わたしの性格と短所について。

私は小さい頃から動くのが遅くて、不器用だった

母は正反対の性格で、テキパキしていて何でも器用にこなす人だった

私はずっと母はすごい人で、母のセンスに間違いはないと思っていたし、自慢の母親だった

私が選んだものを変だと言われることはよくあったし、絵や書道などの作品を見せた時に「なんでそんなに下手くそなの」などと言われることもしょっちゅうだった

他にも沢山、「なんでそんなことも出来ないの?」と言われることがよくあった

母は何でも出来るのに、私はなんにも出来ない。

良いところは何も遺伝しなかったんだな。

いつからか私はそう思うようになっていた

私はトロくて不器用で何をやっても上手く出来ない。センスもない。

母と比べてそうなんだ思っていたことを忘れて、私はそうゆう人間なんだと思うようになった

あんたはダメなやつだと言われることもよくあった

その言葉通りのことばかりではなかったけど、あなたのそうゆうところがダメなんだと沢山教えられた

だから私は自分のダメなところを沢山知っている

…だから、って言い方はなんか違うのかな

いつのまにかそれが自分だと思い込むようになったし、いつしか部分的にではなく、私はダメなやつなんだ。と思うようになった

母の言葉にはとても大きな影響力があった

私はきっと母の言うことの多くを疑うことなく信じていた

何が言いたいのかと言うと、私が今私はこんな人間だと思っている自分は、本当に自分で感じて発見してきた自分ではなく、母から教えられた自分なのではないかと気がついたということ

親の言葉の持つ影響は、親が思っているよりもきっとずっと大きい

母が私を苦しめようと思って色々な言葉をかけたのではないことはとてもよく分かっている

でも今、私はとても苦しい

全部母のせいで、などとは思っていない

母を恨みたくもない

今でも母のことはすごいと思っているし、大人になってやっと母にも苦手なことはあるんだということが分かってきた。それを努力でカバーしてきたことも

でも私が自分の性格をコンプレックスに感じていることについて、大なり小なり母からの影響があることはきっと事実だと思う

私が苦しんでいる自分の性格が、もしかしたら人から植え付けられた意識なのかもしれないとしたら、いったん忘れてみてもいいのかな。と思う

私がどんな人間なのか、悪いところを特によく分かっているつもりでいたけど、そうじゃないのかもしれない

一度全て忘れて、自分で自分を発見し直すのもいいのかもしれない

とふと思った日だった



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