番外編 漫画から見るM BTI

 こんにちは。生きてました。

 もうダメですね。以前は毎日必ず投稿を目指していましたが、一度途切れて目標が達成できなくなると、途端にやる気をなくしますね。すべてを無に還したくなります(ネオエクスデス)。

 しかし、M BTIへの愛は無に還さないので、のんびりゆっくり投稿していきます。

 今回はちょっと予定を変えまして、不健全INFJについて。

 まず、不健全とはどんな状態なのかというと、今までうまく使えていたはずの第1と第2がななめ上の方向に暴走して、うまく使えないはずの第3と第4が爆走するという状態です。つまり、まったく良いことがない状態のことです。不健全になると、やることなすこと うまくいきません。良かれと思ってやったことが、何だかすべて空回りする。人生でそんな瞬間 皆さん ありませんでしたか?

 これは、漫画やゲームなどのキャラクターを例に出すと分かりやすいのですが、今回はINFJの不健全の一例を出してみましょう。不健全INFJの代表といえば、そう!!デスノートの夜神月くんですね!(知らんがなという声が聞こえますね)申し訳ないのですが、皆さんが原作を読んでいるテイで話を進めます。

 INFJとは、第1のNi+第2のFeを用いて、自身のヴィジョンとイメージにより、全体に利益をもたらすという素晴らしい特徴がありますが、これが不健全に陥ると、自身のヴィジョンとイメージにとらわれ、これが全体のためになるのだと盲信してしまう(まわりが見えていない)状態になります。
 不健全は、過度なストレスや、環境や対人の変化によって起こり得ます。月くんの場合は、原作第一話でノートに試しに名前を書いたら、その人が本当に死んでしまい、自分が人を殺してしまったことで病んでしまいます。しかし、その事実を正当化するために、『このノートは僕にしか扱えない!このノートで、新世界をつくるぞ!』とNiとFeを暴走させました。これが不健全INFJ爆誕の瞬間です。

 原作では、一時的に月くんがノートの記憶をなくし、健全INFJに戻るときがあります(ヨツバキラ編)。これは、ノートの所持・不所持によって月くんの人格が変わっているわけではなく、どちらも月くんが元々持っている性質なのです。とても同じタイプには見えないですよね。でも、同じINFJなんですよ!面白いですよね。

 『人が変わったようだ』という言葉がありますね。今までの人柄からは想像もできないようなことをしたときに使われる言葉ですが、これは人が変わったわけではないのです。元々持ってたンですよ。今まではうまく機能していたけど、故障しちゃったンです。修理に出さないといけないンですね。修理方法は人によって異なります。誰かにそばにいてもらったり、逆に一人でこもって内省したり、とことん休んだり、とことん遊んだり。とにかく何らかの修理を経て、健全に戻る必要があります。不健全状態が長く続けば続くほど、精神的な不調を引き起こしやすくなります。不健全が当たり前になってしまうと、非常に危険です。

 では、そんな不健全INFJを極めに極めた月くんの名言をご紹介します。原作の最終巻で、月くんがキラであることが完全にバレて、逃げる場所もなくなり、追いつめられたときに、ニアと警察の人たちに向かって夜神月が放った名言です。完全に迷言の類なのですが、名言です。めっちゃ長いです。信じられないくらい長いですけど、これが不健全INFJの行きつく先だと思っていて、こんな思考にならないように、わたしは自戒にしています。

そうだ、僕がキラだ。
ならばどうする、ここで殺すか?

いいか、僕はキラ。
そして、新世界の神だ。

今の世界では僕が法であり、
僕が秩序を守っている。
これは事実。
もはや僕は正義。
世界の人間の希望。
殺すか?それで、本当にいいのか?

キラを捕まえる。
それが過去において
正義だったことも
あったかもしれない。
しかし、今は明らかにそれは悪。
世界の意識は変わったんだ。
キラを捕まえるという
自己満足をとるのか?

キラが現れ、6年・・・。
戦争はなくなり、
凶悪犯罪者のほとんどが死に、
世界の犯罪は7割減少した。
しかし、まだ世の中は腐っている。
腐った人間が多すぎる。
ならば、なくさなければならない。

人間は幸せになる事を追求し、
幸せになる権利がある。
しかし、一部の腐った者のために、
不意に、いとも簡単に
それが途絶える。事故じゃない。
腐った人間が
生きていることによる必然。

僕がノートを手にしたとき、
いや、その前から、
世の中は堕ちるところまで堕ち、
人間は腐るところまで腐っていった。
突きつめれば、
人が幸せになるのに
害のある者か、ない者か。
生きるに値する者か、しない者か。
悪は悪しか産まない。
意地の悪い人間が悪事を行い、
世にはびこるならば、
弱い人間はそれを習い、
自分も腐っていき、
いつかはそれが正しいと
自分を正当化する。
悪は、腐った者は、なくすしかない。

始めから救いのないような
悪には死しかないだろう。
しかし、腐った人間=死ではない。
よって、こういう世の中を創ってきた
悪の根源からメスを入れていく。

悪い人間は裁かれる。
人に害を与える人間も裁かれる。
それだけで人間の意識は変わってくる。
人として正しい生きかたに
気づき始める。

幸せになる権利、
それは皆に平等にある。
いや、なくてはならない。
それは、ほかの人間を攻撃したり、
陥れたり、ましてや殺すことで
得るものではない。
互いの幸せを邪魔することなく、
互いの権利を尊重し、
個々の幸せを求めていくのが
人間同士のあるべき姿。

世の中が変わってくれば、
人間も変わってる。
優しくなれる・・・。

それでも変わらず、
悪事を働く者は人間失格。

本来、人間は地球上で
一番優れた生物として
進化をしていかなければならない。
だが、退化していたんだ。

腐った世の中、
政治、司法、教育・・・、
世の中を正していける者がいたか?
しかし、誰かが
やらなければならない。

ノートを手にしたとき 思った。
僕がやるしかない。
いや、僕にしかできない!
人を殺すのが犯罪なんてことは
分かっている。
しかし、もうそれでしか正せない。
いつかそれは認められ、
正義の行いとなる。

僕がキラとしてやるしかない。
これは僕に与えられた使命。
自分はこの腐った世の中を革め、
真の平和・理想の世界を
創生するため、選ばれた人間。

このノートで、他の者にできたか?
ここまでやれたか?
この先できるか?
ノートひとつで世界を、
人間を正しい方向へ導けるか? 
私利私欲のためにしか使えない、
自分のためにしか使えない、
馬鹿な器の小さな人間しか
いないじゃないか!

僕は自分の利益など、
一度も考えたことはない!
弱者に自分の思想を植えつけ、
金儲けをしている悪党とは全く違う!
そういう悪党こそ、
世の中の敵なんだ!

そうさ、僕にしかできない。
新世界を創れるのは、
その頂点に立ち、
常に正しく導けるのは
僕しかいない…。

考えろ。
また腐った世の中に
戻していいのか?
変わりつつある
人々の意識を戻していいのか?
お前にだって分かっているはずだ。
人間には明らかに
死んだほうがいい人間がいる。
害虫は殺せるのに、
何故害のある人間を
殺すのを悪とする?

ここでキラを潰していいのか?
それが本当に世のためか?
ここで僕を捕まえてどうなる?
お前が嬉しいだけじゃないのか?
それはお前のエゴでしか
ないんじゃないか?

Lの仇というならば、
それこそ最も愚かな行為だ。

お前が今、
目の前にしているのはキラだが、
新世界の神だ。

 長すぎますよね。ちなみにこの大演説に対し、INTJのニアは『あなたはただの人殺しです』と一蹴しています。

 INFJはほかにも、最近の人気作でいうと、
鬼滅の刃の産屋敷耀哉(お館様)
呪術廻戦の夏油
チェンソーマンのマキマ
とかですね。(マキマはINTJとする声もありますが、わたしはINFJとしました)全員 一見同じタイプには見えないのですが、全員が自分の理想を叶えるためなら、手段選ばないマンで、全員 ヴィジョンありきの行動なんですね。こういうのを考察しながら漫画を読むと、すごくキャラクターへの考察がはかどりますよ。

 漫画だけではなく、映画やゲームにも言えることなのですが、キャラクターのM BTIの偏りが、その作品の作風を決めます。たとえば、サザエさん。サザエさん一家は、みんな S型なんです。N型がいないンですね。みんな、理想ではなく現実を重視するキャラクターとして設定されています。それがあの些細な日常を面白おかしくする、アットホームな作風につながっているのですね。誰が主役に回ってきても、展開に大差がないので、家族全員が同じくらいの頻度で出演しますね。ちなみに堀川くんはENTPです。サザエさんは家族以外のキャラクターも、本当にS型だらけなので、N型の堀川くんが出てきただけで、異質感が増して、ザワザワするンですね。まあ、堀川くんはどこでも異質でしょうけどね。
 それとは逆に、同じ家族の日常系でも、ちびまる子ちゃんのまる子ちゃんはN型なんですね。友蔵おじいちゃんもN型。ほかの家族はS型です。だから、二人だけ家族の中で浮いているというか、ちょっと夢見がちなロマンチストで、二人だけで通じ合うものがあったりして、それが面白さにつながっていますね。なので、この二人が割と中心になって、まわりはツッコミとなる展開が多いですね。
 このように、M BTIから作品を読み解いていくのも面白いですよ。

今回はここまで。ESTJの解説は気長に待っていてください。

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