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アニメ『葬送のフリーレン』がもうすぐ終わるのが想像できない

TVアニメ『葬送のフリーレン』の放送がもうすぐ終わる。

先日、第26話「魔法の高み」が放送され、残すところあと2話となった。

秋、冬と連続2クールで放送されているから、すっかり毎週フリーレンのある生活が馴染んでいる。

だから、アニメの放送が終わるのが想像つかない。なんなら重めの“フリーレンロス”がきそうだと今からちょっとこわくなっている。

それは『葬送のフリーレン』のクオリティがとても高く、満足度の高いアニメなのが理由だろう。

淡々と進むストーリーは、時折見せるじんわりあたたかい展開が染みる。物語から感じる深みが大人だ。

フリーレンを演じているのが『SPY×FAMILY』のアーニャと同じ種﨑敦美さんなのが衝撃。「アーニャとフリーレンって同じ声優さんなんだよ」って言うとだいたいびっくりされる。

Evan Callさんによる音楽もすばらしい。民族っぽい雰囲気で、現実とは違うファンタジーな世界観を演出していた(無印良品で流れてそうって勝手に思ってる)。

アニメ内で流れる音楽は日常パートを彩っているだけでなく、戦闘シーンもアツく盛り上げる。一気に体温が上がるような音楽だ。

その戦闘シーンの作画がとにかくヤバい。一級魔法使い試験編でフリーレンとフェルンがフリーレンの複製体と戦う場面は、すごすぎて思わずにやけてしまった。

ストーリー、声優、音楽、作画……どれをとってもハイクオリティだ。『呪術廻戦』でも思ったけど、こんな作品が毎週観られるって贅沢なことだと思う。

あと2話で終わってしまう。そう考えたら、ぽっかりと胸に空白ができそうな気がしてならないのだ。

もうひとつ、ロスの気配の原因がある。『葬送のフリーレン』が持つ“淡々とした作風”だ。

くりかえしになるが、このアニメは淡々としている。落ち着いているし、起伏や揺れ動きがすくない。

きっと最終話もあっさり終わるような気がする。過剰な演出などがなく、最後まで淡々としているような気が。

だからこそ、観ている僕たちはめちゃくちゃさびしくなってしまいそうで。

笑って別れた卒業式の帰り道みたいなさびしさが、『葬送のフリーレン』が終わった後に続きそうでならないのだ。

4月からはじまる春アニメが豊作だと言われているが、僕はフリーレンの終わりをしばらく引きずってしまうと思う。

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