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青春時代の三回忌~2期BiSと私~

単なる懐古日記を書きたくなりました、宮前めい(@miyamae_games)です。

人が亡くなってから丸一年経った日を「一周忌」と呼びますが、2年目の場合は「二回忌」ではなく「三回忌」と呼ぶらしいです。ちょうど2年前の2019年5月11日は、とあるグループが解散した日。つまり、本日2021年5月11日が三回忌にあたります。

あなたは、「BiS」というアイドルグループを知っていますか?

「ああ、プー・ルイとかファーストサマーウイカが昔居たとこだよね」
「BiSHなら知ってるよ」
「え、今も4人で活動してるから解散してなくない?」

私が自分の配信とかでたまにBiSの名前を出すと、だいたいこんな感じの返答が返ってくるイメージ。いやまあ間違いではないんですけど、私が好きだったのは「2期BiS」なんですよね。

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更に細かく補足すると、私が研究員(ファンの総称)だったのは2018年3月~2019年3月のたった1年間だけ。1期BiS解散~2期BiSが結成され初代リーダーのプー・ルイが所属していた頃は見てない新参者でしたし、2期BiS解散~3期BiS結成(現在活動中)以降に関してはほとんど動向を追っていません。もっと言うなら、2期BiSが解散発表した日から赤坂ブリッツで解散ライブを行った間(2019年3月末~5月)に関しては、完全にモチベーションが消滅していてライブにも足を運んでいませんでした。後述しますが、解散の日はライブを見ずに最後の特典会だけ参加しています。

私がBiSの存在を本格的に知ったのは、2017年冬頃。当時いろいろあって自暴自棄になっていた中、偶然深夜の音楽番組で見た「I can't say NO!!!!!!!」という楽曲。

なにこれめっちゃカッコ良いやん!となり、そこから深掘りして辿り着いたのが、当時同じ事務所のグループ「GANG PARADE」に所属していた「アヤ・エイトプリンス」という人物でした。シンプルに、歌声と顔面の良さにとにかく圧倒されたことを今でも覚えています。

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※写真はGANG PARADE所属時代のアー写

ロックバンド(主にメロコアパンク系)のライブには昔からよく行っていたものの、アイドルのライブ現場には当時抵抗があり、初めて現地で見る機会が訪れたのは4月7日に行われたタワーレコード渋谷店屋上でのインストアライブイベント。この頃ちょうど、アヤ・エイトプリンスがGANG PARADEからBiSに移籍。弱小ブロガーとして活動してた私は、「初めてアイドルのチェキ会に参加してみた!的な記事を書こう」という割と軽めのノリで参加を決めました。

まあ、それが人生を大きく変えるきっかけとなったワケです。そこから徐々にライブへ足を運ぶようになり、その日のうちにライブの感想を「最速ライブレポ」と銘打ちブログにアップ。ちょうど47都道府県ツアーの期間だったこともあり、当たり前のように毎週末は夜行バスや飛行機での遠征を繰り返し、これまで関わることのなかったさまざまな人とのつながりが広がっていきます。

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27歳の誕生日当日は奈良のライブハウスで迎えました

好きなライブを見に行き、その感情を文章と写真に残す毎日。当時運営していたブログのアクセスが増えただけでなく、たくさんの人と新たに関係を築けたことで狭かった自分の世界が急激に広がっていく様を体感できました。もちろん良いことばかりではなかったですし、裏では荒れる界隈を目の当たりにしたり正直めんどくせえなと思うことも多少はありましたが、それをひっくるめても当時は素直に楽しめていたのかもしれません。

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当時のBiSのライブの特徴としては、「フロアがいつも満員で激しいモッシュが起こる(サーフやリフトは禁止)」「全編写真撮影可(動画は禁止)」の2点が挙げられるでしょう。ライブが終わった後、声が枯れるだけでなく全身汗だくでフラフラになるんです。ホントにアイドルのライブか?ってくらいバグレベルの熱量。このご時世ですし、当時のようなライブ環境を体験することはもう当面できないでしょう。8月末の高知と徳島で、あばら骨を折りながら脱水症状になりかけたのは今でも良い思い出です。

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2枚目は仲の良いカメコに札幌で横から撮ってもらってた私の左手

そして10月頃、「ライブをちゃんとした写真に残したい」という想いからついに一眼レフを購入します。今でもカメラは趣味の一つとして続けてますが、そのきっかけになったのもBiSのライブでした。激しいモッシュの中でカメラを構える様を「戦場カメラマン」とネタで揶揄することもありますが、熱狂するフロアの渦中で危険を冒してでも瞬間を切り取るスタイルはライブの楽しみ方をまたひとつ広げてくれていました。ライブ撮影可のアイドル自体は地下に行くと今でもたくさんいますが、あれほど過酷かつ熱い環境で撮影を楽しめる機会はおそらくもうないでしょう(ロックバンドだとそもそも大半が撮影不可)。

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2018年4月から12月までの毎週末、BiSが47都道府県全国を回っていた「I don’t know what will happen TOUR」。全59公演のうち46公演に参加、その間に行われていたリリースイベントや対バン等も仕事の合間を縫ってすべて参加。「いつもいるアヤ推しの人ですよね?ブログ読んでます」的な感じでありがたいことに初対面の方から声をかけてもらえる機会があったり、顔出ししてないのに顔バレしてるという現象もありました(当時の髪色の影響もあるかも?)。ツアーファイナルとなった12月29日のZepp Tokyo公演では、入手困難となっていたパルプンテチケット(優先入場+囲み撮影特典ありのいわゆる「万チケ」)を公演数日前に仲良い方から奇跡的に譲っていただけるなど、周囲の人に本当に恵まれていると感じました。後に私は二度のアカウント転生をしていますが、アイドルオタクを辞めた今でも引き続き交流があったり私の配信に遊びに来てくれる「元研究員仲間」も実は何人かいます。

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ツアー最終日パルプンテチケットの特典写真(最初で最後の10人囲み)

このライブを最後に、当時BiS2ndのメンバーだったネル・ネールが年明けの元旦に急きょ脱退を発表。2019年からは「9人のBiS」として活動していたものの、この頃から私は違和感を覚え始めていました。もちろんライブ自体は変わらずすごく楽しい、でもなんとなく素直に楽しめないような。執筆のスランプや当時の仕事環境の影響で、ブログの更新も年末以降は滞っていました(結局、後に転職及びブログ閉鎖)。2月に行われたWACK所属グループによる対バン全国ツアー「GGWACK TOUR」大阪公演でBiSの新ツアー開催が発表されるも、チケット販売方法のゴタゴタや他にも様々な事情が重なりモチベーション低下。数ヶ月続いてた全通も途切れた中、2019年3月18~22日に及び開催された「BiSなりの69フェス。~Are you ready to 69H?」

これは、69時間に及びライブや特典会はもちろん、食事や睡眠時間も含めぶっ通しでメンバーと研究員が共に過ごすという今振り返っても頭がおかしいイベントでした。そして私は転職直前の空白期間だったこともあり、このクレイジーなイベントを全通しています(睡眠タイム含め全通した研究員は私含め5~6人くらいいたらしい)。自宅に帰る時間もなかったので、ネットカフェのシャワーには大変お世話になりました。

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朝食タイムで持っていた食糧をねだられる図

正直、このイベントはめちゃくちゃ楽しかったし全通できて良かったと思っています。途中いろいろ考えることこそありましたが、ライブ自体は素直に全力で楽しめたなと。しかし、それと同時に何かが燃え尽きたような感覚と年明け以降の違和感の正体に気付いてしまいました。語弊を招くのが嫌で、当時も親しかったごく一部の人にしか話していなかったのですが、「もう、これより先の未来はBiSに期待できない」と感じてしまったのです。

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そして、このイヤな予感はこの僅か数日後に的中しています。そう、2019年5月11日のツアーファイナルをもって2期BiSの解散が発表。当時、ニコ生でその発表時の様子は中継されていたようです。既にTwitterアカウントを転生し、BiS関連の情報を避けるようになっていた私は、その日たまたま一緒にいた研究員仲間から解散の知らせを聞きました。

「ああ、やっぱりそうなるんか」。これが率直な感想。ちょうど発表の数分前にライブを見てハマった別の地下グループ(そっちもいろいろあって半年前に他界済)に通い始め、加入していた生誕委員のグループも無断で退会していた私はもう合わせる顔がないと思い、そのままフェードアウトしようと考えていました。それでも、1年間とてつもなく濃い「青春」を過ごしたあの頃のBiSに対する未練をぬぐい切れず。大阪でのワンマン公演、そしてツアーファイナルである赤坂ブリッツのチケットを入手困難だったにも関わらずなぜか確保。最後に推しであるアヤの地元・八王子でのリリースイベントを見て、残りの2公演を自分の目で見届けるかどうか決めることにしたのです。

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この日は最後方からひっそりと

結果、以前のように心からライブを楽しめなくなった自分がいました。メンバーやパフォーマンスに非があったのではなく、100%私の心境の問題で。アヤのことが好きじゃなくなったというワケではないし、その日の特典会は仲の良いアヤ推し仲間と連番して鍵開けチェキを1枚だけ撮りました。69時間イベント以降はライブに一切行かず、Twitter(元アカウント)の更新も止めていたため、アヤからは「よしみ(当時のHN)生きてた!?大丈夫!?」とビックリされたのを覚えています。そして、これを最後の会話にするつもりでした(特に深い意味はないこれまで通りの雑談)。

事前に確保していた大阪と赤坂のチケットは、これまでお世話になった親しい研究員仲間に譲ることに。大阪に関しては遠征こそしたものの、ほぼほぼ研究員仲間と遊ぶこと(あとチケットの譲渡)がメインで入場はしませんでした。解散ライブの赤坂、最後の特典会となる川崎クラブチッタについても同様。BiS券(チェキ撮影する際に必要となる特典券)の確保がこれまで以上に困難になることは把握していたので、せめてお世話になった身内分だけでも協力できればと思い駒として代行で購入列に並んだりはしたものの、自らが特典会やライブに参加するつもりはこの時点でありませんでした。

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深夜から明け方にかけて川崎で行われた最後の特典会

ライブに参加しなかった私は、身内分のBiS券を確保するため一足先に川崎へ。赤坂でのラストライブ終了後、続々と川崎に集まる研究員の集団。泣き崩れる人もいれば、ライブ直後ということもあり疲労困憊でダウンする人、最後まで楽しもうとする人。いろんな人がいて、深夜のクラブチッタに集まる研究員たちの光景は今でも鮮明に覚えています。逆に言えば、すでに私はもう一線を引いていたからこそ冷静に記憶しているのかもしれません。ただ、この光景を目の当たりにして、私の中にひとつだけ迷いが生じました。

「BiSを一足先に見切って他界した自分なんかがこの場にいてもいいんかな」、と。代行とはいえ現場に足を運んどいて今更な感じではありますが、自分に対して負い目を感じていたのは事実です。それでも、周囲の研究員から「よしみさんはアヤと撮らないんですか?」とあたたかい声をかけてもらったんですね。それも1人だけじゃなく、たくさんの方から。5月2日の生誕ライブ(仙台)も行ってないし、先日の八王子で区切りをつけたから私はもう撮らない。そう意固地になっていましたが、よくよく考えてみると。代行が目的とはいえ、泣く泣く入れなかった研究員もたくさんいた中、私は2期BiS最後の現場に来てしまっている。「BiSのアヤ・エイトプリンス」と話ができるのは、泣いても笑ってもこの日が最後。本当に後悔してないのか?ここまできて一枚も撮らない方が逆に失礼じゃないのか?・・・考えているうちに時間は刻一刻と過ぎ、徐々にBiS券の販売枚数も絞られていく。そして、悩みに悩んだ結果、最後に撮った1枚がこれです。

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世界を変える一歩目を教えてくれてありがとう

構図のテーマについてはいろいろ諸説あるのですが、話すと長くなるので詳しくは書きません。一番長いアヤ列に並んでる時間も連番で仲の良い研究員仲間といろいろ話しているうちに、もうすぐ自分の番。濃すぎた1年間の思い出が溢れそうになるも、最後は絶対に笑って「またね」で終わりたいという想いからなんとか直前で必死に涙を拭いました。最後の会話の内容は、正直あまり覚えていません。ただ、「ありがとう」ということは少なからず伝えられていたはずです。推しに似て(?)口下手で誤解を生みやすく、数十秒の会話だけでは上手く伝わらないだろうなと。なので、事前に便せん2枚程度の手紙を書いて渡していたので、足りなかった分はそっちでたぶん伝えられたと思っています。

とまあ、以上が2年前の今日に起こったことのお話でした。
ボロボロの状態でも笑顔でステージに立ち続け力強く最高にカッコ良い歌声を聴かせてくれたり、特典会ではお互い何言ってるかよくわからないまま笑い合ったり、転職が決まった時にはまだ自分から話してないのに向こうから真っ先に「内定おめでと!」と祝ってくれたり(たぶんツイートを先に見てくれてた)。アヤ・エイトプリンスは、今でも自慢の推しだったと思っています。彼女はBiS解散後、現在もフリーの歌手としてイベントを開催したり精力的に活動しています。しかし、私は以前のように追っかけることはなく陰ながらひっそりと応援しております(Twitterはフォローしてる)。

アヤ・エイトプリンス official website
アヤ・エイトプリンス公式Twitter

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2019年夏、BiSはメンバーを刷新し「3期BiS」として再結成。私もその後行っていたとある地下アイドル現場を諸事情で半年前に他界、Youtubeでのポケモン実況を本格的に開始。会社を辞めフリーランスでの活動に切り替えてっ転居するなど、この2年間で自分を取り巻く環境も大きく変化しました。しかし、BiSやアヤ・エイトプリンスと共に走り抜けた僅か1年の青春は、もうすぐ三十路を迎える私の人生の中でも本当に濃い経験だったなと思い今回改めて振り返ってみました。

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気づけば月日は流れた
大嫌いだったこの道も
何だか好きになれたみたいだな

(BiS1st「アゲンストザペイン」より)

【YouTubeチャンネル「宮前めいch」やってます】https://www.youtube.com/channel/UCrmIgcU9NGoRlJ6EJgBhlmQ

【Twitter】
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【過去の記事はこちら(主にポケモンの構築記事)↓】


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