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未来にのこる言葉を、探している。

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これまでにつくってきたポエムをまとめています。過去に運営していた定期購読マガジン『ポエムのある暮らし』に収録したポエムも入っています。こちらは有料記事となっていますが、ポエム部分… もっと読む
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記事一覧

節目

またあたらしいひと月だからと節目節目でおこなわれるカジュアルな心機一転さえ許されない人が…

だいすーけ
10か月前
19

『ずっと昔に教わったことを』

いたいよ、やめてよ そうやって 言われるようなことを、人にしてはいけないと ちゃんと教わっ…

41

『音を聴く、』

静かに そう、呼吸をとめて 息を飲み込んで そうすれば、聴こえる ぼくらは うつくしい時間を…

38

『いつからか失われた音のことを』

いつからか失われた音のことを、思い出した 鍵をかけた 引き出しの奥に、しまっていた 音色、…

20

『雨をもたらすものとして』

今日の青空は、すくなくとも ぼくらのための、空ではなかった 痛かった 無邪気な慈しみを湛え…

29

『日常』

ああ、いい景色だと ちいさなワンルームを眺めて、思っている くり返された日々、かさねた日常…

40

『宇宙をつくろうか』

ねえ、ふたりで 宇宙をつくろうか 好きも嫌いも嬉しいも悲しいも、 ふと零れた笑顔も、見せるまいと秘めた涙も すべて散りばめて 宇宙をつくろうか 限りある宇宙だと知っている 限りなく ちいさな宇宙だと知っている それでも、ふたりで 宇宙をつくろうか 好きも嫌いも嬉しいも悲しいも、 ふと零れた笑顔も 見せるまいと、秘めた涙も すべて散りばめて 宇宙をつくろうか 『宇宙をつくろうか』

『かなしい指先のために』

季節の花をうつし語り、どこかに届けととおい空に放ったあの日々は過去 届けたい場所と聴きた…

110

『祝福のために』

空がぱかんと割れて、歓びや楽しみや何かあたらしいことが降ってくることを信じているからいつ…

27

『ラブレター、春』

ああ、あなたに見せたいと シャッターを切る手に力がはいる 風にちりり、舞い上がってひらり …

33

『ひらく』

時を経て塗り固められた、私を覆うこの厚くて高い壁を見上げる 私は独り沈み込む 監獄のような…

39

『物語のある場所』

あなたに愛でてもらうために咲いているのではないのだと、わたしはいつも伝えたいと思っている…

28

『明日は当たりまえに来ると思うか』

明日が当たりまえに来ると思うななんて逃げ場のないくらいに正しい言葉をぶつけられてもわたし…

35

『あとにつづくはずの言葉を』

だから それで、そのためそこで ゆえに、それではするとそれなら けれどもしかし、ところがなのに ならびにおよび、かつまた同じく はじめにおわりにさらに、そのうえ しかも、おまけに加えてそれから そして ぐるぐると 廻る、伝えたいことのまわりを あとに、つづくはずの 言葉のまわりを 一方反面もしくはまたはなぜならだって、なおただし もっともちなみにそもそもじつはすなわちつまり、要するに たとえばいわば、とりわけなかでもとくにところでではさてそれでは たしかにしかし、 それに