英語とあそぼう

私の本棚には英語の勉強をするための本が何冊もある。

これらは長年の蓄積によるもので…っとそんな風に言えば、私が熟練の英語マスターかのような誤解を与えてしまうかもしれないが、もちろん違う。

そう、この本達は私の英語学習挫折の歴史を物語っているのだ。

昔から英語というものに憧れがあった。
アホっぽく聞こえるが、本当に、漠然と、特に理由等無く「英語しゃべってみた~い」ぐらいの気持ちである。(字面にするとさらにアホっぽい)

とまあそんな具合なので、勉強も長続きするはずもなく。何度となくリタイアし、数年後に心機一転と新たな本を買ってはまた放置する、の繰り返し。
なんとも飽きっぽい性格だ。

ここ最近で一番新しく買った本は「一億人の英文法」。
この本自体が10年以上昔の本なので今更感があるのだが、これが今まで読んだことがない不思議な感じの本で、私と相性がよかったのか、とても面白く読んでいる。

英語の文法知識もちろんのこと、それに加え英語話者がどういう感覚でそういう表現を使っているのか的なことが書いてあり、「はーなるほどー(アホっぽい)」と感心しきりなのだ。

英語話者やちゃんと英語を勉強している人が聞いたら怒られそうだが、「英語って今このときも誰かが使っている、生きている言語なんだなあ」と全くもって当たり前のことを本当に初めて認識した気がする。

うまく言語化できないけど、その「気づき」がなんだかとても嬉しく、楽しく、ワクワクした。

この本の冒頭にも書いてある通り、高校生とかちゃんと勉強しないといけない人ならこの600ページくらいの本を10日程度で読みきる知性と勢いが必要らしい。
白状すると、すでに何ヵ月もチマチマかつ、途切れ途切れに読んでいるが、進捗はまだ200ページ程度だし、序盤のあたりはほとんど忘れている自信がある。

もしかしたら、いやたぶん、私は一生英語を習得することはできない気がする。

でもそれでいいのだ。私は受験生でも仕事に必要としているわけでもない。

今はこれが楽しいと思えるから、それでいいのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?