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職場でめんどくさいオジサンのトリセツ

「いろいろお世話になりました」と年内で退職する若い女性があいさつに来た。総務の非常勤は、だいたい1年で、退職してしまう・・という友人の話

たぶん、人間関係の問題なのだという。真面目だが理屈っぽくて、癖のあるオジサンが上司になるので、みな嫌になって辞めるのだろう、と。

わたしがサラリーマンだった頃も、パワハラ上司と陰でよばれている人たちは、男女ともにいた。が、問題が表面化するのは男性の方が多かった。
会社は男性社会だし、逆に被害者が言語化しやすかったのかなとも思う。
パワハラまではいかないが、理屈っぽくて、それに対応するのが面倒くさいと思われてしまうような中年の男性も、よく話題にあがっていた。

しかし、もちろん職場という小さな社会にも、傑物もいるから、私の友人なんかは、そんな若い社員からは倦厭されるような中年男性にむかって、「ちょっと、あなた、そんなこと言って、面倒くさい人ね」なんて平気でいってしまう。そんなふうにストレートに出ると、案外、大人しく「そうかなあ。俺ってめんどくさいかなア」なんて、柄にもなく萎れたりするらしい。

「理屈っぽくて、頑固」な男というのは、ひと昔前のダイソンの掃除機と思って、うるさくて重いけど、多少手荒に扱っても平気なのよ、使いべりしないし。とその友人は言う。

その友人を見ていて気付いたのだが、彼女は理屈っぽい男性にけして理屈で挑まない。いきなり、感覚的に、それも結論から吹っ掛ける。そして、それで全戦全勝だ。たぶん「めんどくさい男」を相手するのが得意なのだろう。

まあ、斎藤三才の着物が好きっていう、美しい彼女の前で、たいていの男は大人しくなっちゃうだけのような気もするが。

ちなみに、彼女は「面倒くさい男には結構好かれるけど、タイプじゃない。面倒くさい男より、バカな男のほうがカワイイ」そうである。

そうでしょうとも、斎藤三才の着物が好きなんだものね。


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