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これがきっかけで、回りだす人生が。

まさか、こんな日が来ると思わなかった。
暖かな陽射しと、優しい風にさわさわと揺れる木々。こんな平日の午後に、なぜぼくは、公園でPCをひろげてnoteを書いているのだろう。なぜぼくには、そんな時間があるのだろう。
原因は、わかるよね。そう、そのとおり。すべては、あのウイルスのせい。
職を失ったわけではないので、安心してほしい。これを書き終えたら仕事に行くし、やるべきことはたくさんある。ただちょっと、仕事に行く前にひとりで深呼吸できる場所に行きたかっただけ。

こういうことがあり得ると、TVを見て知ってはいた。
天災で、人災で、これまでの生活が一変してしまうことがあること。思わず笑ってしまいそうになるくらいに、一瞬のうちに失われるものがあること。いまこうして自分の生活ががらりと変わってみて、ようやく身に染みてわかる。当たり前の生活なんて、いとも簡単に壊れてしまうということ。TVの向こうの世界なんて、ほんとうはないこと。自分の人生が、これまでどれだけ恵まれていて、平和だったのかということ。


みんな、どうしてる?
どうやって、この状況に折り合いをつけようとしている?
どうやって、この状況を前向きにとらえようとしている?

この状況で、どうやって新しいしあわせを創りだそうとしている?


こうなってよかったなんて、今は口が裂けても言えない。思ってもいない。
でもね、それでもだよ。
これがきっかけで回りだす人生が、きっとあると思っている。
これまでの当たり前が、ぼくを守ってくれていたこれまでの生活が、有無を言わさず目の前で崩れ落ちたとき、もちろん天井も一緒に崩れ落ちたんだけど。そこから見えた空がとっても明るくて高くて清々しくて、厳しいけれど、がんばってがんばってがんばったら、手が届きそうな気がしたんだ。

これまでの生活はきっと、もう戻らない。
事態が収束を見たとしても、みんなの記憶の中からこれが消えることなんてないんだから。
だったらもう、これを抱えて生きていく。
だれに何と言われようと、このピンチをチャンスに。


こうなってよかったなんて、今は口が裂けても言えない。思ってもいない。
でも、それでも。
あのときの努力が、あのときの気持ちが今につながったよねって、言えるときが来たっていいはずだから。





さて、仕事行ってきます。
すこし風が冷たくなった午後の公園からお届けしました。
今日も読んでくれてありがとう。
素敵な午後にしてくださいね。







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