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だからスキを手渡したいんだ week12


皆さまこんばんは、だいすーけです。
直近1週間に読んだnoteのなかからスキnoteをピックアップしてご紹介するという取り組みをしています。「自分のスキをしっかり表明する」、これを今年の目標に設定しているので、この取り組みをはじめました。今回はその12回目。
12回目ってことはもう3か月...今年もだいたい1/4が終わるってこと。時間は過ぎるものではなくて溶けるものなのかもしれないなと思うこの頃ですが、ご紹介したいと思うnoteをくり返しくり返し読んでいるとほんとうに溶けています。いい溶かし方だなぁと思っているので、全然アリなんですけどね。

それではさっそくご紹介してまいります。
どうぞ、ご覧ください!

これはあくまでも主観に基づいた取り組みです。ぼくの言葉でご紹介したいと思ったものを、無理のない範囲でご紹介していきますので、お付き合い頂けたらうれしく思います。





栄養になってる言葉 / miho さん

皆さんは、何年という時間を超えて未だに自分に影響を及ぼし続けている言葉がありますか。
mihoさんにとってのそれは、お母さんに言われたこの言葉。

「あんたのこと信じてるから」

mihoさんには過去に、昼の仕事が決まるまで数か月間スナックで働いた経験があるそうです。これは、そのことをお母さんに打ち明けたときに言われた言葉。
遠方に暮らすお母さんからすれば、娘のことが心配のなのは当たりまえのこと。mihoさんはてっきり怒られるものと思っていましたが、ふだんは口数の少ないお母さんが自分を信じてくれたことがとても嬉しかった。

大好きな人に言われたら、信じてくれてる気持ちを裏切りたくない、ガッカリさせたくない。母のその気持ちも、自分のことも大切にしたいと思った。

大好きな人からもらった言葉は、指針になります。こう生きたい、こんな人間になりたい。そんな、道しるべのようなもの。
今ではご自身も母親であるmihoさんに、お母さんのこの言葉は大きな影響をもたらしました。

「子供のことを信じよう。信じて見守る」というスタンスは、相手を尊重している。信じて相手に委ねることは、相手にも自分にとっても、成長につながるんだと感じるようになった。

記憶を探ってみてください。大好きな人に言われた、こんな「魔法のような言葉」が、皆さんの中にもあるかもしれません。


たった5文字の言葉だけで、生きてていいとゆるされた気がした深夜1時 / 肋骨 さん

生きづらさに悩んでいた、(と簡単に括るのは申し訳ないですが、)当時20歳の肋骨さん。成人式にも出席できず、自己嫌悪の感情とともに過ごす日々が続きました。
転機となったのは、当時聴いていた、ふたりの声優さんがパーソナリティをつとめるラジオ番組で開催された、創作小説コンテスト。受賞者への副賞として、声優さんが実際に作品を朗読してくれる。肋骨さんはそれに応募してみようと思ったのです。
1,500字以内という課題に向き合った時間のことを、肋骨さんはきっと今でも鮮明に憶えているのではないでしょうか。作品が完成したときの達成感、提出を済ませたときの昂揚感。結果と同じくらい、場合によってはそれよりも大切なものを、すでにここで得ていたのではないかなとも思うのです。
そして。

耳に届いたのは、間違いなくわたしの物語だった。

感慨に満ちて受賞の副賞である朗読を聞き終えた肋骨さんですが、それよりも嬉しかった言葉があったといいます。それは声優さんのひとりが贈ってくれたこのひと言。

「すごいよね」

この5文字に「生きてていいとゆるされた気がした」。

それから5年、浮いては沈む心とともに過ごした時間。

『小説を書く』というわたしが好きなもの、を肯定してもらえたのがなにより嬉しかったのだ。

この気持ちが「いま、ここにいるわたし」を支えている、形作っている。これからもきっと肋骨さんに勇気を与え続けてくれる、これは魔法のような言葉のお話。


個展開催のお知らせ / Koji ( コジ ) さん

手作りブックカバーの店『心象風景』
2021年8月 都内で個展開催決定!

これを見てグッときてしまったのは、ぼくだけじゃなかったはずなんです。一昨年の12月に開催されたnote非公式イベントの「noハン会2nd」で、ぼくはKojiさんに会いました。活動自体はその前からですが、そこからコツコツと積み上げてきた時間。その紆余曲折を思うと、ぼくのような外野のおじさんもとても感慨深い。

「個展を開催する」ということはいちアーティストにとってもちろん喜ばしいことであり大切なキャリアのひとつであると思うのですが、その一方で大きな覚悟のいることだと思うのです。
どれだけの人が足を運んでくれるのか。作品を購入してくれるのか。オフラインで直に味わう反応は、嬉しいことばかりではないはず。
だからぼくは、個展開催をもちろん嬉しいことだと思うけれど、それと同時にこれはKojiさんの「覚悟の一歩」な気もしています。はじまる前からプレッシャーに感じるようなことを言うつもりはありませんが(こころから応援しています)、それはどの道でも進んでいく以上避けられないこと。
開催は8月ですが、この経験がKojiさんにとってとても大きなものになることは間違いありません。

感染対策を十分に行った上で開催する予定ではありますが、(中略)ご無理のない範囲でご覧展頂ければと思っています。皆様が心身ともにご健康であることを何よりも望んでいます。(中略)はじめての個展、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

個展の概要のみならず、来月予定されているクラウドファンディングについてなども記載されていますので、ぜひ告知をご覧ください!

Kojiさん。
ほんとうに、おめでとう。


因数分解と化学変化 / Mica さん

「因数分解しなさい」

これは、かつてMicaさんがお世話になった上司の方の言葉。あらゆる問題や悩みを解決するためには、漠然としたものを細かく噛み砕いて原因を追求すること。
それは「書くこと」についても同じ。これまでMicaさんが出会ってきた中でも決してすくなくない数の人たちが、「書くこと」を手放していった。「手応えがない」。自分の気持ちにさえ難しいのに、他人のその気持ちに手を差しのべることも、言葉をかけることも、うまくできない。でも、書いていくうえでMicaさんがひとつだけ、こころに留めている指針があるそうです。

化学変化を楽しむ

たとえば文章力の向上や仲間との出会いなど、それは書くことを長く継続することによって起こるもの。その中でもMicaさんにとってとくに強く作用するのは、「読まれた経験」と、「人との出会い」。距離感は人それぞれでも、繋がっている人たちの存在が、文章に落とし込む思想や感情に大きな影響を与えている。そんな化学変化を起こしながら耐えて書いて、引き寄せた縁は格別で。

書き続けることで、また新たな化学変化が起きる。それが、未来の自分に繋ぐバトンになる。
因数分解と、化学変化。障害や困難はこれからもたくさんやってくるけれど、言葉や文章を通じてそれらと対峙すること、

それ自体を楽しめたら、きっと強い。

書き続けた人の力強い結びの言葉は、ぼくらの背中を温かく支えてくれる気がします。


自分を嫌いになることを一つやめた / ルミ さん

午後9時、帰宅。残業あり。

何やら不穏な書き出しだけど、タイトルを見れば安心です。これはルミさんの、「いい夜」のお話。

たとえば仕事や外出先で理不尽やストレスに晒されたとき、感情のままにそれをだれかに吐き出してすっきりしたいと思うことはありませんか。
吐き出す相手は旦那さまでしょうか、娘さんでしょうか。すっきりしたいと思ってそうしたのにルミさんは全然すっきりしなかったそうです。むしろ「あんなこと言うんじゃなかった」、そう自己嫌悪に陥るばかり。
まあ、ここまではだれにでも経験があるのではないかと思うのです。愚痴を言ってもすっきりしない。何でだろう、イライラする。でも、その理由を考えたことがありますか。考えて、言葉にしてみたことはありますか。そして、それをしてみたルミさんのこと、すごいと思いませんか。

要は、自分の思い通りに事が進まないことへの、八つ当たりだったのだ。

理不尽やストレスからくるモヤモヤやイライラ、その原因はたいていの場合外に求めることが多いのではないでしょうか。対象の人や業務、起こった事実。相手の心ない言動も可能性としてはたしかにあるけれど、ここにばかり目が行って、その原因が自分にあるかもしれない可能性を検討することは簡単ではないと思うのです。

嫌な気持ちは、心の中でじわっと味わいつつ、楽しい気持ちで上書きする。

一日の締めくくり、「バルごっこ」。こんなふうに過ごせたら素敵。
今日もたいへんお疲れさまでした!




「だからスキを手渡したいんだ week12」、今回も5つの作品をご紹介しました。


最初のふたつの作品は「もらった言葉」が共通項ですが、どちらもさりげなく渡された言葉だと思うのです。渡した本人は「渡した」とすら思っていないかもしれない。そんなさりげないひと言が長いときを経てもなお胸に刻まれているって、とても貴重な経験。
でもこれって、逆の場合もありますよね。何気なく放たれたひと言をずっと引きずってしまう。何年も、そのひと言に縛られてしまう。そんな危険ともぼくらは隣り合わせだということ。言葉がだれかのこころにいともたやすく刺さるものだということ、忘れずにいたいと思っています。刺しても刺されても、いいことなんかないですからね。



ということで、今回は以上です。
ご紹介させて頂いた方々も、読んでくださる方々も。ここが新たな出会いの場になったら嬉しく思います。
お付き合いありがとうございました。
また来週も、よろしくお願いします!




これまでご紹介したスキnoteは、マガジンに収録しています。
まだ出会えていないスキがあるかもしれません。お時間のあるときにぜひ、遊びに来てくださいね。











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