿は末っ子でありながらも頼もしい姿だった。ケヤフェスでは、MVをモチーフにした漫画の枠や吹き出し、ハートなどの記号といった小道具を用いたパフォーマンスで、会場を笑顔で包んだ。そして今回も、小道具を用いたパフォーマンスであった。

お菓子の家から調理道具を持って出てきた3期生。何を作るのだろうか。季節は秋であるが、ジャムにした夏を使って甘いお菓子を作るのだろうか。そんな想像も膨らむ。

サビはダンスを踊りながらも、小道具を使用するところでは小道具をふんだんに活用し、最高の笑顔をふりまく。これは今の3期生にしかできないことだろう。小道具使って戯れる3期生はアイドルそのもので、見ているだけで笑顔になれる。3期生に推しがいなくても、ステージ上で楽しそうにしている3期生を見ると癒やされるという人は多いのではないだろうか。本当に、自慢の推しだ。

3期生の楽曲は3曲ともいりぽん先生が振り付けを担当してくださっているが、いりぽん先生の振り付けだからこそ小道具が似合うと個人的には思っている。この話は機会があれば。


その後、初日は「ソンナコトナイヨ」、2日目は「アザトカワイイ」が披露されたわけだが、ここでは2日目のアザトカワイイについて記したい。


アザトカワイイは、髙橋、森本、山口の3人が加入してから初めての曲で、ポジションこそ3列目であるものの、“新人”としての見せ場が用意されている。1サビ終わりの馬跳びだ。特に中央で馬跳びをしている森本は、“もうハマりました”の歌詞に合わせてカメラに大きく抜かれる。先輩の上を飛び越える初々しい3人を見られるのはこの曲の醍醐味の1つだ。とはいえ今見られるのは成長した3期生の姿であるが、いつになっても推しが目立つのは嬉しいものだ。

しかし、最近この曲をライブで、ダンス付きで披露することが少なかった。馬跳びをしている3人を生で見たのは、初めてかもしれない。残念ながら私は目が2つしかないので3人にフォーカスすることは物理的に不可能なのであるが、モニターとステージを交互に見ながら、楽しそうにパフォーマンスをする3期生を見ることができた。今後もこの曲を披露する際はぜひ馬跳びをしてほしい。もちろんトロッコも楽しいが。



その後、1期生、2期生の順で「僕なんか」に収録されている楽曲を披露した。

この曲でセンターを務めている潮が、本番数日前に欠席することが決まった。そこで潮のパートを務めたのは、同曲でフロントを務める影山だった。影山の歌声、パフォーマンス力は言うまでもないが、私はそれ以上に間奏中の1期生の背中が大きく見えた。


1期生のひらがなけやきとしての過去は、よく知られたところであるが、環境の中で培ったライブで盛り上げる力は、随一のものだ。懺悔大会の間奏中、アドリブかどうかはわからないが、佐々木久美、加藤史帆らが「なっちょ!」「うしお!」「さりな!」「フラガール!」など潮のことに関する単語を次々叫んでいた。

私は1期生の工夫に心を打たれた。このような先輩の背中を間近で見られる環境があることは、本当に恵まれている。3期生には、その背中を見て、さらに羽ばたいてほしいと心から感じたと同時に、彼女たちならできると感じた。


2期生の楽曲は「恋した魚は空を飛ぶ」。卒業した渡邉がセンターを務める、激しいダンスナンバーだ。

ダンスが激しいが故に、復帰後まだ本調子ではない小坂、腰に病気を抱える丹生、体調が優れない宮田の3人はこの曲のパフォーマンスに参加しないライブもあった。渡邉の卒業もあり、この曲を9人で披露することは残念ながら無かった。

しかし今回、ツアーを欠席している宮田、卒業した渡邉を除く7人全員でのパフォーマンスが叶った。身体に不安を抱える小坂、丹生はダンスを控えめに、他のメンバーがバックステージで踊る中、2人はメインステージで歌うという演出であった。


私は前述の1期生の言葉、またこの演出に日向坂を感じた。「私たちは誰も諦めない、誰も見捨てない」。これは日向坂46初のドキュメンタリー映画「3年目のデビュー」のキャッチコピーである。身体が本調子でないから参加しない、ではなく参加できる形で参加する。これをメンバー、スタッフ、ファン全てが温かい目で見ているということに、感動を覚えた。もちろん、全員が万全な状態で参加できるに越したことはないが、それが叶わなくても、全員でパフォーマンスすることに意味があると感じた。



そして期別曲が終わると、「アディショナルタイム」「ってか」と激しい曲が続き、佳境を迎える。過去のライブであれば、ここでは「誰よりも高く跳べ! 2020」や「キツネ」など、会場全体を巻き込んで盛り上がる曲が披露されたのだろう。ここでも日向坂の新たな形が生まれた。冷静に考えると、一緒に踊り、(今は声が出せないが)歌ったほうが盛り上がりやすいだろう。

しかし、東京ドーム公演を経てさらに一皮むけた彼女たちは、パフォーマンス力でライブのクライマックスを盛り上げていた。今後のライブがどのような構成になるのかは現段階ではわからないが、今回の構成は間違いなく今後のライブに活きてくるだろう。


日向坂最大のダンスナンバー「ってか」が終わった後、会場にはVTRが流れた。「キュン」、「ドレミソラシド」...もうおわかりだろう。今までのシングルだ。この段階で、ほとんどの観客が、8thシングル発売の発表、初披露が来るということがわかっただろう。その予想通り、モニターには8thシングル発売決定、今夜初披露の文字。その後、タイトルが「月と星が踊るMidnight」であることが発表された。

私はこの段階で、なんとなくセンターは齊藤京子ではないかと感じた。タイトルの発表段階で、齊藤のソロパート歌唱が聞こえた。


その予想通り、引きの画像からズームアップされ、モニターに映し出されたのは齊藤京子。会場からは歓声とどよめきが上がった。齊藤のセンターは、多くのおひさまが待ち望んでいたことだろう。興奮冷めやらぬまままイントロが流れ、斎藤のソロパートから曲が展開していく。曲の詳細については、MV公開後に初見での感想と合わせて書くことにする。これが人の目に出ている頃にはもうそのnoteを書き始めているころだろうが。笑


披露後、「知らないうちに愛されていた」が流れ、本編が終わる。ケヤフェスでキャプテンが言っていた通り、この曲はこれからも歌い継がれていく曲なのだろう。


アンコールでは、初日は「キュン」、2日目は「ドレミソラシド」が披露された。アンコールでは花道がふんだんに使われ、アンコールでメンバーからレスをもらったという人は多いのではないだろうか。


アンコール1曲目でメインステージからバックステージに移り、会場が虹に包まれた。そして、平面であるというSky Expo Cityの特徴を活かし、メンバーの音頭で虹のアーチが作られた。観客が力を合わせ、メンバーに最高の景色を見せられるライブが、私は好きだ。これからも、メンバーの期待に応えられる人でありたい。それが、我々からメンバーにできる数少ない恩返しの1つだと思う。


JOYFUL LOVEで山口にタオルを見つけてもらったと書いたが、実は同曲の中でもうひとりにタオルを見つけてもらったのだ。そのメンバーとは髙橋未来虹である。私が掲げているタオルを見つけるなり、乃木坂46のキャプテン、秋元真夏の必殺技“ズッキュン”のように私のタオルを撃ち抜いたのだ。これには思わず私も声が漏れた。ステージ上で輝く彼女は遠い存在なのだが、間違いなく、ほんの数秒ではあるが、私と時間を共有したのだ。これだから、アイドルオタクはやめられない。


JOYFUL LOVEの話をもう少し。JOYFUL LOVEも、振り付けを担当してくださっているのはCRE8BOYさんだ。何度もいうが私はCRE8BOYさんが作る振り付けが大好きだ。

バックステージからメインステージへと曲中に移動する演出だったのだが、その途中、花道で立ち止まってサビのダンスを目の前で見ることができたのだ。これも本当に嬉しかった。もしもう一度同じような機会があれば、メンバーとともに、客席からではあるが一緒にダンスを踊りたい。



JOYFUL LOVEの披露後、「日向坂」で大団円を迎える。キュン(ドレミソラシド)、JOYFUL LOVEの2曲でステージを1周したわけであるが、なんとこの曲で、全員1列になって花道、ステージをもう1周するのだ。しかも、上手下手にメンバーが分かれるわけではないので推しが必ず近くに来る。これが日向坂だ。ダンスナンバーで本編を締め、アンコールでは花道をふんだんに活用する。繰り返しになるが、今までの日向坂を継ぎつつ、新たな形を生み出す、今回はそんなライブであったと感じた。



総括を書こうかとも思ったが、その代わりに今回個人的に嬉しかったことを記して締めとする。少し感情を込めるので文が乱れ、雑になることはお許し頂きたい。


私は茉莉ちゃんの推しメンタオルを複数枚持っているので、余っている分を、2日とも、別の友人に貸した。するとなんと、2人とも茉莉ちゃんからレスをもらって帰ってきたのだ。3期生のレスの多さ、表情などは、推しが3期生ではない人から特によく褒めてくれる。2人とも推しは3期生ではないのだが、その状況で茉莉ちゃんからレスをもらったことが、私はとても嬉しかった。茉莉ちゃんが加入時に掲げた目標が、「幸配」である。彼女が目標としていることを、微力ながら私もできたのか、また茉莉ちゃんの幸せにも微力ながら貢献できたのか、そう思うと友人がレスをもらったことがまるで自分のことのように嬉しかった。

彼らは、この記事を読んでいるのだろうか。もしここまで読んでくれたのならば、これだけは伝えたい。

森本茉莉ちゃんのとびきりの笑顔を見ると、元気になるだろう?ぜひ、もっと“森本茉莉”に興味を持って、応援してほしい。





[i] 日向坂46森本茉莉公式ブログ お姉さん 2022年9月8日

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