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それはまるで、あたたかい贈りもののように。

 今日、新元号の発表があった。
 「令和」。
 外国の人びとにとってはつづりが「Reiwa」なのか「Leiwa」なのか、むずかしいという指摘が早速あったけれど、感謝と敬意の念をもってぼくら日本人が迎えることのできるようなものになったのではないかと、個人的にはうれしく思う。

 30年前、昭和天皇が崩御され、「平成」というあたらしい時代がはじまった。

 「あたらしい元号は『へいせい』であります」
 小渕恵三官房長官が、緊張の面持ちで掲げた二文字。
 あたらしい時代の幕開け。
 昭和天皇は「亡くなった」のでも「死んじゃった」のでもなく、「崩御された」のだ。
 その強烈な言葉の響きは、当時9歳だったぼくにも「時代が変わること」の意味の大きさを、畏れとも恐れともとれる感情をともなって理解させた。

 あれから30年。

 今日のあの発表の瞬間を、幸いにもTVの前で迎えることができた。

 「令和」。
 菅義偉官房長官の表情も小渕さん同様に緊張の面持ちだったけれど、どこか誇らしくも、嬉しそうにも見えた。
 何より陛下はご健在だ。小渕さんのときのような、みんなのこころにぽっかりと穴があいたような喪失感のなかでの発表とはやはり気持ちも空気も異なるのかもしれない。

 「令和」。
 過ぎていった昭和と間もなく終わりを告げる平成を思いながらその二文字を目にしたとき、感慨深さで目が潤んだ。
 それはまるで、あたたかい贈りもののように。
 ぼくらへ示された、希望に満ちた未来への道筋のように感じられた。

 ほんとうに、平成が終わる。
 平成を、端から端まで生きたことになる。
 間もなくおとずれるその瞬間まで、しっかり背筋を伸ばし、過去を振り返って、あたらしい時代へポジティブに持ち越せるようにしたいと思う。

 <おわりに>
 今日のあの瞬間。
 何とも言えないあの緊張を解き放つように発表された「令和」を、上でも書きましたが、TVの前でぼくはあたたかい贈りものであるかのような気持ちで受けとりました。
 みなさんはどのように感じられたでしょうか。
 いろんなご意見があるかもしれませんが、ぼくはきっと「令和」も平成と同じように、みんなに愛される時代になると思っています。

 本日もさいごまでお付き合いいただきありがとうございました。
 今回はかなり短いですが、今日のこの日の所感は、どうしてものこしておきたかった。
 平成、のこり1か月のはじまりです。
 体調に気をつけて、気持ちよく過ごせるようにしたいですね。
 それでは。

いただいたサポートは、ほかの方へのサポートやここで表現できることのためにつかわせていただきます。感謝と敬意の善き循環が、ぼくの目標です。