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現地就労の就活に惨敗している話

現地就労で七転八倒する様子について、お恥ずかしながらも綴りたいと思います。

◆私の気持ち

私は帯同期間を新たなキャリアの一歩として前向きに考えていきたいと思っていたため、この期間に言語の勉強しよう!とか、何か日本では絶対できない経験をしよう!と意気込んでいました。

ですが、ほどなくしてコロナ到来。

想像以上に長引く、コロナ。

突然の目処未定の一時帰国を経て、再入国したのは昨年末。

一時の非常に厳しいロックダウンは抜け出していたけれど、以前当たり前だったことはできなくなっていて。

制約がどんどん厳しくなっています。

当初考えていた語学学校やボランティアどころか、万一のことを思うと、友人とちょっと会うことすら難しくなりました。

そもそも新しい地に来て3ヶ月でコロナに遭遇。

友人もそんなにいないのに、いたとしてもそのほとんどは日本に帰国中。不要不急な外出を控えると、なかなか交流の輪も広がっていかない。

結果、ほとんどの時間を家でひとり引きこもって暮らすことに。

「この時間を学びの時間にしよう!ひとりでも勉強はできる!」と黙々と勉強は続けていたのですが、引きこもりで夫以外誰にも会わない生活は、メンタル&モチベーションともに、限界‥orz

一方で、フィリピンは一時の危機的状況が徐々に緩和されてきて、入国するひともポツポツ増えてきて。

経済を回すことに対しては寛大な措置が取られていく様子が見て取れて、「働く」という大義名分があれば外に出ることができるかもしれないと感じ始めました。

そうか!

そういえば、もともと働きたかったんです、私。

働きたい!

現地就労したい!

私、働きたい!!

そう思ったら即行動するタイプで、就活を開始しました。

・・が、タイトルの通りうまくいっておりませんw

大前提として私の考えが甘かったというのはあるのですが、大苦戦&惨敗中の奮闘ぶりを記録したくなって書いています。

(どうにも報われなかった気持ちを吐き出す場が欲しいのです・・)


◆活動開始:2020年12月

そろそろ入国するというタイミングで、エージェントにアタック。

実はこの1か月前に既に登録済みでした。

当時は就労ビザ目的だったのですが、

(※その時点では、就労ビザしか入国できない規制があり、帯同ビザの私は夫から置き去りにされる危険がありました。そのため、動機不純ながら自身の就労ビザを取れないか?と試みました。が、ことなきを得て入国できましたw)

そのエージェントに「入国できるので働ける先を探しています!」

と伝え、就活開始!

・・なのですが、この時は同時進行で、再入国&隔離、とバタバタする日々。

企業側も、クリスマスや年末年始等という年の瀬だったこともあり、ここでは特に大きな進展はありませんでした。


◆活動序盤:2021年1月

職務経歴書(日本語・英語)をアップデートしながら、企業へはとにかくアタックするも、書類すらも通らない現実に直面・・

改めて、選択肢が狭い

ないに等しい。

選択肢が狭い理由としては、①私が英語や異国でのビジネス経験がない、という言語の壁がありました。(そりゃそうだ。私が来たかった国なわけでも来たかったタイミングなわけでもない。)

ただ、それよりも大きかったのは、②立場が「駐妻」であり「夫に合わせた期間限定」でしか働けない帯同家族である、という点であったように思います。

②より、長期就労できるひとを望む企業からはオファーされないし、夫の赴任期間に合わせていつまで働くかわからないという状況で雇ってくれる会社はそう多くない・・

実際、私もあるエージェントの担当者さまから、

「帯同期間しか働けないんですよね?そんな腰かけで働こうとしている人に、会社の重要なポストや意味あるプロジェクトを任せてくれる会社なんてあると思います?」

と、ズバリ言われてしまったこともあります。

そう言われたときは悔しかったのですが、企業の言い分も理解できます。

「そりゃそうですよね・・私なんかにはやっぱり無茶だったかな。」なんて思い始めていたところ、中途採用はダメで元々という情報を発見。

書類で通らないことなんてザラだし、企業側が身に余るから断るというケースもある・・・なんて情報を耳にしたことで、無駄に自己肯定感を下げることなく活動を継続。

今振り返って、自分がなかなか採用されないことを除いては、就職活動そのものは私にとって刺激的で楽しい時間でした。求人を通してフィリピンの経済状況や業界のことを知ることができ、就活することで触れる情報は圧倒的に増えました。

日々やることもでき、目標もでき、働く自分を想像しながら、新たなキャリアのチャンスを感じるという、だいぶ前向きなマインドになっていました。


◆活動中盤:2021年2月

選択肢は少ないものの、なんとか立地や就労時間帯等の条件を絞り、探していきました。

ようやく、代替のききやすく、誰でもできる事務処理的な日系企業の仕事だったり、まったく興味のない&馴染みのない業界の仕事がちらほら見つかり始めます。

「代替のききやすい」「誰でもできる」みたいなボキャブラリーからお察しかもしれませんが、正直なキモチとして、気が進まない感じだったのです。

何もしないよりは何かしているほうが良いかな、ワガママ言ってる余裕ないだろ自分、という気持ちもあるものの、その会社で働く自分を想像しながら、「私は働くことで何を得たいのか」を走りながら考え続ける日々。

合わせて、直面するコロナのニューノーマル。

コロナが長引くにつれて、企業側も全般的に体制を見直しする時期に差し掛かっている。

どうしても入国できない状況が続いたり、社員が出社できない環境が長期化してくると、遠隔でサポートせざるを得ない状況から、従来までの方針や雇用のやりかたを変更している様子。特に事務職等は細分化し、他国の社員で請け負ったりしているのだとか。

会社も余裕がある状況ではなく、そのなかでポストが淘汰さされていくのはもはや必然。

「代替のききやすい事務職」なら見つかる、というような書き方に見えたかもしれませんが、そうなってくると、あえて現地採用で人を雇う必要もなくなってしまうということです。ますます枠は狭まるばかり。

それに加えて、コロナ不況。

エージェントから「コロナ前までは色々求人あったんですけど、ね・・」と聞き、コロナの不況により人を雇える状況にない業界も複数あることを実感。フィリピンに限らず、全世界的にそうなのでしょう。

私自身は、今まで知らなかった業界や仕事にたくさん触れ、新鮮に感じていたのですが、あまりの先の見えなさに力尽き始める。

力尽きてはいたものの、「これは焦ると判断を誤りそうだな・・」とも感じていて、わりと考えナシに行動する私にしては珍しく、慎重に粘り強く吟味を続けました。


◆活動転機:2021年3月

めげたり、嘆いたりしながらも、WEBで書類選考やテストを受けたり、Skypeで面談をしたり。

そんなふうにいくつか選考を進める中、1社内定をいただきました!

書類選考から始まり、WEBと対面の面接、英語の面接を経ての内定。

嬉しい!

自分が待ち望んでいたポジションではなく、経験のあるor興味のある分野というわけでもなく、現地採用なのでお給料は大幅に下がるのですが。

でも、フィリピンらしい、フィリピンの事業の注目すべき分野となるものを担当している業界ではありました。

まったく新しい畑に飛び込めるかも!

仕事を通してフィリピンのことを知れる!

と思うと、ワクワクが止まらない。

ビザの確認、納税まわりの確認、就労に際しての条件確認を済ませ、今後の共働きになるライフスタイルを脳内シュミレーション。

合わせて、ちょっとめんどくさいけど、夫の会社への申請、私の会社への申請を行いまして、いよいよ現地で働くぞ頑張るぞ!!と息巻いていました。

そんななか、少々懸念に思ったのが就労ビザの話。

私は帯同ビザ→就労ビザへと切り替えるために、一旦観光ビザへダウングレードしなければなりません。

就労ビザを取得するのに少々時間がかかるので、この間に何か緊急事態があったり、世の中の情勢(主にコロナ)が変わってくると、出入国制限がかかる場合が起こりうる。

まあ、とはいえ、先のことはわからないし、やってみるしかないか!と思っていたし、不安がないといったらウソになるけど、好奇心のほうがはるかに上回っていました。

先方には快諾の旨お伝えし、話を進めていました。

◆活動転覆:2021年4月

ところが。

その矢先、フィリピンではコロナが再度感染爆発。

過去最大級の感染者数の増大、1年ぶりのECQ(いわゆるロックダウン)に。

コロナへの感染リスクを鑑み、会社(自身の休職中の)から「出社を伴う就労は禁止」という新設ルールができることに。。。

元々、私は在宅勤務を中心とした働き方に絞って仕事を探しており、今回も出社回数はそう多くない働き方をするつもりでした。

勤務先でコロナになったら大変ということもありますが、リモートワークを率先して取り入れているような先駆的企業で働きたいという思いがあったのです。

ただ、先方から「慣れるまではなるべく出社して欲しい」であったり、「週に数回は出社できませんか」といった要望を伴う企業も多く、新しい環境でのお互いの関係性の構築の段階において、先方様の言い分はとても納得できるものでした。

私も顔と人となりを見て、仕事できるのとそうでないのとでは、大きな差。なるべく早く関係を築き上げて、あとはフレキシブルな働きかたをしよう、と感じていました。

ところが、出社は一切禁止・・ときた。

コロナリスクを鑑みて、私を守ってくれようとしている会社の言い分は理解できる。いざというとき守ってくれる盾になってくれようとしているのはわかるし、ありがたい。

でも、ECQ下、本当に何もできないんです。

ECQでは、身の安全は第一だけど、本当に何もなーーんにもできないので、精神的にズタボロになるんですよ。

GCQ(もう少し緩やかな規制)においても、できることは少ない。

そんななかなんとか就活してきて、「やっと決まったのに。やっと雇ってもらえたのに。」って気持ちが溢れて止まらない。

就活中うまくいかなくても、「まあ、なんとかなるよ♪」ってカフェでお茶したりして気分転換できたけど(ただしクソ暑い中屋外のみだけどw)、今じゃそれも出来なくなりました。

採用いただけたタイミング、ECQになったタイミングの歯車がどうにも良くない。

ということは・・イコール巡り合わせじゃなかった、ご縁じゃなかった、運命じゃなかった・・・・と言い聞かせたりもするのですが、未練タラタラだったりします。

次の一手を探しながらも、ちょっと長いこと頑張った記録を残しておきたいと思います。

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