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Maxon: 7月のアップデート情報

Trapcode Particular 2023.4


バウンス平面の追加

Physics  SimulationsのBounceに、Particular組み込みのバウンド平面が追加されました。従来のバウンスレイヤーグループとほぼ同じオプションに加え、高さ、傾き、ロールのコントロールが含まれています。これにより、外部レイヤーを作成して選択する必要がなくなり、より早く結果を得らえます。さらに、Particular内の機能なので、バウンスをプリセット化が可能になりました!もちろん、従来通りレイヤーもバウンスに指定できます。

Designer上でバウンス平面が確認可能に

パーティクルタイプ、サイズ、不透明度の親からの継承

パーティクルを別のパーティクルから発生させた場合、以前のバージョンは、親パーティクルの色を継承することはできましたが、他のパラメータはパーティクルシステムごとに指定する必要がありました。2023.4では、パーティクルタイプやサイズ、不透明度を継承するか設定できるようになりました。

パスのミラーリング

カーブの描画モードにミラーが追加され、サイズや不透明度などカーブでの変化を簡単に対称化できるようになりました。

パーティクルタイプDynamic Formで不透明度を調整

グラデーションの補間カラーモデルの選択

パーティクルカラーなどで指定できるグラデーションの補間カラーモデルがRGB以外にHCL、LAB、HSVから選択できるようになりました。

補間タイプがRGBだと、グラデーションの中間色はRGBの各チャンネルの中間値を元に生成されるため、離れた色相だとグレーになることがあります。新しいHSVモードだと色相のみが変化するため、グレーになりません。その代わり異なる色が生成されます。ほかにも、LABやHCLもありそれぞれ生成される中間色が異なります。用途に合わせて選択してください。

デザイナーでAfter Effectsのカラーパレットが使用可能

これまでデザイナーで、カラーパレットを呼び出した場合、OS標準のカラーパレットしか開けませんでしたが、After Effects標準のカラーパレットが使えるようになりました。これにより、32bitのプロジェクトで1を超える値のカラーの指定も、After Effectsのエフェクトコントロールを使わずにできるようになりました。

3D Stroke

新しいカラーとカーブのUI

Particularで導入されていたグラデーションとカーブのUIが3D Strokeでも使えるようになりました。

Real Lens Flares

Real Lens FlaresがAdobe Premiere Proをサポートしました。フォトリアルなレンズフレアがPremiere Proでお使いいただけます。

Redshift 3.5.17

Redshift CPUのパフォーマンスの改善

RedshiftのCPU最適化がさらに進み、メモリ使用量が減り、コンバートが速くなりました。

ジッターシェーダー

ジッターシェーダーは、自動的に生成された属性に基づいて、ランダムな色やフロート値を作成することができます。
属性に基づいてランダムな色や浮動小数点値を作成できます。
たとえば、1枚の葉っぱのテクスチャをオブジェクトごとに色相を変えてバリエーションを出すといったことができます。

ノード画面
葉っぱのオブジェクトごとに色相が変化

Floatのジッターを使うことで、0~1で好きな範囲をランダムに出力できるので、オブジェクトごとにラフネスや屈折率、バンプやマテリアルのブレンド率を変えることができます。

Floatジッターを反射のラフネスとバンプブレンダーのブレンド率に適用

一つのマテリアルで、異なるマテリアルが設定可能。

MatCapシェーダー

球体にライティングされた状態を画像にしたテクスチャを使うことで、疑似的なライティングが行えるMatCapシェーダーが使えるようになりました。

MatCap用のテクスチャ画像

テクスチャ画像をMatCapノードに接続することで、使えます。

これを使うことで疑似的なトゥーンレンダリングができます。

ZBrush 2023.2

Anchorブラシ

アンカーは2つのアンカーポイントを指定し、その位置関係を利用し、メッシュの素早い変形を可能とします。

スポットライトの中心値スライダー

こちらのスライダーはブラシ>サンプル内にあります。この数値を調整することで、スポットライトで適用されるテクスチャ / アルファが外向きか、内向きに押し出されるか、またはそれら両方向に押し出されるかを調整できます。
これに関連し、スポットライトアルファぼかしスライダーもブラシ>サンプルに追加されました。

改善

ツール>コンタクトが改良され、トランスポーズアクションラインを描くことで、一つのサブツールからもう一つのサブツールにスナップすることが可能となりました。
それぞれの接点をC1、C2、C3ボタンに格納していき、適用ボタンを押すことで結果を反映します。より精密操作は3つの接点を指定することが必要です。

Morphブラシがアンドゥ履歴のマーカーと組み合わせて利用できるようになりました。
これにより、モーフターゲットを格納していない、アンドゥ履歴内の同頂点数、同頂点番号の形状に対してモーフ操作が可能となります。

※新機能と調整の内容をご利用いただくにはZBrushおよびMaxonOneのサブスクリプションを購入していただく必要がございます。

Forger

Forgerの最新アップデートは、充実した新ツールのセットで、これまでにない創造性を発揮させます。スケッチスカルプトブラシは新しいシェイプを簡単に作成でき、新しいエリアライトとIESライトは既存のライトの種類を補完し、新しいアクションポイントカメラナビゲーションは注目しているところでカメラを回転させることをより直感的にします。

新しいスケッチスカルプトブラシ

Appleペンシルのストロークで簡単にシェイプを作成できます。

新しいライト

エリアライトとIESライトを含む新しいライティングツールセットを使って、細部を正確にモデリングしたり、作品を共有したりするために、Forgerの作品を最適なライティングが行えます。

新しいスイープツールと回転ツール

Forgerに新しいモデリング機能を追加します: スイープツールを使ってパイプやホーンを作成したり、回転ツールを使って複雑なプロファイルを作成したりできます。

新しいポリゴン編集ツール

フローの設定
周囲のジオメトリに基づいて選択したエッジの曲率を調整することで、粗いベベルを丸くするのに理想的なツールです。

円形化ツール
丸いディテールを簡単にモデリングできます。ポリゴンのグループを選択し、インタラクティブハンドルを使って円のサイズを調整するだけです。平坦化オプションにより、サーフェイスの平均化も同時に行えます。


階層のサポート

作品を整理したり、要素をグループ化したり、グループを一緒に操作したりするのが簡単になりました。

カプセル

26種類の新しいRedshiftガラスマテリアル

建築ビジュアライゼーション、プロダクトの撮影、モーショングラフィックスに最適な26種類の新しいRedshiftガラスマテリアルが追加されました。これらのマテリアルには、窓に雨を降らせたり、冷たい飲み物に水滴をつけたりするのに便利な結露マテリアルも含まれています。基本的な「完璧な」ガラスに加え、ダウンタウンのロフトをビジュアル化したり、VFXショットを作成したりするのに最適な、スモーク、歪み、汚れ、にじみのバリエーション・コレクションも含まれています。これらのマテリアルの半分は、Cinema 4Dのサブスクリプションをお持ちのお客様にご利用いただけますが、残りの半分は、Maxon Oneのサブスクリプションご契約者限定の特典です。

51種類の高品質植物モデルを収録したLaubwerk植物パック第2弾

建築ビジュアライゼーション、ビジュアルエフェクトショット、イラストレーションに最適な51種類の高品質植物モデルを収録したLaubwerk植物パック第2弾を発表しました。ローズマリー、マツ、シラカバ、ヤナギの木は、それぞれ様々な年齢、季節、形状のバリエーションがあり、あなたのレンダリングでユニークな存在になります。これらの植物アセットはすべて、Cinema 4DまたはMaxon Oneのサブスクリプションをお持ちのユーザが利用できます。