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無職酒場の自己紹介です。

2022年6月よりはじまったマイプロジェクト「無職酒場」は、無事に1回目を終えて今月に第2回を開催する。2回目の開催にあたって、1回目に感じたことや考えたことを振り返ってみておくので、「無職酒場って何?」という人がいたら読んでもらえたら嬉しいです

どうして始まったの?

開催にあたって、みなさんに一番聞かれた質問はこちら。何度も何度も答えながら考え方を整理できた気がするから、ここにも記しておくことにする

無職は無敵の職業

この世界において、一番大切なものはなんだろう。お金だ。お金があれば大概のことはできるといっても過言ではない。お金でどうしようもないことがあるような気がするけれど、あまり出会ったことはない。

でも、唯一どうにもできないことが「時間」だ。しかも「じぶんの時間」だ。私たちがお金を稼いで手に入れるものも、この「じぶんのための時間」なんだと思っている。自由に誰かに縛られずに、赴くままに心地よく、刺激的に、思うがままの時間。これが欲しいんじゃないか

すると、僕の思考回路では「明日も自由である」という時間を持った職業が最強になる。それが無職だ。明日の予定は自分で決められる。だから、無職の人にあったら「無敵の職業ですね」ってよくわからない返事をしている。

「無職」にあえて価値ある空間をつくる

とはいえ、「無職なんだ」という卑下する言葉は世の中にある。働いている方が偉いと。いっていることもよくわかるし、確かに働いている人って偉いな、頑張っているなって思う。そして、働いている人も思われたいはずだ

でも、「働いてないこと」にも価値があるんじゃないだろうか。その価値とはなにか?うまく言語化できていないし、なさそうでありそうなこと。だから、あえて僕がやる酒場では「無職であることに金銭的価値をつける」という仕組みを入れた。無職であることで「金銭なしに飲み食いができる」という特権だ。こうすれば、自然とその場では「無職」であることに価値が出る

そんな場で、どんな当たり前でないことが生まれるのかを実験したくなった

そろそろ、何者でもない時間がほしい

そして、この企画を実践するにあたって、自分自身が来年、1年間ほど休暇をとりたいと考えていた。春からの様々な出会いや心境の変化も合わせてだが、40歳を前にして「残りの40-50年をどうやって暮らしていくのか」を妄想したいと思った。いまの仕事や暮らし、仲間や出会いに何の不満もないし、むしろ安心感すらある。このまま過ごせば、なんなりとうまく進んでいきそうな気配もある。だけれど、一方でこの暮らしをあと40年ほど続けたいのかといわれれば違った選択肢もあるのかもしれないと期待する

それを、一度考えたり悩んだり、手放したりしながら考えてみたいし、諸先輩たちの経験を知りたいな。そう思ったときに、自然と今回のプロジェクトが浮かび上がってきた気がしてる

いつでも安心して休めて
新たなスタートまで寄り添ってくれる人がいる未来

ワクワクの種を会う全員に配っているおじさんという肩書きで
「自ら休むからこそ生まれる価値ってなに?」という問いを持ち
好きなお酒と集いの場づくりのスキルを活かして場をつくる
共感してくれる人たちとともに

Designed by Tamaki Nakai

これが今回のマイプロジェクトが始まった理由です。

実際に開催してみてどうだった?

そして、2つ目に多い質問がこちら。そりゃそうですよね。実際にどうだったのか聞いてもらえて僕もとても嬉しかったし、何度も何度も振り返りました。そこでいくつかトピックだけご紹介しますね。口頭でしかお話しできないこともあるので、詳細知りたい方はご連絡ください

めっちゃきた

まずは、来店数ですが席数7席の会場に、延べ40名くらいがきてくれました。延べって書いたのは、2回来店してくれた人がいたり、別会場ができあがってそこで楽しんでくれた人がいたりするからです。ちなみに18時OPENで、18:15には満席でした。そして、8割の方が「いま、無職」という立場でご来店してくれました。まぁ、時間に縛られない人が多いからOPENとともに埋まっていくのも納得ですね。

どんな感じで来店するの?

今回は、ご来店の御礼をお伝えするとともに、お名前をお聞きしながら、最初のドリンクのご注文を伺っていきました。その際に「ちなみに、無職の方ですか?」というご質問を添えて。「いきなりそんなこと聞くなんて」というのが一般社会ですが、ここでは「無職なんです」というと価値が出る。すべてのメニューが無料になるので。

例えば、これが異業種交流会とか社長さんとかの集まりなら「どんなお仕事を?」なんてやりとりが始まるんだろうけど、それと同じような感じで、でもちょっと違った質問のやりとりがある面白さを楽しみながら始まり、少しずつお話をお伺いしていきました

ちなみに「無職なんです」の一言で、会場が沸きます。歓迎ムードがとてもよかった。そして有職の人がだんだんと少数派に変わっていきました笑。完全に表の世界とは異なる雰囲気が出てきてましたね。

何を話すの?

ご来店いただいたお客さんには、いつ頃から無職を始められたのかや、以前にやられていたことを伺ったり、お話頂けるかたには普段どんな時間の過ごし方をされているかをお聞きしました。一通りお聞きしていると、お隣の無職仲間から共感の声や共通点について話題があがったりして、ものの数分で仲良くなって話始めていました。店主不要でしたね。

やってみてどうだった?

開催しての感想を、当日スタッフでサポート頂いた「おかゆホテル」の北野さん、さやさんにもお聞きしましたが、総じてよかったとのことでした。言葉としては「震えた」という高鳴りワードを聞けて嬉しかったです

僕個人としては、どうなるかと思ってましたが、みなさんのご協力はもちろんのこと、良いお客様が多くて安心して運営することができました。たまに、ちょっと違和感のある言葉が聞こえてくることもあったり、あのときに声かけそびれてしまったなという反省もありましたが、お客様がゆっくりと過ごしてもらえたこと、「無職仲間ができた」「無職同士で話せた」という声を聞いて、こういう場が必要とされる部分があることを知れました

そして何より、あの空間が「外の世界」と異なる価値観になり、私たちの当たり前が揺らいで曖昧になる瞬間がつくれたことが面白かった。「働くことが当たり前」ではなくなった空間。またやってみたい気持ちになりました

ということで、次回は七夕開催

ありがたいことに、京都で再び開催です。しかも今度は、祇園懶惰の秘密基地感から一転して、キラキラ空間でチャレンジさせて頂きます!
(※個人的には、懶惰の空間がベスト感があった気がしてます笑)

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【日時】2022.7.7(木)に2部制で開催
    (1部)9:00-12:00,(2部)18:00-21:00

【場所】SIGHTS KYOTO (間借り)
    https://sights-kyoto.com/about
    京都府京都市東山区宮川筋2-255

【席数】10席 (※満席の場合はお待ちいただきます)

【参加費】「いま、無職」の方は無料
     働いている方は有料+よければご寄付を

【持ち物】ゆったりする気持ち、楽しく過ごす心意気

【ご協力】SIGHTS KYOTOさん

【主催/店主】まっくす(CHAKKA)
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さてさて、今回はどんな場になるのか。
もしよろしければ、皆さんお気軽にご来店くださいませ。

なんでも受け止めてくれる「SIGHTS KYOTO」のスタッフさんとともにお待ちしております!

無職酒場店主 まっくす

P.S
活動運営費のご寄付もお待ちしております!

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