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恋愛の方法

恋愛を成就させるためには、大きく三つのポイントがあります。

  1. 自分を信じること

  2. 相手を信じること

  3. 邪魔を避けること

まず、恋愛は生物としての人間の生殖にも深く関わる現象でもあります。したがって、大きく生存競争の影響を受けます。

例えば、生殖可能な異性の数は有限ですから、この場合、異性の奪い合いが発生してきます。魅力的な異性になるとさらに競争率は激しくなり、多くの恋愛成就のための「戦略」が飛び交うことになります。

ゆえに、これらの生命現象は、他者の生殖を「邪魔」して自分が成り上がって生殖しようとする運動を持ち、あなたが上手く恋愛を勝ち取れるためには、こうした多くの邪魔を避け切ることが必要になります。いくつか具体例を考えてみましょう。

恋愛には多くの邪魔が入るのが普通であり、大きくは次の三つに分類できます。

  1. 悪口や陰口

  2. 不正な制度的な制約

  3. 恋愛の機会の剥奪

まず、第一に、性的魅力があるほどに「嫉妬」を強く受けるようになります。この場合、美しく魅力のある人についての多くの悪口や陰口が蔓延するでしょう。悪口や陰口を受けているいじめの被害者が実際に話してみると良い人だったりするのはこうした嫉妬による情報を歪曲するメカニズムが働いているためです。良いものは一般に強い嫉妬を受けます。

次に、「制度」や「倫理」を振りかざして、人の恋愛を邪魔するような現象もあります。実際の真に正統な制度や倫理は基本として真正の「愛」を邪魔することはありません。そもそも他者を心から思い遣る愛こそがすべての法や倫理の源泉だからです。しかし、世俗的な価値観の中には、愛を否定し、破壊することを目論む「偽物の制度」(「風習」とも呼ばれる)や「偽物の倫理」(「習慣」とも呼ばれる)が多く存在します。これらのものはニーチェ的な意味での「ルサンチマン」に端を発しており、内実を伴わず、単に自分が気に食わない人に反発したいだけの空疎な傾向を持っています。ルサンチマンは「他人の足を引っ張ること」をその最大の悦楽とします。ルサンチマンに囚われた人々は自分以外の人の「不幸」だけを願い、種々の害悪を為します。特徴的には、徒党を組み(これはニーチェ的には「畜群」と呼ばれます)、本当の意味で強い人(ニーチェ的に「超人」と呼ばれます。人の足を引っ張るのではなく、自分の実力を磨き上げているのが彼らの主な特徴です)たちを欺きによって貶め、無視し、いじめます。また、そこには「肩書や外面ばかりで内実がない」という虚勢的な特徴があります。こうした悪意を上手く避けるためには、きちんとした正統な「法律」や「宗教」などで身を守り、「井の中の蛙大海を知らず」というようなふうにならないように常に注意しておくことが大切です。常に、視野を広げ、より良いものを探し、少しでもみんなのためになるより良い法に従うように努めることで、狭い範囲でだけ仮初に通用している類の違法な風俗や人の尊厳を破壊する陰湿な「いじめ」に対抗していくことが必要です。

そして、恋愛の機会自体を潰してしまうような邪魔もあります。例えば、誰かの恋が芽生えそうな機会を見つけたら、それを暗黙の裡に悪口や陰口や単なる風習としての「偽物の規則」などで握りつぶして、他者に恋愛をさせまいとする嫉妬やルサンチマンなどがこの問題には顕著に現れます。例えば、「恋とはお金持ちとするものだ」「愛とは地上の権力者を崇拝することだ」というような世俗的な価値観はわかりやすく偶像崇拝の罪に抵触しており、これらは偽物の規則であると言えます。実のところ「恋とはお金や立場などの世俗的な価値観を圧倒的に越えたロマン」であり、「愛とは偶像崇拝を避けて真に神様に仕え、みんなの幸せのために思考し行動すること」に他ならないからです。このように偽物の規則と本物の正統な規則は異なります。しかし、偽物の規則は正統な法律によって対抗しても、次から次へと法の網の目をくぐって生じてもきます。ゆえに、現実的には偽物の規則や人々の嫉妬やルサンチマンから「隠れる」ことも必要です。そうしなければ、高確率で周囲の悪意によって尊い恋愛の機会自体が破壊され、潰されてしまうでしょう。

以上のことから、恋愛の邪魔を避けるための方法には、次のような行動原理が要請されます。

  1. 自分の才能や美質をなるべく隠し、周囲の嫉妬によるいじめなどを避ける

  2. 付和雷同せず、他人に依存せず、常に「自分がどうしたいのか」を考える

  3. 「恋愛」が生じたら、「秘密」を大切にして、その芽を慎重に守り育てる

おそらく、この記事を発表すれば、この「恋愛」についての記事の内容も色々な「邪魔」を受けるはずです(一般に恋愛に関わる事情には、多くの嫉妬による攻撃や邪魔が入ります)。したがって、世の中には――特に「恋愛」に関わることについては――多くの邪魔が入るのだということを正確に認識し、あなたは自分の「戦略」を編み出し、それらの不正に強く対抗していかねばなりません。それがあなたの恋愛を守り、健やかに成就させるためには必要なことです。

あなたが自分自身とお相手の方への「信頼」を健やかに貫くことができるように。また、あなたの恋愛が幾多の邪魔に阻まれつつも、神様の祝福を受けられるように。あなたが「本物の」愛に至れるように。この時代を乗り越えて、心優しく愛あるあなたが強く「命」を繋いでいくことができるように。新たなより良い時代を大切に切り拓いていけるように。祈ります。



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