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【取材】誰かの世界を広げるきっかけを作りたいー日本中を暮らすように旅するyutoさんの理想のライフスタイルー


この記事は、TABIPPOが主催するオンラインスクール、POOLO JOBの課題として執筆したものです。


日本全国を移ろい、暮らすように旅をしているyutoさん。現在はTABIPPOが主催する”POOLO JOB”に参加しています。

POOLO JOBとは?
旅を仕事の1つにするトラベルクリエイターコースです。旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨くため、3ヶ月間ライティング、写真、SNSブランディングを学びます。

yutoさんはPOOLO JOBに参加して旅と書くことを仕事にする決意ができたのだそうです。そんなyutoさんに、POOLO JOBに参加した理由や参加後の変化、「旅をしながらその土地の魅力を伝える仕事をする」という理想のライフスタイルについてうかがいました。


POOLO JOBに入って起きた変化|旅と書くことを仕事にする決意ができた

ーまずは、yutoさんがPOOLO JOBに参加した理由を教えてください。
以前から書く仕事をするのが夢で、相手に伝わる文章を書けるようになりたいと思ったからです。旅も好きなのでぴったりだなと思いました。

ー始まって1か月以上たちましたが、何か変化はありましたか?
始まって1か月以上たちましたが、最後まで読んでもらえる文章を書こうという意識に変わりましたね。今までは誰かに伝えるということをあまり考えられていなかったと思います。自分の世界観を持つことは憧れるけど、それは読んでもらえる文章が書けた先にあることだと、POOLO JOBを通して学びました。

最後まで読んでもらえる文章を書くためには量をこなすことが大切だと講義でも教わったので、誰よりも量をこなすことを目標にしています。毎日noteを書いてるのはそのためです。

ー毎日のnote更新、本当に尊敬します。他に何か変化はありましたか?
旅と書くことを仕事にする決意ができましたね。僕はPOOLO JOBの講師でもある写真家・エッセイストの古性のちさんのファンなのですが、そんな人が画面ごしだけど僕の目の前にいたわけです。「あ、ちゃんと実在してる!」って(笑)。

10代の頃からnoteを購読するくらいファンで別世界の人だと思っていたんですが、お話を聞いて旅をしながらそこで文章を書いて暮らしていくことが一気に現実的になりました。あとは同じ目標を持つ仲間がいるのも心強いですね。

古性のちさん
タイ・チェンマイを拠点に活動する写真家、エッセイスト、コラムニスト。ふとした日常のひとりごとを写真と短歌で紹介している。

書く仕事がしたい理由|伝えることで誰かの世界を少しだけ広げたい

ー書く仕事がしたいと思うようになったきっかけはありますか?
僕自身が文章に影響されて少し世界が広がったというか、生活のなかで楽しい時間が増えたんですよね。たとえば先ほど話した古性のちさんのnoteで、「そういえば岡山県に暮らしています」というタイトルの記事があります。

「移住って『そういえば』で切り出すようなことなの?そんなラフな感じでいいんだ」って驚いたんですよね。「そういえば」の5文字で人にそう思わせる、言葉ってすごいなと思います。

公式noteより

他にも、おばあ様からもらったカップを「お婆ちゃん家から時を超えてやってきた九谷焼」って表現されていて、すごく素敵だなと思いました。

公式noteより

そういう文章に触れるうちに、日常の些細な風景や出来事にも目が向くようになって、暮らしが豊かになった感じがします。僕もいつかそんな文章を書けるようになりたいです。

ー言葉のチカラは偉大ですね。
そうですね。あと、文章は読み手だけでなく、情報を送る人たちの役にも立つと思うんで
す。たとえば僕の地元は鹿児島なんですけど、地元の人たちは「ここには何もない」って言うし、僕もそう思っていました。

でも県外の友達が来たときに「緑が多くてリラックスできた」とか「鳥刺しが美味しすぎてふるさと納税で頼みたい」とか言葉にして伝えてくれたんです。そのおかげで「鹿児島って良いところなのかも」と見方が変わったんですね。

地元・鹿児島の風景

そんな風にその場所の魅力を文章で発信できたら、読んだ人の世界がちょっと広がるし、その場所に関わりのある人はちょっとそこを好きになるかもしれない。そうできたら理想的です。

ー伝えることのパワーを感じる経験をたくさんしていらっしゃるんですね。
そうですね。大学生の頃バーテンダーをしていたんですが、そのときもお客様の相談に乗って背中を押すお手伝いができたことがあり、うれしかったです。

お客様のなかに、20代後半で海外に興味があるけど、英語ができないし仕事もあるから行けないと諦めていた方がいました。当時僕は英語ができないながらも1人でドバイ万博に行ったり、英語でお客様とコミュニケーションを取ったりしていたので、その話をしたんです。なんとかなりますよって。それからしばらくして、その女性はマルタに留学しました。

ーすごい!人生の転機を後押ししたんですね。
あのときは嬉しかったです。伝えることでその人の背中を押す、というのは文章と似ているかもしれません。

バーテンダー時代。Tシャツにはお客様が描いた似顔絵が。

旅をする理由と理想のライフスタイル|仕事と暮らしをひとつづきに

ー今は数週間〜数か月単位で拠点を移してらっしゃいますよね。旅をするきっかけは何だったのでしょうか?
大学2年生のときにカンボジアのゲストハウスに泊まったことです。会社員とか世界一周してる人とか、とにかく色んな人に出会いました。

バックグラウンドは様々ですが、みんな共通して口にしていたのが「やりたいことをやりなよ」ってことだったんです。その人たちはそれを実行した結果そこにいたわけで、みんな楽しそうでキラキラしてました。そのときのことは強烈に記憶に残ってますね。

カンボジアではゲストハウスで出会った人とカウントダウンへ

そのときは部活が週6日あったので遠い世界のことのように感じていましたが、ちょうどコロナ禍になって時間ができたことで、やりたいことに目が向くようになりましたね。
それでバーテンダーになったり、日本中を旅したりするようになりました。京都、姫路、小樽などあちこちに行き、キャンピングカーで中国四国地方を回ったこともあります。

でもあまり深い理由はなくて、「北海道で紅葉を見てみたいな」とか素朴な「やってみたいこと」をひとつずつ行動に移している感じですね。

隠岐での一枚

ーやりたいことやる、を体現されていますね。最後に、今後の目標や理想の暮らしを教えていただけますか?
書くことを仕事にしたいです。仕事として対価をいただくというのは、それだけ多くの人に喜びをお渡しできた証のひとつだと思っています。もちろん対価が発生しなくても誰かの役に立っていることはあると思いますけど、仕事にすることにはこだわりたいですね。

好きなときに好きな場所で暮らして、文章を通じてその場の人たちに貢献することが仕事になると良いなと思います。自由な暮らしのなかにお金をいただける要素がある、というか。

今はフリーランスのコンサルタントなので好きなときに好きな場所で暮らす、という部分は実現できているんですが、仕事はその場所とは切り離されている状態です。これからは仕事と暮らしがひとつづきになるのが理想ですね。

取材を終えて

終始おだやかでニコニコしながら、一つひとつ丁寧に言葉を選んで話してくださったyutoさん。取材中も「これ使えないですよね」「こんな話、読者の人興味あるかな?」と、常に筆者や読者の気持ちを考えていらっしゃる様子が印象的でした。

誰かの世界を少しだけ広げたい。そんな優しくあたたかい感性を持つyutoさんがこれからどんな文章を紡いでいくのか、ひとりの読者としてとても楽しみです。

取材・執筆:Sato 写真提供:yuto


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