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フランスに「アロマテラピスト」はいない?

Bonjour!

フランスでアロマテラピーを習い始めて「あれ?」と思ったのがこの「アロマセラピスト」という名の定義がフランスと日本で大きく違うこと。

まず、大前提として、「アロマテラピスト」という言葉は・・・・フランスには・・・ない(;゚д゚)エエーッ!!!

これに相当するものは、フランスでは「アロマテラプット(aromathérapeute) 」という言葉になるのですが、そもそもこの言葉を肩書として使ってる人に会ったことも・・・ない(;゚д゚)エエーーーーーーッ!!!

なぜか?

それはきっと、日本でいうところの「アロマセラピスト」と、フランスのそれの定義が大きく違うことに関係していると思います。

日本語で「アロマセラピストになるには」と検索すると、大抵〇〇協会の〇〇に合格する、などと出てくるのですが、フランスでは、「テラピー」つまり「治療」は医療専門家の業務独占であり、日本と同等の資格で「セラピスト(テラプット)」と名乗ることが禁じられているからです。

前回の記事にも書いたのですが、フランスのアロマは医療の側面が大きく、「診察」「診断」そして「治療のひとつ」としてアロマの処方があり、そのどれもが医師などの医療専門家の業務独占であり、名称独占となるのです。

なので、「医療専門家」が「アロマセラテラピー」を「治療のひとつ」として使う、ということで、この肩書を名乗ってる人が少ないのではないかと思います。

このことは、私の学校でも最初に習いました。
なので、このアロマの講座を修了し、試験に合格しても・・

「タイトル(肩書)は、プラクティショナー、またはアドバイザーと定義できるものをお勧めします」また、この知識を生かして仕事する際は、「診断 / 治療 / 処置 / 治癒 / ケア  / ヒーリング / セラピー / セラピスト / 心理療法 /患者/コンサルティング」という言葉を使わないでください、と指導されます。

(「アドバイス / セッション / クライアント / ウェルビーイング / リラクゼーション」という言葉は使えるらしい)

では、日本の「アロマセラピスト」に当たる人は、フランスでは何と呼ばれるのか?

何とも・・・・呼ばれません(;´Д`)オウ・・・

というか、きっとはっきりとした肩書というものはないのだと思います。
同じようなことをしてる人に、「仕事は何?」と聞くと、恐らく「サロンで働いてるんだ」とか「アロマテラピーを教えてるんだ」という答えが返ってくると思います。

そもそも、アロマセラピストという仕事自体、「こんな形!」というような日本みたいな確立されたイメージが無い気がします。

あえて名前を付けるとすると、「アロマトローグ」という言葉があります。

それぞれの定義をフランス語で検索すると・・・

アロマテラプットとは?
通常、アロマセラピスト(アロマテラプット)は、自然療法などの他の専門分野の専門家がその業務と並行して行うものです。 医療専門家(医師、薬剤師、助産師)などもそれに当たります。 医療分野の専門家だけがアロマセラピストの称号を持ち、実践することができます。

→つまり、医学の学位を持っている者の名称独占、業務独占となります。

対するアロマトローグは

アロマトローグの役割は、診断を下すことなく、日常の軽度な不調などに対し、精油の紹介とその適切な使用法をアドバイスすることです。これは決して医師や医療専門家に取って代わるものではありません。

とあります。

え~~~~~~~つまんな~~~い!

って思いますよね。

だって、頑張って勉強しても「ふわっとしたもの」にしかならないなんて!(日本だと、〇〇協会の〇〇取得で、スクール運営!とか、サロンに就職!という謳い文句が色んなところにチラついてる)

でも、そこには日本とフランスの「仕事や人生」に対する、これまた大きな大きな在り方の違いがあり、多くの人が簡単ではない講座を受講し、学んだ知識を活かしてイキイキとライフワークにしているのです♥

な・・・長くなったので、それはまた次回に~(*≧∀≦)ノ マタネー



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